あらためて、2020 | まさきせいの奇縁まんだらだら

まさきせいの奇縁まんだらだら

原因不明の「声が出ない症候群」に見舞われ、声の仕事ができない中で、人と出会い、本と出会い、言葉と出会い、不思議と出会い…

瀬戸内寂聴さんの『奇縁まんだら』というご本を真似て、私の「ご縁」を書いてみようと思います。

年賀状を送らせていただいた方にもあらためて、2020年、よろしくお願いします。
 
1月も半分が過ぎました。24分の1、あっという間ですね。
 
年賀状音声、聞いていただき、ありがとうございました。スマホ機材によって、音が良くない場合があったようです。失礼しました。テストも兼ねていたので、ご了承ください。
 
尚、今回読ませていただいた文章が、著作権の関係で、HIUでお世話になった方や、DMでやりとりがあった方に、個人的に送らせてもらいました。突然送られて、ご迷惑に感じられた方もいたかと思います。キケルを宣伝したかっただけの、ただの年賀状ですが、気に障られたようでしたら、ごめんなさい。
 
またもし、聞いていいよ、という方がいらっしゃれば、ご一報ください。ダイレクトメールで送らせていただきます。LINEへ送った方もおります。是非、聞いてくださいね!
 
1月に入り、怒濤の日々を過ごしていました。そのため、連絡すると言ってしてなかったり、お便りに返信もできていなかったり、申し訳ないです。
 
「どんな企画?」「もうかるの?」など、ご興味を持ってくださった方もいて、本心ではみなさまに企画書を見ていただきたいのですが、まだまだ事業内容の方の準備が山積で、経営体制を整える余裕がありません。対応できず失礼をしますが、ご容赦ください。
 
また、現在、私自身が、身内投資を受けている状態で、どなたかを支援することはできません。応援したい気持ちは山々ですが、大いにお金持ちになったらその時は、ということで、お互いお金持ち目指して、がんばりましょう!
 
Facebookも同じ内容を載せてます。どちらかがお目にとまれば、幸いです。
 
さて、何をそんなにキュウキュウしていたかというと、昨年応募して2次に進めた『みんなの夢AWARD』のプレゼン資料と、『Tokyo Tokyo FESTIVAL(TTF)』助成の申請書類の作成。
 
奇しくも、締め切り日が半日差で重なってしまい、ラストスパート5日間、ひたすら自分を信じてがんばりました。
 
締め切り直前の、急なお願いにも快く応えてくださったアーティストのみなさま、本当にありがとうございます。
 
年末より加わってくださったインフルエンサー、子ども教育関係もうすぐNPOの代表、大人になった元子ども当事者の混血の俳優・・・みんなに、めちゃ感謝です。
 
残念ながら、今回はうまくタイミングが合わなかったみなさまも、話を聞いてくださり、ありがとうございました。
 
おかげで、すばらしいデザイン、すばらしいナレーション、すばらしいアイデアを盛り込むことができました。
 
また、無償でサンプル提供してくれたカメラマン、楽曲収録に応じてくれたミュージシャン、翻訳やナレーションで協力してくださった外国語ネイティブやバイリンガル・・・
 
本当にたくさんの方のご厚意に甘えてきました。
 
この感謝を形にするにも、この資料が間に合わなければ、元も子もなくなる。0地点にも立てず、キケルのスタートは、また先送り。
 
ということで、書類作成と提出を、何よりも優先させてもらいました。
 
期待して全てを託してくれたスタジオミキサー。
娘を信じて会社の代表になってくれた78才の父、後押ししてくれた母。
絶対失敗できないよう、老いた父母まで巻き込んだ。
 
正直、この全てが無ければ、適当なところで手を打っていたかもしれません。ラスト数時間は文字通り、歯を食いしばって、ギリギリこれなら、というところまでがんばった。
 
なんとか送信できる形になった時はすでに、締め切り10分前。
 
メール文をダッシュで書いて、資料添付。よ~し!・・・え?
 
ところが、データが大きくて、メールに添付できない。なんてこった・・・
 
データ便にアップロードして、間に合うのか・・・でもここはもう、迷っている時間は無い。やるのみ。
 
アップロードが、遅、遅、遅、々・・・・と進む。
半分終わった時点で、6分前。間に合う。トラブるな~がんばれ~
PCを信じて、ネットワークを信じて、自分を信じて、待つ。
 
完了したのが3分前。
 
メールにデータ便のURLをコピーしようにも、焦りで手が震えて、文字がうまく拾えない。時限爆弾の解除って、きっとこれに近いんだろうなあ、と変な考えが浮かぶ。
 
なんとか貼り付け、震える指先で送信を押したのが、2分前・・・
 
はあぁ~・・・・・
 
なんとか間に合いました。
恐ろしい程の綱渡り~
 
もちろん、これを逃したって、死にはしない。次またがんばればいい。いや、送ることを最優先に考えて、安全策を取るべきだった?
 
でも、永遠にそれを繰り返して、いったいいつたどり着けるだろう。
 
もちろん、資料が間に合っただけ。勝負はこれから。
 
でも、この資料が、勝負を左右するとなれば、負けは、この時点で決まっているように思う。
 
この時点で、自分に勝てなければ、相手がいる勝負に勝てるとは思えない。
 
そもそも、なぜ、こんなにギリギリになってしまったか。それはやはり、同時にふたつともやろうとしたからに他ならない。
 
『みんなの夢AWARD』をあきらめる気はさらさら無いから、『TTF』を正直迷った。
 
でも、『TTF』から全てが始まったと言って過言じゃない。それは、ちょうど2年前。声が出づらくなって、ナレーターとしてはほとんど絶望的で、自分がこれから生きる道として、これが形にならないか、試行錯誤を始めた頃だった。
 
2018年のお正月ころ、テレビで小池都知事が話しているのを見かけたのが発端。『TTF』がキケルを産んでくれたといってもいいくらい。
 
夏まで待たされた結果は不採用で、えらく意気消沈した。でも、キケルは産まれて、成長を始めた。
 
その後、キケルは、2019年10月シンガポールでビジネスピッチに出場できる程に成長した。
 
その少し前、7月中旬、『TTF』2回目募集の案内が来て、ずいぶん時間も経っていたから驚いた。それにしても、締め切りの8/31まで一ヶ月ほどしかなくて、ちょうどシンガポールの応募資料を作成していて、とても間に合わなかった。3回目が12月ころあるというので、そちらに応募しようと、計画を立てた。それが今回。
 
今回、迷った末に、同時2つに挑戦することに決めたのは、どちらも公益的精神が求められる、という共通したニュアンスの主旨があったことと、さらに、どちらの資料を作るにも、それぞれの条件にある資料作成が、お互いの助けになると気づいたから、だった。
 
今のこと、これからのこと、協力メンバーや運営体制、協賛関係など、全てにおいて、両方が両方のヒントになった。
 
私が、こういった資料を作るのに、何に一番時間がかかるかといえば、方針を決め、内容を考えること。それが、どんどん形になっていく。
 
それに加え、運営や体制的な事柄について、12月ころに新しく出会った方々から、大きなヒントをいくつももらった。これも実行して、反映させる。
 
収支計画については、正月明けに実家で、かつて営業職にいた父からもらったアドバイスも大きかった。正直、書きあぐねていたんだ。見えない何かが、一番身近な大先輩の元に呼んでくれたのだと思った。
 
実際には、まともな書類には全くなっていない。でも、現時点で私が書けたものとしては、合格点。きっと、まともな書類が書けるレベルの経営者なら、シードビジコンとか芸術文化系助成は必要ないよね。
 
こうして、綱渡りは成功し、次のポイント目指して、ダッシュを開始・・・
と、その前に、ほぼ身内の投資者二人に、提出したものと同じ全てを報告してから、こうして、みなさまへの不義理を詫び、賛同とご協力の感謝をさせてもらえてる、今この時を、幸せに思う。
 
間に合ってよかった~
くじけないで、あきらめないで、よかった~
ひとつ山を乗り越えられた。
 
みなさま、ありがとう!
ありがとうございました!
 
本当の勝負はまだこれから。
けど、誰かと戦うんじゃない。
勝負の相手は、常に自分。
 
人生は、自分との戦い。
仕事も、自分との戦い。
 
運が大事と言われる。
運を手に入れる最大の方法は、自分との戦いに勝つことかも、ってふと思った。
 
もちろん戦わなくてもいいけど、戦って勝てば、ゲームとかだって、だいたいご褒美がもらえることになっているよね。
 
がんばったご褒美に、運が天から降ってくるなら、さらにがんばろうと思う。
運がもらえるなら、誘惑にだって勝てるかもしれない。
 
案外、そんな小さなことから、かもしれない。
2020、よろしくお願いします!