股上の深さ | オーダースーツ屋 「スーツ・スタイリスト」春貴政享のブログ(できる男のスーツスタイル)東京 南青山・福井

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近年、注文を頂くお客の要望は、「股上を浅く」と言われる。
理由は、足が長く見えるようにしたいらしい。。。

しかし、足を長く見せるためには、股上を浅くするだけでは
なく、ワタリやヒザ幅の調整が必要となる。
当然、股上を浅くする分、お腹の下にベルトがくるのでそこに
腹の肉が乗っからないようにする必要がある。

各国内メーカーや量販店などがアイディアを出してカッコ良く
見えるパンツのラインを研究しているが、30歳代以降の骨格
では、限界があるように思う。
今の20歳代前半の多くは、体型が欧米化していて、日本人の
独特のずんぐりした体型は少ない。
基本的に、外国人と同じように「腰」の位置が違う。
私たちよりも数センチ上にある。なので、パランス的に足が長い。

そんな彼らが、浅い股上のパンツを腰履きしてもスリムで足の
ラインが綺麗に見える。
しかし、30歳代後半、40・50歳台の純粋な日本人体系の方は
無理があるように思いますね。

やや、股上を深め(25~27cmもちろんヒップサイズで変わり
ますが・・・)にして、パンツ自体を長くする。
ウエストサイズが大きい人は無理せずタックを1本入れる。
そして、太もものあたりから細くするようなラインにすれば
足が長く見えるようになると思います。
当然、体型は千差万別ですから、様々ですが流行りだけを
見るのではなく、自分自身の体型の特徴を良く見て判断すれば
良いラインのスーツが完成します。

世間の主流と言われるスタイルに、自分の体型が逆行している
ことを強く感じています・・・。


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