6月27日の脳腫瘍の摘出手術から約4ヶ月が経ちました。
8月10日の退院からは3ヶ月弱。
顔の右半分の麻痺はこの2週間くらいでようやく回復の兆しが出てきました。
開いているとすぐに乾いてヒリヒリし出した右目は常時開けていられるようになりました。
瞬きが正常にできるようになったのでしょう。
その右目は眼球が真ん中より右側に動かず、右側が見えなかったのですが、それもほぼ回復し、顔を正面に向けたままでも右端が見えるようになりました。
ただ、右目と左目の見え方が異なるため、両目を開けているとモノが二重に見えて、神経が疲れるせいか、頭がこわばってきます。
ですので外を歩くときは右目に眼帯をしていますが、先日の眼科検診でモノが二重に見えたり、疲れるのは眼鏡をかけていないからだ、と言われ、早速眼鏡を作りました。
私はこれまで、会議などでスクリーンに映されるスライドや映画の字幕を見るために一時的にかける以外の眼鏡は、老眼鏡を含めて作ったことがないんです。
そもそもそれが無理なんですよね。
右側の口角の垂れ下がりはだいぶ元に戻っており、会社の同僚や行きつけのコンビニの店員さんから「だいぶ戻ってきましたね」と言われることが増えてきました。
口角から頬にかけての痺れは続いていて、話したり食べたりするのに苦労していますが、痺れの箇所が変わってきています。
以前は「あ~、今度はこっちか」と悲観的になっていましたが、「痺れの場所が変わるのは、痺れていた所が回復したから別の場所の痺れを感じているということです」と言われ、安心しています。
今、一番辛いのが右耳の耳鳴りです。
絶えず「ざー」という音が鳴っています。
聞こえなくなった右耳で耳鳴りがするというのが不思議なのですが、耳鳴りとはそういうものだそうです。
それと頭の強張り。
耳鳴りの大きさと頭の強張りは連動しているように感じます。
両目を開けていたり、感情が乱れたりすると途端に頭が強張り、耳鳴りがひどくなります。
「手術しないほうが良かったのでは」と思ったりもしますが、あの激痛がなくなったのですから、やはり腫瘍を取り除いて良かったのだと思います。
手術前には、着替えるときにシャツが少し頬に触れるだけで激しい痛みを感じ、また、あまりの痛さに職場で唸りながらしゃがみ込んでしまい、周囲に心配をかけてしまったことが何度もありました。
それから解放されたのですから、手術して良かったのでしょう。
先日、手術時の写真を初めて見せてもらったのですが、右耳の上あたりを1辺の長さ10センチくらいのL字型に開けていました。
頭にそんなに大きな穴(?)を開けたのですから、いろんな後遺症があるのも当然だと思いますし、回復にも時間がかかることでしょう。
それも完全には戻らないのだろうな、とも思っています。
こういう状態ですが、仕事には行っています。
一応、週に3、4日、10時から15時までということにしていますが、ちょっと仕事が立て込むとつい熱が入って9時前に出社したり、週に5日働いてしまうことがままあります。
ただ、退院間もないころは、仕事を始めるとすぐに頭全体に強張りを感じていましたが、それは無くなりました。
仕事が好きなんですね~(笑
同じく退院して間もなく、スポーツジムに入会しました。
入院生活で体がなまってしまったし、この後も元気に過ごすためには体を動かさないとね。
ジムでは、ウェイト器具を使ったトレーニングはせず、ストレッチ、TRX、プール歩きをそれぞれ30分ずつくらいやっています。
TRXは今の自分に必要な体幹を鍛えるのはうってつけの器具です。
ご興味があったら動画検索サイトなどで見てみてください。
そろそろ太鼓も、と思って先日少し打ってみたのですが、頭が強張ってしまい、中止しました。
ゆっくりした動作の運動以外はまだ無理なようです。
ですので、ジムの太極拳教室に参加してみました。
まだ1回だけですが、これは良さそうです。
治療やリハビリは、手術した病院では何もしてくれないので、9月末から週に1度、鍼灸院に通っています。
自分では、毎日朝と夜に、休日は昼も、30分ほどかけて蒸しタオルで顔を温めたり、顔のマッサージや顔への血流を良くするためのストレッチをやったりしています。
回復し始めているのは、これらの効果が出ているのかもしれません。
まだまだ先は長そうですが、回復の兆しすら見えず、絶望的な気持ちになっていた10月前半までに比べるとだいぶ気持ちが前向きになっています。