『ONE PIECE』と声優 | まさきせいの奇縁まんだらだら

まさきせいの奇縁まんだらだら

原因不明の「声が出ない症候群」に見舞われ、声の仕事ができない中で、人と出会い、本と出会い、言葉と出会い、不思議と出会い…

瀬戸内寂聴さんの『奇縁まんだら』というご本を真似て、私の「ご縁」を書いてみようと思います。

849話まで、いっきに見た。ほとんど飛ばさず早送りせずで約1ヶ月。1日25本は見ている計算になる。

半分仕事で、義務感もあって、一日中流して見たい場面だけしっかり見る感じ。ながらで音だけ聞いていて、ここは、ということも多く、巻き戻し(というのか?)を何度もした。

主題歌『ウイーアー』と『ビリーブ』は朝でも夜中でも毎回一緒に歌った。(他はキャスト確認だけですみません)

『ウイーアー』は今回覚えたのだけど、『ビリーブ』は本放送の頃カラオケでよく歌ってた。(野沢先生がDr.クレハで出演されてた頃)

途中から、BGMが単独で耳に入るようになった。素晴らしさに聞き惚れて、絵やセリフとは別に聞いてる感じ。オーケストラコンサートで生で聞きたい。せめてサントラを手に入れよう。

そんなこんなの1ヶ月間。毎日ルフィー達に会い、私も船に乗って過ごした。(気分)

『ONE PIECE』と『進撃の巨人』を小学校の必修にすれば、世の中平和になるんじゃね?、と本気で考えたり。

さて、本題。

『ONE PIECE』のキャスティング協力として、青二プロダクションがクレジットされている。メイン以外はオーディション無しでキャスティングされるので、そんな役どころを青二所属の声優がカバーしている。

モブ「海賊」や「島民」などに、歴代青二ジュニアが名を連ね、神谷浩史さんや島崎信長さんなど、今をときめく人気声優のジュニア時代を垣間見れて、時代の移り変わりも感じられる。私が、キャスティング時代にお会いした面々の名前も多く、懐かしい。

ゲストには、かつて一世を風靡した大御所が名を連ね、多くが青二所属。大ベテランから新人まで、大プロダクションならではの大所帯感をあらためて、うらやましく思った。

事務所に所属して、みんなで一緒に仕事したことがある人はわかると思うけど、芸能事務所って親戚みたいな感じなんだよね。少数精鋭事務所もいいんだけど、大きい現場で自分一人しか入ってないことが多く、疎外感は拭えない。

『ONE PIECE』のアフレコでは、他事務所の若手さんとか、内心ビビリーになってるんじゃないかな。。。

(余談:私が声優時代、お世話になってたタンクという事務所がわりと大手で、いつも誰かしらいてくれたので心強かった。ありがとうタンク)

私がCMキャスティング時代にお世話になった青二の女優さんが「事務所のみんなが飲み会やってるから、一緒にどう?」と誘ってくれて、お邪魔したことがあったんだが、「青二の飲み会」と思ってたけど、『ONE PIECE』のアフレコ打ち上げだった気がする。居酒屋の座敷ですごい多人数の中心に田中真弓さんがいらして、「座長」と紹介されたような・・・

まだ若かった私は、中井和哉さんと誰だったか、に膝で寄られて「俺なんかこんな仕事してる自慢対決」をされて困った。『ONE PIECE』見てなかったし、アニメや声優界から離れてて、全然知らなくてごめんね。ゾロとサンジのノリだったのね、と今更ながら思う。もう15年ほども前の話。(誰、はサンジ役の平田さんではなく青二の誰か)


ところで、『ONE PIECE』見て、「あ!」と思った。

キャラの名セリフって、絵と字を見れば、ファンなら声が頭に浮かぶ。
でもそれを、音声付きブロマイドでファイルできれば・・・

山寺宏一さんのコラソンのセリフ ONE PIECE ♯706
「もうおまえを縛るモノは何も無い、白い町の鉄の国境も、短かった寿命も、誰もおまえを制限しない」
「おまえはもう自由なんだ」

子ども時代のローに向けた最期の心の言葉。(耳コピ違ってたらゴメン)
感動の場面なんだけど、字だけじゃ、名セリフとして残る感じじゃないよね。

『宇宙戦艦ヤマト』の沖田艦長の「地球か、何もかもみな懐かしい」みたいな特別感が無いと、セリフとしては残らない。

でもね、でもね、山寺さんの「自由なんだ」の言い方がね・・・どうにも説明できない。これこそ、音声でファイルしたいセリフ。この一言で、山寺さんLOVEになった。(それまでは普通に尊敬)


ということで、思いついたのでセールストークに入れよう。

KiKELのきっかけがつかめなくて途方に暮れているのだけど、さて、どうだろか。

「音声付きのブロマイド」はいかが?

さて、『ONE PIECE』あと100話ほどでオンエアに追いつく。もう有料内有料なので、ペースを落としつつ。