コンサルティングはやめてアシスティング?? | 夢追い人のブログ

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IT・経営コンサルタントを経て、㈱Dream-LINKを設立。
個人の夢が縦にも横にも繋がると、社会全体の価値を高められると信じて、誰もが、いくつになっても夢を持ち続けられるために活動しています。
夢ややりたいことを個人/法人両方の観点から捉えた記事を書いて参ります。

どうも、ドイツもやっと寒くなってきました。でも、期待していたほどではないので、正直少しがっかりな気もしている今日この頃です。

先日、こちらの展示会へ日本からいらしていた方とお話しする機会があったのですが、その方とコンサルタントとして何をしているか、という話をしたんです。

で、その中で、それは「コンサルティング」というよりは「アシスティング」という言い方をした方が分かりやすいんちゃうの?と、そんな言葉をいただきました。

そう言われてみると、確かにそんな気もしてきたので、このブログを書いている訳ですが・・・

持論なのですが、コンサルティングには2種類あると思っています。
(という記事を昔書いたなぁと思ったら、下書きのまま公開されていなかったので、後日アップします)

1.クライアントから出されたお題に対して、コンサルタントとしての回答を提示するもの
2.クライアントが希望する業務を、代行するもの

で、このアシスティングの話を踏まえると、さらにもう一つタイプが増える様な気がしてきました。
一つ目が二つ目に分かれそうですね。

1で、もともと考えていたのは、いわゆる戦略コンサルタントとして、答えがない課題に対するアプローチを考えていたのですが、専門知識のあるなしで分けてもよさそうですね。

分かりやすいイメージで言うと、若手のコンサルタントは必然、業界の専門知識がないために、「アシスティング」に留まらざるを得ない、もしくはその域を超えられないのに対して、業界も長く、専門知識もクライアントよりも有している場合は、「コンサルティング」ができるのかな、と。

というのも、僕の感覚的に「コンサルティング」はクライアントと同程度、もしくはそれ以上の知識と経験がないとできないと考えているからです。これまで、クライアントや、直接は利害関係にない方々と話しをさせていただいた中でも、「コンサルティング」というものには、クライアント側もそういうものを求めているという印象を持っています。

こんなことを言うと、諸先輩方から批判をいただくかもしれませんが、例えば一つの基準として、40歳にもなっていない、たかだか15年強程度の経験、しかも一つのクライアントだけに関わっているわけでもないコンサルティングファームの人間が、クライアントよりも深い知識を持っていることなど相当稀だと言っても差し支えないと思います。

さらに話しを戻すと、新卒社員など、「コンサルティング」ができるはずもありませんね。

と、ここまでコンサルタント批判の様になってきていますが、もちろん僕たちが得意とすることだってあります。基本的には頭がいい人が集められ、頭がいいことを期待されているのが我々です。その「頭の良さ」を持ってできることとは、いろいろな事実をものすごい速度で集め、理解し、クライアントとは異なる「客観的」な立場でその情報を整理し、良し悪しを分析し、必要な結論を決められた時間内に導くこと、だと思います。

1.目標達成に関する情報をすごい速さで集める
  ↓
2.集めた情報を整理し、理解する。または理解し、整理する。これもすごい速さで。
  ↓
3.目標達成に必要な行程を組み立てる
  ↓
4.行程の良し悪しを分析、検討する
  ↓
5.不足している情報を収集し、行程を補完・必要に応じて修正する
  ↓
6.時間の許す限り、4~5を繰り返し結論の精度を高める

と、こうなるでしょうか?

ものすごく乱暴に言えば、まず・・・

計算問題を圧倒的な速さで解くことができる人は、1~2、4~5がまずできることかと思います。

でも、それだけでは足りなくて、3の行程の組み立てには、例えば証明問題の解答を数多く考え出せる人が得意になってくるかと思います。このあたりは論文執筆に近しいものがあるのでは?と思っています。
数多くの論文を読みこなし、いい論文、悪い論文がある中から、自分の論を組み立てていく。と、単純な計算問題が解けるだけでは、なかなか難しい技術なのでは?と思っています。


少し、脱線しましたが、専門知識を持たない「コンサルタント」ができることは、上の1~6を頭の良さで実行するということなので、「優良なアシスタント」ではないのかな、と考えた次第でございます。

よろしければ、皆さんのお考えもお聞かせください。