こうして治った「便秘」7 -薬・サプリ2-(腸内細菌) | まさきせいの奇縁まんだらだら

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原因不明の「声が出ない症候群」に見舞われ、声の仕事ができない中で、人と出会い、本と出会い、言葉と出会い、不思議と出会い…

瀬戸内寂聴さんの『奇縁まんだら』というご本を真似て、私の「ご縁」を書いてみようと思います。

さて、スグ出る系の薬や方法を試して効果が無い場合。

便秘で相談に来られる人の多くは、恐らくそうなんじゃないかと思う。

たぶんね、徹底的に、3.腸を整える、すなわち腸内環境の改善をしないといけない。

腸自体を強靱にするために食事の見直しと、腸内の「善玉細菌の増殖」。

食事の見直しは、身体全ての症状にも繋がるので、あらためて。
今回は「善玉細菌の増殖」のためのお薬・補助食品を紹介するね。


人間の腸内には、いろんな種類の細菌が棲み着いていて、それらは個々に、自分とは別の生物なので、まずは「カンタンに思うようになる」とは絶対に考えないこと。

主な善玉菌(乳酸を産生したり、ビタミンを合成したりする有用菌)


ビフィズス菌
 善玉の99.9%を占める
 広義では乳酸菌だけど、嫌気性(※酸素で死ぬ)なので、主に動物の腸にしかいない
 ファイバー(水溶性)が大好き

乳酸菌
 善玉の0.1%。
 酸素で死なないので、地球上どこにでもいる
 オリゴ糖が大好き
 ファイバーは苦手

酪酸菌
 酪酸は結腸細胞のエネルギー源←良い腸壁にする
 ファイバー(水溶性)が大好き

糖化菌
 乳酸菌の増殖を促進する
 (アミラーゼという消化酵素を出し、デンプン(ファイバー)をオリゴ糖にする←乳酸菌が食べられるようになる)

ビフィズス菌や乳酸菌の作る乳酸は、ATP合成に関与、筋肉疲労を防ぐ、運動時の脳のエネルギー、傷の修復、遺伝子や心筋にも関与していて、とにかく無ければ、人間的な生活が送れないという、超重要な物質。

ファイバー好きの細菌は、ファイバーをオリゴ糖に変えることができる、というだけで、直接のエネルギー源はみんなオリゴ糖のようだ。

ただ、ファイバーを変換する時に、いろいろ良いものができるので、やっぱりファイバーは必要だね。


主な悪玉菌(乳酸がキライ)
・ウェルシュ菌(腸内のタンパク質などを腐敗させ、悪臭の元を作る)
・ブドウ球菌
・サルモネラ菌
・大腸菌(毒出すヤツ)
・緑膿菌

日和見菌
・バクテロイデス
・大腸菌(毒出さないヤツ)
・連鎖球菌

日和見菌は普段はただ居るだけだが、身体が弱ったり悪玉が増えると悪玉側になるそうな。

グッドバランスは、善玉20%、悪玉10%、日和見70%。

腸内細菌はおよそ1000兆コ、重さにして1~1.5キロはあるそうなので、ドッサリウンコのほとんどが細菌とその死骸というのも頷ける。

75%が細菌、17%が食物繊維のカス、あとは腸壁の古い細胞などで、

フカフカのどっさりウンコは、これに水分油分、空気(ガス)を含んでかさ増しされて、フカフカになっているんだな。

(私のフカフカは、生クリームが缶から出てくるみたいにずいぶん空気を含んでる感じ)


ということで、善玉のビフィズス菌と乳酸菌が増えればいいわけだな。

整腸剤は、ビフィズス菌や乳酸菌を直接摂るか、彼らの環境を整えるというものだ。


菌入りの整腸剤は、医薬品、医薬部外品と、そうでないものがある。

医薬品」は、「治療」を目的に、「身体になんらかの作用がある」と保証されてるってことだ。

医薬品承認試験をパスしてるので、安全性、治療的効能が認められている。

医薬部外品」は、「予防」を目的に、「身体になんらかの作用がある」という保証。

こちらも医薬部外品承認試験をパスしてるので、安全性、予防的効能が認められている。

特定保健用食品」は個別審査で、安全性、有効性が認められている。

機能性表示食品」は、安全性、機能性の根拠を届けているが、個別に審査されたものでは無い。

ということをしっかり把握して、今の自分にあったものを選ぼう。


整腸薬(治療効果)

ガスピタン(ビフィズス菌+乳酸菌)

 

太田胃散整腸薬(ビフィズス菌+乳酸菌+酪酸菌+整腸生薬+健胃生薬+消化酵素)
 

ザ・ガード(ビフィズス菌+乳酸菌+糖化菌+健胃生薬+制酸剤+消泡剤+VB5)


医薬部外品(予防効果)
 

新ビオフェルミン(ビフィズス菌+乳酸菌)
 

ヤクルトBL整腸薬(ビフィズス菌+乳酸菌)

 

ビオスリー(酪酸菌+乳酸菌+糖化菌)
 

パンラクミン(乳酸菌+消化酵素+ビタミン)

 

強ミヤリサン(酪酸菌)     ミヤフローラEX(酪酸菌+胆汁酸)

 

エビオス錠(ビール酵母)※酵母菌+ビタミン+ミネラル+アミノ酸+食物繊維+核酸



特定保健用食品


小岩井ヨーグルト(ビフィズス菌)

 

明治ブルガリアヨーグルト(乳酸菌)

 


メグミルク恵(ビフィズス菌+乳酸菌)

 

ヤクルト(乳酸菌)

 

タカナシおなかへGG!(乳酸菌)


機能性表示食品


ビフィーナR(ビフィズス菌+乳酸菌+オリゴ糖)
 

ラブレ(乳酸菌+食物繊維)

 


届く強さの乳酸菌W(乳酸菌)

 


ビヒダス便通改善(ビフィズス菌+オリゴ糖)※スクラロース入り

 


毎朝快調(発酵乳+食物繊維)


もっとあるけど、店頭で買えそうなものに絞った。
今回は菌入りだけね。

「機能性表示食品」は、メーカーが言ってるだけという可能性もあるので、特にドリンク剤は効果があればラッキー、無くても美味しければいいやくらいの心の広さでご利用ください。

ヨーグルトは、特保や機能性でなくても、いいものがいっぱいあるよ。
(人工甘味料の使われてないものが、腸のためにはオススメかな)

余談だけど、納豆菌は糖化菌の一種で、なんと腸まで生きて届く最強戦士なので、腸の為にも納豆を食べよう。


ここまで調べてきて、やっとわかった。

善玉菌として、ビフィズス菌だけでも乳酸菌だけでもダメで、両方とるのがベストってこと。

だから「高千穂牧場のむヨーグルト」だけだと、たまに効力が落ちるんだな。

で、「小岩井ヨーグルト」でビフィズス菌を送ってやると、また元気に働くようになる。

菌の寿命はそれぞれだろうから、お腹の具合と相談しながら、

毎日必要なもの、
1日おきでもいいもの、
1週間に一回でもOKなど、

経済的なこともふまえて、最善のルーティンを見つけよう。


私にとって、絶対手放せない「高千穂牧場のむヨーグルト」は、毎日半量。



ビフィズス菌の「小岩井ヨーグルト」は1週間に1コ400gを4回に分けて、1週間おきとか2週間おきとか。


パイナップルやリンゴ、バナナや夏みかん系など、食後にフルーツと一緒に食べる。

リンゴや夏みかん系は、ハチミツで甘くすることもある。

たまにだが、コーンフレークを加え、チョコをかけると、超ウマイ。


さて、今回いい機会なので、整腸剤などいくつか試している。

1種類1週間程度で試して、1週間空けて、また次、という具合。

おかげで、腸内が混乱してるのか少々不具合気味だが、自分にとってもいいものが見つかるのを期待してる。

こればかりは試してみないとわからないからね~

明らかに毒、私にとっての甘草や人工甘味料(スクラロース・アセスルファムK)が入っていないことが大前提で、自分で選んだり、いただいたものを試したり。

結果はまた報告するね。


次回は、これでもなんかダメ、という場合。

腸を作る素材「タンパク質」についてだ。