結実さん | 元気な障害者

元気な障害者

2004年発症。当初はうつ病の診断。転院を繰り返し、発症から10年目で初めて双極性障害という言葉を知りました。休職、復職後、2016年3月に定年退職。2017年7月から障害者枠のパート勤務。
病気のことだけでなく、日々感じたことを書いています。

私の大切な友人の一人、結実さん。

 

知り合ったのは、はっきりとは覚えていませんが、もう10年以上前のことでしょうか。

精神疾患の症状が重かった時期に、辛い思いを吐き出したくて始めたツィッターで知り合いました。

結実さんも双極性障害で、入院歴もあり、私よりはるかに重い様子でした。

当初はお互いが思いを吐き出すだけでしたが、いつからかDMで個別にやりとりするようになり、LINEが普及してからはLINEでおしゃべりするようになりました。

 

会ったことはないので、はっきりとは分かりませんが、

多分、女性。

多分、30歳前後。

多分、既婚、子供なし。

です。

 

一度だけ電話で話したことがあります。

女性の声でしたので、女性であることは間違いなさそうです。

でも、お互いに「電話は近すぎる」と感じたせいか、その1回の後は、どちらからもまた電話で話そうとは言い出しませんでした。

 

結実さんは平日は少しだけ仕事に出ていたようですが、週末はほとんど家で過ごしていたので、私が連絡するとほぼ必ずLINEでの会話が始まりました。

いつも2時間、3時間。

お互いの病気のことはもちろん、病気以外のことも。

なんでも話していました。

顔が見えないから話しやすいということもあるのでしょう。

また、どちらかだけが一方的に話すのではなく、お互いが均等に話し、聴くという関係が良かったのだと思います。

 

5年前、いや、もっと前か、結実さんが悪性リンパ腫にかかっていると知らされました。

悲しかったです。

涙が止まりませんでした。

精神疾患で散々苦しんでいるのに、さらに悪性リンパ腫とは。

神も仏もないと、心底思いました。

しかし、その後もLINEでのおしゃべりは続きました。

 

去年の2月。

私からの「おはよう」が珍しく既読にならず、心配していたところ、3月に「入院してる」「からだです。ガン。ありがとう」という返信が来たものの、その後の私のメッセージが既読にならなくなりました。

 

多分、もう、結実さんと話すことはできないのでしょう。

残念でなりません。

 

今の私。

散々精神疾患に苦しみ、それに追い打ちをかけるように脳腫瘍。

境遇が似ているだけに、結実さんとこれまで以上に時間を忘れて話し込んだことでしょう。

 

日々揺れ動く私の気持ち。

頑張ろう、大丈夫だ、と思う日。

もういいや、いっそのこと、と投げやりになる日。

うつ状態が再発しそうになる日。

 

SNSで「話し相手」を探してみました。

見つかりませんでした。

「出会い系」しかないんですね。

そもそも見つかったとしても、いきなりこんなに深い内容を話せるわけありませんし。

 

いつでも、なんでも、いくらでも話ができた結実さん。

結実さん以外にそういう相手が見つかるわけないですね。