僕は窓のない部屋に住んでいる。
だから、壁に穴を開けた。
穴からは新興宗教団体の本部が見える。
顔を金色に塗り、「縦横無尽」と書かれた白い十二一重をまとい、
阿修羅の様に手が6本ある男が左右2本の両手を合せ唱えている
「誠とは時空の行為なり、、意を表すこと丑寅の方に
我を崇めよ 光をもてい 怨 閻魔羅蛇 亜餓者傍珂」
両手2本しか合わせないのは後の4本は背中にひっ付けてある
偽物だからだ。
ニセモノ、、、
そう、やつもニセモノやつを慕い群がる信者もニセモノこの穴から
見えるこの世全てがニセモノだ。
昨日から用意していた吹き矢を穴に通した。信者が帰り、偽教祖が
一人になる深夜2時、吹き矢の先には毒が塗られてある。
二酸化炭素を胸いっぱい吸い込みこの世に対する憎しみ共々
一気に吹き出した。
矢は空気の隙間をピユ~ンと音をたて白塗りと地肌の見え隠れする
偽教祖の太った首筋にシュッパッと刺さっ た。
蠢く教祖の動きが止まったのはそれから2分とたたなかった。
>つづく


