新サスケ「駆ける」 | 新サスケと短歌と詩

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短歌と詩を公開します。

僕の第1詩集「みだれた足跡」(1994年・刊)より、次の作品を紹介する。


  駆ける

    新サスケ


暗く昏く僕には青春というものがなかった


妻を得て一子を得て

今が青春――


仕事はしょもないが

金魚 切手 花栽培 碁など

の趣味と 文学修業

(小遣い帳の残高に脅えながら)


僕は駆ける

夢を追いつづけ


いつの日か

温室と詩集を なんて計画する