私の大切な友人の一人、結実さん。
知り合ったのは、はっきりとは覚えていませんが、もう10年以上前のことでしょうか。
精神疾患の症状が重かった時期に、辛い思いを吐き出したくて始めたツィッターで知り合いました。
結実さんも双極性障害で、入院歴もあり、私よりはるかに重い様子でした。
当初はお互いが思いを吐き出すだけでしたが、いつからかDMで個別にやりとりするようになり、LINEが普及してからはLINEでおしゃべりするようになりました。
会ったことはないので、はっきりとは分かりませんが、
多分、女性。
多分、30歳前後。
多分、既婚、子供なし。
です。
一度だけ電話で話したことがあります。
女性の声でしたので、女性であることは間違いなさそうです。
でも、お互いに「電話は近すぎる」と感じたせいか、その1回の後は、どちらからもまた電話で話そうとは言い出しませんでした。
結実さんは平日は少しだけ仕事に出ていたようですが、週末はほとんど家で過ごしていたので、私が連絡するとほぼ必ずLINEでの会話が始まりました。
いつも2時間、3時間。
お互いの病気のことはもちろん、病気以外のことも。
なんでも話していました。
顔が見えないから話しやすいということもあるのでしょう。
また、どちらかだけが一方的に話すのではなく、お互いが均等に話し、聴くという関係が良かったのだと思います。
5年前、いや、もっと前か、結実さんが悪性リンパ腫にかかっていると知らされました。
悲しかったです。
涙が止まりませんでした。
精神疾患で散々苦しんでいるのに、さらに悪性リンパ腫とは。
神も仏もないと、心底思いました。
しかし、その後もLINEでのおしゃべりは続きました。
去年の2月。
私からの「おはよう」が珍しく既読にならず、心配していたところ、3月に「入院してる」「からだです。ガン。ありがとう」という返信が来たものの、その後の私のメッセージが既読にならなくなりました。
多分、もう、結実さんと話すことはできないのでしょう。
残念でなりません。
今の私。
散々精神疾患に苦しみ、それに追い打ちをかけるように脳腫瘍。
境遇が似ているだけに、結実さんとこれまで以上に時間を忘れて話し込んだことでしょう。
日々揺れ動く私の気持ち。
頑張ろう、大丈夫だ、と思う日。
もういいや、いっそのこと、と投げやりになる日。
うつ状態が再発しそうになる日。
SNSで「話し相手」を探してみました。
見つかりませんでした。
「出会い系」しかないんですね。
そもそも見つかったとしても、いきなりこんなに深い内容を話せるわけありませんし。
いつでも、なんでも、いくらでも話ができた結実さん。
結実さん以外にそういう相手が見つかるわけないですね。