母の過去 902 | 不思議なトントン日記

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感動あり泣き笑いのブログにし皆さんが楽しみにしてもらえる事を目指します。
1話完結ではありません。根気よく読んでいただければ嬉しく思います。
時間のある方は初めから読んでいただければ、笑っていただけると思います。

902
 
 
営業所から一番遠いジムに到着すると
営業が始まっていますが
人はほとんどおられません。
おられるのはジムで働いている人ばかりなので
もしかして掃除の日なのかとスタッフの人に声をかけると
営業日に間違いはないのですが、
午後にならないとこんなものだと言われたのです。
今のように健康ブームではなく
老人が運動をするのはゲートボールぐらいです。
時代も変わったのだとつくづく思います。
そして入会の話を聞くと中を案内して下さり
母はジムにプールがあるのを見つけたのです。
重い物を持ち上げるより
子供の頃から川で遊んでいた母は
プールが良いと見た瞬間に孫悟空の
瞬間移動のような速さで思ったのです。
そして失礼な事をスタッフの人に聞くのです。
どこのジムにでもプールはあるのかと
スタッフの人はだいたいの所にはあると思いますと
教えてくださり安心した母は
聞いた後にスタッフの人によそのジムの事を聞いたのは失礼だと
気がつき 謝るのです。
ジムの中を案内してもらい考えさせてもらいますと言うと
車に乗ると鞄の中のメモを取り出し
家と営業所のあいだにあるジムに公衆電話から連絡をして
だいたいの場所を聞くのです。
ナビもない時代ですから相手の所に行く時は
電話でだいたいの行き方を聞き
訪問していた時代です。
ナビはありましたが、今のような性能ではなく
とんでもないような品物でした。
そして2件目のジムに到着すると
もうジムの見学は慣れた物だと背筋をのばして
玄関を通り受付に行き話をするのです。
ジムの見学は慣れた物だと言ってもまだ2件目です。
それにジムの中を見たのはこの日が初めてです。
母は説明はプールの事だけで良いと思うのですが
スタッフの人はそれは丁寧にして下さるのです。

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