精神科医療について1 | 元気な障害者

元気な障害者

2004年発症。当初はうつ病の診断。転院を繰り返し、発症から10年目で初めて双極性障害という言葉を知りました。休職、復職後、2016年3月に定年退職。2017年7月から障害者枠のパート勤務。
病気のことだけでなく、日々感じたことを書いています。

私は今、西新宿にある企業で障害者雇用のパート社員として働いています。

週に五日、9時から18時まで。

毎日、元気に通勤しています。

朝は早く起き、ゆっくりコーヒーを飲み、朝食を摂って家を出ています。

週末には写真を撮りに行くことが増えています。

 

このように元気で生活できるようになったのは去年の今ごろからです。

それまでは週に五日通えることは稀で、出勤できても気分の不調により早退することもしばしばでした。

毎朝、頭の重さに悩まされ、仕事に行くかどうか迷い、着替えては「やっぱりダメだ」とパジャマに戻り、「でも、行かなくては」とまた着替え…

そんなことを何度も繰り返して、やっとの思いで家を出たり、出られなかったり。

週末は何もできませんでした。

人一倍たくさん持っていた趣味はすべて手放しました。

また、この病は今の医療では生涯治らないと知り、絶望し…

 

そういう私にいったい何が起こったのか。

二つあります。

一つは、何の警戒心も持たず、心から安心してなんでも話せる相手の出現。

(こっちの話はまた別の機会に)

 

そして、もう一つがほぼ断薬と言える大幅な減薬です。

それも意図したものではなく、偶然のことでした。

 

通院を予定していた去年のある日。

気分の落ち込みがひどくて行けなくなりました。

次の予約が取れたのは2週間後。

その間、薬なしで過ごさざるを得なくなりました。

通常、減薬は医師の指示のもとでおこなわなくてはなりません。

急にやめると離脱症状という、ときには深刻な状態を引き起こすからです。

ですので、診察は受けられなくてもせめて薬だけでも処方して欲しかったのですがそれもかなわず。

それはそれで、医者としていかがなものかと思いまが…

 

不安な思いで薬なしの生活を始めましたが、何日経っても何も起こりませんでした。

それどころか、むしろ気分が晴れてきたのです。

あれだけ悩まされた頭の重さはなくなりました。

皮肉なことですが、2週間後には元気いっぱいで診察に行きました。

 

発症してからの約20年間。

とっかえひっかえいろんな種類を欠かさず服用してきた薬は何だったのだろう。

 

というところで、本題に入るまでにすでにだいぶ長くなってしまいました。

続きはまた明日。