『ONE PIECE』と声優2 | まさきせいの奇縁まんだらだら

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原因不明の「声が出ない症候群」に見舞われ、声の仕事ができない中で、人と出会い、本と出会い、言葉と出会い、不思議と出会い…

瀬戸内寂聴さんの『奇縁まんだら』というご本を真似て、私の「ご縁」を書いてみようと思います。

意図してなかったが、2である。

♯836から14話毎1232円の有料内有料で4パックあるので(2021/04/26現在)、ゆっくり見ようと思ったが、つい♯891「ワノ国編」入国手前まで、いっきしてしまった。何しろ、話がなかなか進まないのと、回想だらけだったので。

見放題ならまあいいんだけど、4つめなど1232円を払って1パックほぼ回想(涙)
以降♯892から1話110円で78話くらいあるので、いったん終了。ちょと興ざめしてしまったのが大きい。オンエアでは必要な振り返りでも、有料なりの工夫があるとよかったな。

まあでも、以前引きこもってた時期、映画やアニメを見まくってたのだけど、レンタルビデオで年間10万円くらい使ってた。それに比べれば、ずいぶん価値を下げてしまったなあとは思う。見る人が増えたなら、いいんだろうけどね。

吟味してお金払って見た作品はよく覚えてるけど、現在の見放題は、どうなんだろう。欲が満たされるだけみたいな感じで、あまり味わってない気がする。

でも、長寿作品も気軽に見られるから、メリットの方が大きいのかな。(ビデオで『幽遊白書』、DVDになって『ヒカルの碁』とか根性で全部借りて見たけどね)

何はともあれ、自由に見られる幸せに感謝しよう。

さて本題。

『ONE PIECE』のキャスティングって、今や近代アニメの集大成というか声優界の縮図みたいだなあと思う。

1999年、放送が始まった当時、これから田中真弓さんの時代が始まる、って感じだった。そのまま代名詞になるとまでは想像してなかったけど、予感があったように思う。

初期メンバー中井和哉さん、岡村明美さん、平田広明さん、山口勝平さん、大谷育江さんは同世代で、特に山口さん、大谷さんと私が同い年なので、年齢的な関係性がなんとなく想像できる(気がする)。開始頃は、みんな若かったんだ。

そういやこの頃は田中真弓さんも、『サクラ大戦』の舞台で、主役の横山智佐さんから、「ちびっ子の桐島カンナ」で、いじられてたの思い出した。(キャラの桐島カンナは空手家の大女)

『ONE PIECE』は青二キャスティングなので、青二プロダクション所属の声優が多いが、キャスティングのされ方がおもしろい、というか青二だからできるというか。

主役ルフィは男性を女性があてているので別格として、初期メンバーの年齢を基準にしているように思う。それとキャリアによって、役の重要度に合わせて配役されている。

ルフィの義兄弟が古川登志夫さん、古谷徹さんというのは青二でしか実現しなかったんじゃないだろか。

ゾロ中井和哉さんの師匠ミホークが青野武さん、ルフィ田中真弓さんの父ドラゴンが柴田秀勝さん、エース古川登志夫さんの父が海賊王ゴールDロジャー大塚周夫さん・・・

海賊王の跡を狙う4皇にビッグマム藤田淑子さん→小山まみさん、他3人もまみさんに並ぶキャリアでないとバランスが悪い。

青二メンバーにいない時、外部から選ばれる。ルフィが海賊になるきっかけのシャンクスが池田秀一さん(俳協)、カイドウに玄田哲章さん(81)、黒ひげ大塚明夫さん(マウス)・・・明夫さんは大塚周夫さんのご長男で、まさしく世襲なら資格抜群。。。

シャンクスと同期のバギー千葉繁さん(81)は、池田秀一さんと同世代。千葉さんは、若い世代には知る人ぞ知るかもしれないけど、『幽遊白書』などの頃、週レギュラー11本で、過労で倒れて生死の境をさまよったとご本人から聞いた。

ドフラミンゴ田中秀幸さんの弟で、幼少期のロー神谷浩史さんの親代わりコラソンが山寺宏一さん(アクロス)。そういや、海軍の新しい世代に、アクロス所属の花江夏樹さん。同期の役に古川慎さん(トイズ)。声優も新しい世代が入ってきた。

 

個人意見だけど、ローの子ども時代も神谷浩史さんご本人が演じられて、とても愛らしくかわいかった。だからこそ、よけい感動したように思う。

ビッグマムの子ども、ペロスペロー内田夕夜さん(俳優座)スムージー勝生真沙子さん(81)ダイフク咲野俊介さん(青年座)クラッカー桐本拓哉さん世代(外画吹替で大活躍されている主役クラス)の中、

 

次男のカタクリ杉田智和さん(AGRS)だけ次の世代で、カタクリ役を『銀魂』銀ちゃん、『涼宮ハルヒ』キョンなどと並ぶ自身代表作にあげているのは、役者の大先輩たちに見守られ、幸せな現場だったからじゃないかな・・・若い世代で重い役に選ばれたことが誇らしくなる作品なんだなと思う。

Dr.クレハ野沢雅子さんも青二キャスティングの賜、夢のような競演がいくつも見られるアニメ『ONE PIECE』おもしろい声優模様も合わせて楽しめた1ヶ月間でした。

ところで、オープニングでキャストが出るのは、話の筋が見えてしまうので、できればエンディングがあるといいんだけどな・・・

それにしても、青二プロダクションにベテランが集結してきてるね~


ということで、次は『ナルト』を見ます。