沸点はどこか
こんにちは、 やまぼうし です。
物質には沸点があります。沸点とは、液体が沸騰するときの温度ですが物質によって沸点は異なります。
ビジネスにも沸点があります。沸点に到達しなければ成果は得られません。
毎日毎日努力を積み上げても、そのビジネスの沸点が100であるなら、99の努力では成果は得られないのです。
問題は、それぞれのビジネスの沸点がどこにあるのかがわからないことです。
100なのか、200なのか、500なのか。
99であきらめるひと、199であきらめるひと、499であきらめるひとは、敗者となります。
勝者は、99や199や499で、あきらめなかったひとだけです。
沸点はどこかに必ずあります。
あきらめなかったひとだけが、そこにたどりつけるのです。
明日を創るために今日何をなすべきかを決める(ドラッカー)
こんにちは、 やまぼうし です。
未来は今日存在するものとも、今日予測するものとも違い、われわれには予測できないものです。
ドラッカーは、「それでも未来を知る方法は、ふたつある」と言っています。
一つは、自分で創ることです。成功してきた人、成功してきた企業は、すべて自らの未来をみずから創ってきました。
もう一つは、すでに起こったことの帰結を見ることです。そして行動に結びつけることです。これを彼は“すでに起こった未来”と名付け、あらゆる出来事がその発生とインパクトの顕在化とのあいだにタイムラグを持つとしています。
そして、「未来を築くためにまず初めになすべきは、明日何をなすべきかを決めることではなく、明日を創るために今日何をなすべきかを決めることである」、と言っています。
(以上引用:ドラッカー著『創造する経営者』、引用WEB:http://diamond.jp/articles/-/4627 )
未来は決して客観的に動くものではありません。未来は主観的な動力で変えることができるのです。
自分で未来を創った人々は、主観的な動力を絶え間なく積み重ねることによって、未来を自分の望む方向に動かしてきたに違いありません。
大切なことは、絶え間ない積み重ねを、明日ではなく今日なすべきなのだということなのでしょう。
リーダーは「発信力」が命(小泉元首相の脱原発論)
こんにちは、 やまぼうし です。
小泉元首相の脱原発論が政界に波紋を広げていますが、小泉氏が原発問題を発信することによって今までメディアもわかっていながら指摘してこなかった問題点が浮かび上がってきています。
その問題点とは、日本では“核のゴミ”である放射性廃棄物を処分する最終処分場をどこにもつくれないということです。
政府は最終処分場の候補地を検討中であるという立場ですが、日本で最終的な処分場を建設するのは極めて困難な状況です。
フィンランドで建設されている最終処分場では、花崗岩でできた岩盤を500メートルほど掘り下げ、さらに横穴を広げてそこに放射性破棄物を処分していく予定になっています。放射性廃棄物はガラスで固化され、さらにステンレスの丈夫な容器に封入されます。しかし、放射性廃棄物の中にはプルトニウムのように半減期が長いものが含まれており、安全なレベルまで放射能が減少するまでには10万年近くの歳月がかかるといわれています。それまでの歳月には、容器は腐食して中の放射性物質は外部に漏出してしまいますから、地下水がなく地層が安定した場所を最終処分場に選択しないと周辺の環境を汚染する可能性が高くなってしまします。
(参照:Y!ニュース、11月19日配信)
福島第一原発の地下水問題でも明らかですが、地下水が豊富で地殻の変動が激しい日本の国内には10万年もの時間を安定して保管できる場所などはありません。日本の原発が“トイレなきマンション”と呼ばれるのはこのためです。
小泉元首相の発言が、脱原発の具体的な取り組みやエネルギーの代替え策を示していないということで無責任との批判もありますが、国民に事実を示し、考えるべきポイントを示すという「発信力」はリーダーのあるべき姿であると思います。
原子力発電が、コストが安く、環境にやさしいという間違った理屈が堂々とまかり通っている日本に一石を投じています。
大阪の橋下市長の慰安婦問題と通じるところがありますが、事実でないことや間違ったことに対して、声を大にして発信していく人が増えないと、日本は変わっていかないと思うのです。
生きるとは・・・行動すること(ルソー)
こんにちは、 やまぼうし です。
生きるとは呼吸することではない。行動することだ。 (ルソー)
行動する人間は意外と少ないものです。
行動は苦痛をともないます。
まるで死んだような人間が、しっかり長く生きています。
自衛隊の輸送力不足
こんにちは、 やまぼうし です。
11月18日の読売新聞は、「国内外で多発する台風被害への対応に追われる自衛隊が、相次ぐ訓練中止に頭を悩ませている」と報じています。
「沖縄県で実施中の大規模演習では、伊豆大島やフィリピンでの救援活動に輸送船を派遣したことから、メインの離島奪還訓練を一部取りやめ、米軍輸送機MV22オスプレイを使う予定だった高知県での日米共同訓練も台風の接近で中止されました。自衛隊の輸送力不足も明らかになり、幹部は“今後、訓練の穴をどう埋めていくかが課題”と複雑な表情だ」
(引用:読売新聞WEB版、2013年11月18日)
自衛隊の輸送力不足は2年半前の東日本大震災のときに露呈していました。当時も自衛隊が持つ大型輸送自衛艦3隻のうちすぐに出動できたのは1隻のみで、民間のフェリー(チャーターと定期便で延べ40隻以上)で増援部隊を被災地に送り続けました。
(その当時の記事「フェリーが支えた自衛隊の災害派遣」の記事は、こちら )
現在も自衛隊の大型輸送艦は3隻しかありません。
現在、2隻は整備中で、「おおすみ」は18日から台風被害を受けたフィリピンでの活動に出発するなどフル活動の状態が続いており、訓練にまわす輸送艦はありません。
自衛隊の装備というと、戦闘機やイージス艦のようなはなばなしいものが注目されますが、領土を守るにしろ災害救助に向かうにしろ、輸送艦や輸送機などの装備は極めて重要なものになります。国土を海に囲まれた日本において、大型輸送艦がたった3隻しかないことに驚きます。
在日米軍は、フィリピンの災害救助に航続距離が長く垂直離着陸ができるオスプレイを投入し救助活動をしています。
「輸送」という、一見地味な分野が、装備としては極めて重要であることを示しています。