ただの興味ではいけないということ | 夢追い人のブログ

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IT・経営コンサルタントを経て、㈱Dream-LINKを設立。
個人の夢が縦にも横にも繋がると、社会全体の価値を高められると信じて、誰もが、いくつになっても夢を持ち続けられるために活動しています。
夢ややりたいことを個人/法人両方の観点から捉えた記事を書いて参ります。

週末に一泊四日の弾丸ツアーにて、岩手県三陸町越喜来という港町へ行ってきました。

初日は、現地ツアーとして、津波の被害地を中心に、町内散策をした後、現地の復興委員会の方を中心とした地元の方との交流会・飲み会。
二日目は、現地の中学3年生への学習支援としての個別指導という内容でした。

震災後2年の時間が経っていますが、僕は被災をされた方とコンタクトを持ったのはこれが初めてでした。

というのも、僕自身が阪神・淡路大震災を経験した中で、「ボランティア」というものに懐疑心をいだいていたし、現地へ行っても彼らが本当に悩んでいることなんて、さらには彼らの気持ちなんて、分からないのだから、中途半端な支援になるくらいなら、行かないほうがいい、と思っていたのです。

そんな中、今回のツアーは、自分自身の会社の取り組みともリンクし、現地の方と将来の越喜来についてのビジョンを考えるという副題があったため、参加しました。


結論として、僕の「ボランティア」に対して抱いていた感情は現地の人も確かに抱いている人がいることを確認できたこと、また一方「将来のビジョン」を考えるという活動においては、僕たち震災とは無縁の人間でも、一緒に活動ができるのだということです。

「ボランティア」と称して、単に被災地のことを知りたい・現地の人と話がしたい!と思うのは、止めるべきだと改めて思います。たとえ、地震があったからといって、日々を真剣にいきなければならず、僕自身の経験では、それはもう毎日、山へ水を汲みにいく毎日でした。今回、地元の人からも、「交流会といわれても、別に交流したいわけではない」という声や、「『旅行にきました』というような言い方をする方もいるが、自己満足なものいいに聞こえる」という声もあった。

僕なりに解釈をすると、ただの興味関心で被災地に来られても、困るし、迷惑に思うこともあると思っているのではないだろうか。

しかし、逆に「来てくれるだけで嬉しい」といった声や、「町の将来を考えるのに、外の人の力も借りていきたい」といった嬉しい声もいただくことができた。これは、一緒に将来のことを考えていくことは可能だし、ありがたいということではないだろうか。



少し、ずれるかもしれないが、抱えている状況は一人ひとり違うし、土地によっても違う。
その中で、復興のことを考えていくことは非常にタフなことなのだ。と、改めて感じた。