詩「寄せて」 | 新サスケと短歌と詩

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短歌と詩を公開します。

僕の古い詩だけれども、同人詩誌「螺旋」第41号(1986年1月・発行)より、次の作品をアップする。


  寄せて

    新サスケ


夏が敗北し

秋は虫の音の交響楽


初雪の翌朝

はやも積雪となる

冬の始まりだ


しかし庭に樹々のあるのは

すばらしいことだ

ぼけも木蓮も牡丹も 花莟が丸っこい


そして室内の

鉢の観葉植物等(ら)

身を傷めもしながら

春の光を

待ち焦がれている