誰だってそう、じゃないよ! | 元気な障害者

元気な障害者

2004年発症。当初はうつ病の診断。転院を繰り返し、発症から10年目で初めて双極性障害という言葉を知りました。休職、復職後、2016年3月に定年退職。2017年7月から障害者枠のパート勤務。
病気のことだけでなく、日々感じたことを書いています。

病気や障害のことについて、私が人に話さなくなった理由の一つ。

 

「誰だってそうだよ」

「みんなおんなじだよ」

 

そう言われたことが何度あったか。

 

気分が落ち込んでると話すと、

「誰だってそういうときあるよ」

「気分の波があるのは当然だよ」

と、一蹴されてしまう。

 

あるいは、

「私も最近調子悪くてさ」

と、話題を自分のことにすり替えてしまう人。

自分のことを話し始めて、こっちの話など聞こうとしない。

 

そういうことを繰り返してきたから、「もう誰に話しても無駄」と思ってる。

 

「誰だってそう」

 

そうなの?

だったらどうなの?

仮に「誰だってそう」だとしたら、私は苦しんじゃいけないの?

「誰だってそう」だから、苦しむのはおかしいことなの?

 

でも、「誰だってそう」じゃないんだよ。

辛さや苦しみは人それぞれ。

みんな違うんだよ。

人のそれと比べるものじゃないんだよ。

自分より不幸な人とか、自分より苦しんでいる人、なんていない。

「自分より」って比べることがおかしいんだよ。

 

こんなこともありました。

「過食に悩んでいる」と話したら、

「世界には食べたくても食べられない人がたくさんいるんだから、食べられることを喜びましょうよ」と。

 

何それ?

 

綺麗ごと言ってんじゃねぇよ!

 

こんなこともありました。

電車の中で大学生らしき連中の会話が聞こえてきました。

「どの障害が一番辛いと思う?」

 

え?

 

障害って、比べるもの?

比べてどうすんの?

比べると苦しみが楽になるの?

 

他人にはどんなに些細に見えるとしても、本人には大きな苦しみであり辛さなんだよ。

他人と比べたからって楽になるわけじゃない。

 

障害や病気に限ったことじゃない。

 

どんな悩みだって、辛さだって、みんな苦しいんだよ。

 

それを分かってくれる人、少ないね。