不倫報道について | まさきせいの奇縁まんだらだら

まさきせいの奇縁まんだらだら

原因不明の「声が出ない症候群」に見舞われ、声の仕事ができない中で、人と出会い、本と出会い、言葉と出会い、不思議と出会い…

瀬戸内寂聴さんの『奇縁まんだら』というご本を真似て、私の「ご縁」を書いてみようと思います。

不倫報道について。

もういいかげん、やめて欲しい。

不倫などはどうでもいい。

報道の方だ。

そのせいでキャストが変わってしまうなんて、とんでもない。

そう、俳優や声優の不倫報道

みんな、そんなに興味があるんだろうか?

興味があると思われてるから報道するんだろうが、本当にそうなのか?

みんな、そんなことに興味あるのか?

断っておくが、不倫がいいと言ってるんじゃない。

私に関係ないので、どうでもいいってことだ。

そりゃ、不倫された配偶者や、不倫相手はツライかもしれない。

私がされたら、たぶん怒るし、

私自身、既婚者と知らず、結婚するつもりで同棲していたこともある。

無言電話がしょっちゅうあって、子どもの遊んでるような声だけが聞こえる。

さすがに何度もになれば、まさか、と感づく。

本気で好きだったけど、知ってその日に追い出した。

たくさん泣いたが、取り合う気はさらさら無かった。


彼氏と思ってた人を、後輩に取られて結婚されたこともある。

こいつはある競技の選手で、二人で歩いていれば知らない人に声をかけられる程度に、ちょっとした有名人だった。

私が知り合った時は離婚調停中で幼い子どもが二人いた。

すっかり引き取るつもりで、「いっきに二人の子持ちか~」と密かに覚悟を決めていた。

ある時突然、「仕事で東京に来たから一緒にうち行こう」と車で家まで迎えに来た。

暑い夏の日で、私はユルいランニングにショートパンツという、だらけた部屋着のまま、かろうじて下着を着けて、財布と鍵だけ持って車に乗った。

当時彼は、仕事の関係で東海道新幹線沿線の地方に住んでいた。

仕事の為の仮住まいで、最初はカーテンさえ無いような部屋だったのを一緒に整えて、新婚気分てこんな感じかなあ、と夢想したりしたもんだ。

私自身も車を持って、当時はよく飛ばしていたので、何度か通った部屋だった。

ところがこの時は、朝になって突然「帰れ」と言い出した。

ケンカしたわけでもない。
理由もわからず、取り付くシマもなく、私は部屋を追い出された。

下着が見えるようなランニングにショートパンツで片手に財布だけ持って、

新幹線に乗り、東京駅構内を歩き・・・

そりゃたいそう恥ずかしかった。

真夏の天気のいい日で、駅から自宅まで歩く道で、日焼け止めも塗ってなく、帽子も日傘も無く、「焼けるなあ」と思ったのを覚えている。

情けなく、恥ずかしく、腹立たしく、悔しくて、でも憎めなくて、私はどんな顔をしていただろう。

当時、離婚調停中ということで、一歩引いていたのが良くなかったんだろうか。

数年後、その男は、私が紹介した後輩と結婚したと、人から聞かされた。


自分が結婚して離婚してから、誘われて不倫していたことがあったが、奥さんから慰謝料を請求される可能性がある、という法律を知って、あからさまに距離をとった。

既婚者は対象外なので、離れがたいほど好きになることは無い。(今後も無いと思う)

そうしたら、またまた私が紹介した若い後輩に乗り換えられたのだが、

こんなことがある度、みんなが欲しがるいい男とつきあってたんだ、と自分を納得させている。

そんなわけで、不倫報道で、愛人側が暴力を受けたとか中絶したとか聞いても、自己責任じゃないかと思って、全く同情心も起こらない。

イヤなら別れればいいだけの話じゃないか?

配偶者だって、浮気の可能性は重々承知の上で結婚したんだろうし、そもそも相当にもてる相手を手中に収めて、自分だけのものにしておくには、それこそ相当の努力が必要だろうと思うが、

イヤマジ他人ごとなので、全くどうでもいい

そんなことより、ドラマやアニメのキャストが変わってしまうことの方が、大問題。

みんな、彼ら彼女らに、何を求めているんだ?

視聴者にとって、俳優や声優に、人間性なんて関係無くないか?

作品が良ければいい。

素晴らしい作品を与えてくれるなら、演じてる人がなんだろうと関係ない。

すごい俳優や声優は、天才だから、私は彼ら彼女らのすごい演技が見たいし聞きたい。

その人が人間性に優れた人でも、下手っぴだったり、役に合わないキャスティングはがっかりだ。

だいたい、天才が、私たち凡人と同じ感性であるわけがないんだ。

天才だから許されるってんじゃないよ。

同じ人間なので、その点は当事者同士が考えれば済む話でしょ。

そんな個人間の問題を、公的な芸術の場に持ち出さないで欲しい。

彼ら彼女らは、まず天才であって、人間性は二の次。

芸の場ではどうでもいいことだ。

性格が悪ければ、現場で嫌われるかもしれないが、仮に一緒に仕事するとして、私にとって何も無ければ問題無い。

もう~ほんとう、に~

キャストチェンジとかやめて欲しい。

キャストが変われば、作品は変わる。

最高だったものが、最高で無くなる可能性もある。

最高の作品を維持する為に、天才を天才として、唯一無二の宝として扱って欲しい。

そこに人間性は関係ない。

芸術の場以外で、どうなろうが知ったこっちゃないが、

芸は全うさせて欲しい。

ゲスはゲスとして、私生活において何かしら不具合が起こるだろうから、そっちで代償を支払ってもらって、

天賦の才をムダにするようなことだけはさせないで欲しい。


誰も得をしないのだから、

不倫報道とかゲス報道とか、いい加減やめてください。