「万博の太陽」という映画を動画配信サイトで観ました。
1970年の大阪万博を題材にした作品で、2024年にテレビで放送されたもののようです。
この万博は国民的な祭典であったと言って良いでしょう。
私も学校を休んで行きました。
月の石、宇宙ロケット、テレビ電話、動く歩道、全周型のスクリーン、などなど驚くものばかり。
NHKは連日お祭り広場で披露される各国の民族舞踊や芸能を放送し、私は毎日見ていました。
1964年の東京オリンピック。
学校は休みだったのでしょうか、たくさんの種目に喜んだり悔しがったり。
今でも選手の名前を覚えています。
日本人も外国人も。
聖火リレーも観に行きました。
それは私だけではないでしょう。
「全国民」と言っても良いほどたくさんの人が関心を持ち、一喜一憂したのではないでしょうか。
このオリンピックに向けて東海道新幹線も開通しました。
他にもあります。
力道山、大鵬、王選手の756号ホームランに沸き、長島選手の引退セレモニーに涙した人がどんなにたくさんいたことでしょう。
ミュンヘンオリンピックの男子バレーボールは多くの国民を寝不足にしました。
これらのことにどれほどの人が元気づけられたことでしょう。
2020年の東京オリンピックや昨年の大阪万博。
今から50年後、60年後に、今の私と同じように懐かしむ人がどのくらいいるでしょう。
「万博」といえば、これまでにも筑波科学万博、沖縄海洋博、花博、宇宙博などいろいろ開かれました。
それぞれ何年前だったか覚えていませんが、自分が行ったものですら、ほとんど覚えていません。
「時代が違う」と言ってしまえばそうかもしれません。
日本中が「発展しよう」「世界に負けない国になろう」と思っていた時代ですから。
すでに「発展」し、「世界に負けない国」になり、むしろ負け始めているのかもしれない今。
それを意識することもなく、誰も励まされたくないし、励ます必要もない。
頑張る必要もない。
頑張ることより「ゆる~く」がもてはやされている。
多くの国民が関心を持ち、沸いたのは何年か前に日本が優勝した野球のWBCが最後かもしれません。
あるいは、他に何かあったのかもしれません。
私が関心なかったのかもしれません。
もしかしたら盛り上がったかもしれない先のWBCも有料チャンネルでしか見られなかったせいか、野球好き以外には関心を持たれなかったように思います。
人々の好みや嗜好が多様化し、しかも、関心のある人しか見られない仕組みになってしまう。
全国民が一つのことに関心を持ち、熱狂することはもうないのかもしれませんね。
他人が何をやっているかになど関心を持つことはなく、それぞれが思い思いに好きなことをする。
それでいいんでしょうね。