脳腫瘍のこと。
手術自体に対する不安はありません。
今のところ。
それより、もうこんな思いをしてまで生きていたくない、という思いばかり。
検査入院を含めたたくさんの検査。
薬で抑えているとはいえ、ときおり襲ってくる激しい痛み。
先日は職場で思わずしゃがみ込んでしまいました。
同僚たちが寄ってきて声をかけてくれましたが、答えることもできず。
ただ近くにあるものにつかまって、痛みを堪えてうめくことしかできませんでした。
そこまでならなくても、ズキズキ、ピリピリとした痛みは常に感じています。
それがいつまたあの激しい痛みに変わるか、怯える毎日。
怖い。
あの痛みが怖い。
手術まであと1ヶ月と少し。
あと少しの我慢と言われるでしょう。
でも、我慢できない。
そんなに長いことこの恐怖感を持ったままの生活は堪え難い。
だからもう人生を終えたい。
なんてことを話すと、誰だって「あと少しの辛抱」「命を粗末にしてはいけない」なんて言われることでしょう。
分かってます。
でも、これが素直な私の気持ちなんです。
これが影響しているのかどうか、このところ、情熱がなくなりました。
以前は情熱を注いでいたものがいくつかありました。
ホッケー、落語、和太鼓、運動。
夢中になっていました。
今は、関心があるものはいくつかあります。
ホッケーなどの他にも、残りの人生で勉強してみたい、知りたいことはあります。
しかし、手をつけてみても、なかなか長続きしません。
以前のように夢中になれないのです。
「誰だってそうだよ」「そういう人多いよ」なんて言われるかもしれません。
でも、「誰だって」は私には慰めにならないんです。
最近、映画「男はつらいよ」シリーズを観ています。
素晴らしい。
物語だけでなく、出演者の方々すべてが素晴らしい。
演技ではなく、皆さんが持っている温かさや優しさが表れているのだと思います。
なんてこと話しても、分かってくれる人はいません。
あの素晴らしさを分かち合ってくれる人はいません。
大好きなホッケー。
北米のプロアイスホッケー。
今、プレーオフの真っ最中。
私が好きなチームはプレーオフには進めず。
次に応援しているチームは1回戦で敗退。
残念だなぁ。
なんてことを話せる相手はいません。
ホッケーの何が素晴らしいか。
乱暴な印象を持つ人が多いと思いますが、あんなに美しいスポーツはないと思います。
なんてこと誰にも話せません。
一時、悩んでいたあることへの依存。
依存症だと思い、自助グループやカウンセリングを試しましたが、どれも効果がありませんでした。
しかし、あることがきっかけで回復しました。
そんなことも打ち明けたい。
けど、そんな相手はいません。
20年以上苦しんだ精神疾患。
3年前に意図しない断薬をしたせいで、コロっと良くなりました。
あんなに毎朝苦しんでいたのに、今は何の躊躇いもなく通勤しています。
週に5日、8時間。
欠かすことなく勤務しています。
おまけに、いろんな仕事を任されて、今、てんてこ舞い。
この歳で、障害者で、パートの私にこんな大事なことを任せていいのか、という感じです。
それを嬉しく思う気持ちもありますが、そんなにあれこれやらされたって…という戸惑いというか、愚痴というか、もあります。
そんな話にじっくり耳を傾けてもらえる相手はいません。
辛いことや苦しいこと、楽しいこと嬉しいことも。
何もかも自分の胸の中。
それが辛いです。