ジェンダーと働き方と次なる手 | まさきせいの奇縁まんだらだら

まさきせいの奇縁まんだらだら

原因不明の「声が出ない症候群」に見舞われ、声の仕事ができない中で、人と出会い、本と出会い、言葉と出会い、不思議と出会い…

瀬戸内寂聴さんの『奇縁まんだら』というご本を真似て、私の「ご縁」を書いてみようと思います。

26才で最初の会社を作った時から、繰り返し考えることがある。

「私が男だったら、どうだったろう」

この記事をアップしようと思ったら、ちょうどNHKスペシャルで、ジェンダーについてやってた。

ちょくちょく考える局面があったということは、受け入れ飲み込むべきか、半旗を掲げるべきか、自分の中では迷っていたんだろう。

最初の会社は、女だから、ずいぶん得をしていた。まだまだ20代の女社長が珍しかった時代。男社会だからこそ、仕事も多くもらえたんだろうし、多少の不備も大目に見てもらえたと思う。

さて今は、どうだろう。

私はどうやら、すっかり時代遅れのオバサンに成り果てているのだと思う。堀江貴文さんのオンラインサロン(HIU)のオフ会で、若い彼らの態度から感じ取れた自分のポジション。

そりゃそうだ。お母さんと同世代だったりするんだから。

自分を見つめ直す機会になったことも、HIUに入った意味はあった。違う世代の中に身を置くというのは、荒療治だけど、自分を知るのに手っ取り早い。

それこそが世間が見る、私の社会的評価だ。

さて、私が男ならどうだったろう。

男だったら、代理店から取引予定証明を出してもらえただろうか。
男だったら、企画を実現できそうだと判断されただろうか。

日本政策金融公庫の担当さんの上の方々というのは、担当さんより年配だろうか。

私と同じくらいかもしれない。私ならどう判断しただろう。

ニュースで「数億の融資焦げ付く」とか見る度、1500万は慎重に審査するけど、数億なら危なそうでも貸せるんだな、って皮肉を考えてしまう。

大手に億単位で貸して焦げ付くくらいなら、創業支援や中小企業にもっと回せないのかなって思う。

大手が今以上に成長するのは難しいだろうけど、新会社や中小企業は、まだまだいくらでも大きくなれる可能性を秘めてるから、雇用条件とかをつけて、いっきに数千万単位で貸せば、雇用も増えるんじゃないのかな。

今回の企画では、制作系は通勤無しの自宅作業で考えていて、そうすれば住んでる場所はどこでも良くて、旅人とかでも良くて、障がいがあって仮に起き上がれなくても、データを納品してさえもらえればOKなんだけど、

何やら労働基準法とかで、社員は出社記録が無いとダメらしく、暗礁に乗り上げつつあったのが、コロナのおかげで、出社しなくても大丈夫になってきたから、企画さえ動けば、ゆるい条件の募集がそれなり出せることになるはず。

だから、オフィスを借りるとかは、融資の対象にしてなかったんだよね。

ちゃんとしたオフィスも無しにやれる訳がない、って判断されてしまったのかな。

浜松在住だったらどうだろうと思うけど、そもそも融資が下りていれば、浜松には住んでないから、スピ的に考えれば、浜松に呼び寄せる為の結果だったのかもしれないね。

もし、融資が通ってうまく動き出せば、東京の駒沢か清澄白河に、みんなで集まれる空間と、

浜松に、ファンサイト関連の為の基地を作って、通販商品の在庫管理やサイト運営をやろうと考えてた。

だけど、お金は用意できなかった。

初心を思い出すべく、考えた。

最初、私がやろうとしたことは何だった?

「音声を、紙から呼んで、再生すること」

年のせいか、薬のパッケージの小さい文字を読むのがツラくなって、誰か読んでくれればいいのに、って思ったんだよね。

 

薬の箱イメージ ※QRコードを読み込むと音声が再生できます。

(本当は「第2類医薬品」を隠しちゃいけないけど、イメージサンプルということで)

 


 

出ない声を振り絞って喋ってるから、苦しそうで聞きづらくてごめんなさい~

こういうナレーションは、機械音声の方が聞きやすいので、実際はその予定。
 

これは日本語しか入ってないけど、実現すれば多言語収録を予定。最初は10言語くらいかなあ。

在日外国人のみなさま、どんな薬か全くわからないもんね。

 

QRコードにしても、KiKELマーカーにしても、「次なる手のきっかけ」は必ず来ると信じてる。

何も起こらない時は、試行錯誤してみる。本屋に行ったり、山に登ったり、普段やらないことをやってみたり。

そうして始めたことがある。

なんと私は、医療従事者になったのだ。