現在、薬局やドラッグストアには、便秘関係の薬が大量に並んでいる。
あまりに多くて、目がチカチカして、何が何やらさっぱりわからないよね。
最近まで、私もそうだった。
この便秘シリーズを書くにあたって、やっと薬の区別がつくようになったんだ。
闇雲に使っても、効果が無いばかりか、逆に酷くなる可能性だってあるので、ここで一緒に勉強しよう。
私はほとんど薬を使わなかったけど、薬に頼れば早く楽になれるかもしれないので、いくつか紹介してみるね。
まずは、便秘を改善してくれそうな成分のおさらい。
ファイバー(繊維質)・・・乳酸菌のエサであり、便のカサも増してくれる
乳酸菌 ・・・腸内善玉細菌
ビフィズス菌 ・・・腸内善玉細菌(広義では乳酸菌)
オリゴ糖 ・・・ビフィズス菌を増やす
油分 ・・・便を柔らかくし、腸を刺激する
水 ・・・少ないと便が硬くなる
腸の機能を正常に保ってくれる感じの成分
・ビタミンB群 ・・・腸の動きを良くする
腸内細菌により産生されるが、細菌たちも利用する
・ビタミンC ・・・善玉のエサ、ガスを発生させて便を柔らかくする
・ビタミンE ・・・腸の血行を良くする
便秘薬でよく見る成分
・酸化マグネシウム
・センナ、センノシド
・ダイオウ(大黄)
・ビサコジル
・DSS
・プランタゴ・オバタ
・ピコスルファートナトリウム
お薬として、カンタンに分けると、
0.強制排出(対症療法)
1.便自体を出しやすい状態にする(対症療法)
2.腸に作用して出るように促す(対症療法、腸の動きの改善)
3.腸を整える(良い便を作る)
※0.強制排出(座薬、浣腸など)は、ここでは取り上げない
1はいくら繰り返しても、便秘の治療にならないばかりか、頼るクセがついてしまうので、緊急でどうしてもという場合での使用にとどめることを勧めるよ。
成分では、
・酸化マグネシウム
・DSS(ジオクチルソジウムスルホサクシネート)
・プランタゴオバタ(オオバコ)・サイリウム(オオバコの種子)
よく見かける商品をいくつか紹介するね。
酸化マグネシウム系
「マグネシウム」と大きく書いてあるから、わかりやすい。
DSS系
プランタゴ・オバタ系
「スグ出す成分」と「出しやすくする成分」を両方含有してるものも多く、
対症療法的に、どうしても出したい時には強い味方だ。
商品がたくさんあるし、比較的安価なので選びがちだが、
便に異常が無い場合、下痢になってしまう可能性があるので、
「便が硬くて出しづらい」という時こそ利用しよう。
便秘の治療としては、2から試してみるのがいいと思う。
2で、腸の動きがよくなればスムーズに出るようになるかもしれないし、それでリズムがつかめれば、便秘の完全解消につながる可能性もある。
成分では、
・センナ、センノシド
・ダイオウ(大黄)
・ビサコジル
・ピコスルファートナトリウム
など
センナという名称は、日本ではあまりメジャーじゃないっぽいけど、外国人ではセンナ茶を指定されるお客様も多いよ。
センナ系
※古くからあるセンナ茶の代表格で、外国人に人気
お茶だけど、第2類医薬品。
ビサコジル系
大黄系
「大黄甘草湯」として、漢方薬+αの処方になっている場合が多い。
甘草が入ってるので、私などカンゾウダメジアンには使えないの。
ざっとWEBで検索して、店頭でも見かけるものを並べてみたよ。
※他に「ピコスルファートナトリウム」系があるけど、店頭で手に入りやすいかわからないので、今回は割愛しました。
コツは、多めの水分と、少しの油分を摂ること。
水分や油分が足りないと便が硬くなるよ。
油分はオリーブオイルやごま油、アマニ油やMCT(ココナッツオイル)など、生でそのまま使えるもので。
たぶん効果としては、天ぷらとかフライとかでも同じだと思うんだけど、日常的に摂る必要があるので、毎日小さめのティースプーン1杯程度を飲んだり、野菜とかにかけて摂るのがいいんじゃないかな。
私は、生姜ココアにMCTオイル(中鎖脂肪酸)を1ml入れて飲んだり、イカフライにオイルonオイルしたりしている。
他にも、焼いた食パンにオリーブオイルとか、焼きそばにごま油とか。
できるだけ、いい油を使おう。
くれぐれも、酸化して変な臭いになってる油は使わないように。
他に、健康食品やサプリも人気。
これで効けば、腸内環境は問題無い、ということなので、あとはリズムをつかみつつ、硬さや臭い対策をすればOKね。
だいたい1~3ヶ月で解消すると、お薬やお茶メーカーの人が言ってました。
さて、問題は、それでも効果が無い場合。
または、いったん改善しても、また便秘に戻ってしまう場合。
徹底的に、3.腸を整える、すなわち腸内環境の改善をしないといけないかも。
次回へつづく。