明日の医療と今日みた夢と

明日の医療と今日みた夢と

医師。夢療法家。エドガー・ケイシー研究家。臨床分子栄養医学研究会認定医。
「からだ」と「こころ」と「たましい」の医者として患者さんに寄り添います。

 

「りんごをナマで食べてはいけない」

 

ケイシーの食事療法のなかで

これほど世間一般の認識と合わないものもないでしょう。

「1日にりんご1個で医者いらず」と言われるくらい、

身体によい食品の代表とされていますから。

 

結論を先に。

 

・加熱したりんご(皮つきのままロースト等)はたいへんよい。

・りんごには鉄分が多く含まれるので貧血の人によい。

・樹上で完熟したもののほうがよい。

・基本的にナマのりんごは食べない。とくに胃腸の弱い人。

・リンゴダイエットのときのみナマで食べてよい。

・ジェネティング種(国光)とジョナサン種(紅玉)がよい。

(次点としてデリシャス系ふじ・ジョナゴールドもありかも)

・胃腸が丈夫な人はナマで食べてもよい。

(上記2種を少量、よく噛んで)

 

 

以下の解説は長いので、ご興味ある方はお読みください。

 

 

*加熱したりんごとナマのりんご

 

リンゴは調理したものに限る。 リンゴを皮ごとローストしたもの(焼きリンゴ)として食べる。(2015-8)

 

りんごは加熱すると栄養価が高くなるので、

現代でも加熱調理して食べるのがすすめられています。

りんごのペクチン(腸内環境を整える食物繊維)は

100℃以上で加熱することで最大9倍に増加するそうです。

だからといってナマのりんごに

有害成分があると言われているわけではありません。

 

 

*りんごには鉄分がたくさん含まれる

 

血液を生成するものを体内に取り入れる。果物、特にリンゴやナシに含まれるもの、その中に含まれる鉄分。(4841-1)

 

梨やリンゴやブドウなど、鉄分を含む果物が良い。(4368-1)

 

リーディングでは、鉄分が多いことから

貧血の人にすすめられています。

現代のりんごはとくべつ鉄分が多いわけではないようですが

ビタミンCや有機酸が多いことから

貧血にもよいとされています。

 

 

*樹上で完熟したもののほうがよい

 

熟していれば、生のリンゴを食べさせる。(4281-5)

 

りんごやバナナについてはとくに、完熟がすすめられています。

フルーツも野菜も、成熟段階によって栄養素が変化します。

りんごの場合、タンニンは成熟にともなって減少していきます。

 

 

*ナマのりんごがNGな理由

 

リーディングから読み解いた仮説です。

1. りんごは身体を酸性化するから

2. りんごは体内で特殊な酸をつくり出すから
 

 

*ケイシー的には、りんごは身体を酸性化する

 

通常りんごはアルカリ食品とされています。

しかし理由はわかりませんがリーディングでは

“ナマの”りんごは酸性食品に分類されるのです。

 

アルカリ反応を起こすものを多く摂る。つまり、酸や調味料、白パン、ジャガイモ、生のリンゴ、バナナなどはだめだ。

(846-1)

 

大きな不安やストレスを抱えている時には、生のリンゴやバナナなど、酸を作り出す性質の果物を食べてはならない。

(1724-1)

 

りんごは白パンやじゃがいもと同列に語られるくらいの

酸性食品らしいのです。

 

以前PRAL(潜在的腎臓酸負荷)という概念を紹介しましたが

計算式で類推する酸性度よりも

体内ではもっと多様な反応が起きており

把握するのは容易ではないのでしょう。

ケイシーが何度も言うように

そこには“組み合わせ”の関与もあるわけで。

 

(問)果物と肉汁を摂るように言いましたが、それらは腸を酸性過多にします。どうすれば正すことができますか? 

(答)もっと一貫した方法で摂るようにすることだ。量を摂るのではない。 これらを決まった順に摂る。1回の食事で両方を摂ろうとしてはならない。(325-50)

 

 

*ケイシー的には、りんごは体内で特殊な酸をつくり出す

 

(問)なぜりんごは良くないのでしょうか? 

(答)りんごは体内に苦味(bitterness)を作り出すような酸を産生するからである。 それは十二指腸での逆流作用によって作り出され、りんごのこの性質のために過剰の負担を強いられた膵臓からの分泌物によって産生される。(325-14)

 

これがリーディングの答えです。

これ以外あまり理由が見当たりません。(はせがわ調べ)

みんなもっと訊いといてくれればいいのに(-_-)

 

「苦味をつくり出すような酸」

これはいったい何のことなのでしょうか?

294番はケイシー自身のリーディングですが

これがヒントなのかもしれません。

 

食事にピクリン酸が多すぎる。

 [グラディスのメモ:ケイシーは1日リンゴダイエットをしたのですが、かなり苦しくなって止めなければなりませんでした。そのことだと思います。] 

(294-194)

 

ピクリン酸!

「3つのニトロ基と一つのヒドロキシ基がベンゼンに結合した

芳香族化合物。2,4,6-トリニトロフェノール。

下瀬火薬(日露戦争で使われた火薬)の成分。

ギリシャ語で「苦い」を意味する pikros が語源。」

 

ピクリン酸は強酸で人体には有害です。

りんごそのものに含まれているわけではありませんが

体内で生成される“苦い酸”はこれのことでは!?

 

…と、決着をつけようと思ったのですが…

胃酸や膵液との化学反応式までは不明。お手上げ((-_-))

 

じつはピクリン酸は梅に微量に含まれており

それが肝臓や腸のはたらきを活発にするとされています。

やっぱり、“苦い酸”は

ピクリン酸のことではないのかもしれません((-_-))

 

さらにピクリン酸は当時、滅菌スプレー的に使われてたらしく

ピクリン酸の作用は粘膜に有効(363-1)

という記述もありました。

 

けっきょく“苦い酸”の正体は現時点ではわからずじまいです。

ともかくケイシー流食事療法においては

酸性・アルカリ性、がもっとも重要なようです。

 

 

*りんごの皮のタンニンもNG

 

りんごの皮にはタンニンが含まれます。

タンニンはポリフェノールの一種で、抗酸化物質として有用なはたらきがある反面、鉄の吸収を阻害する作用もあります。

 

ある種の食べ物がこの障害(炎症、眼の不調、耳鳴り)を悪化させる―タンニン酸などの酸やネバネバするものを作り出すもの。ある種の桃やプラム、リンゴ、チョコレート、コーヒー、紅茶など。(3407-2)

 

タンニンがあるからりんごがNGという記述はこれだけでした。

 

赤ワインにも、コーヒーにもタンニンが含まれますが

ケイシー的にこれらはOK。つまり量によるんでしょうね。

 

でもコーヒー・紅茶にミルクを入れるのがNGという理由には

タンニンが関わっているのではないかと私は考えています。

 

タンニンが多い柿もリーディングに登場しますが

もっぱら髪にウェーブをつけるための使用法として登場し

そもそもあまり食べられてはいなかったようです。

 

ところで

りんごNGの食事療法として“低FODMAP食”があります。

消化しにくく発酵しやすい糖類を避ける食事療法。

りんごはフルクトースやソルビトールを多く含む、

という理由でNGになっていますが

ケイシー的な理由とはまったく関係がなさそうです。

 

 

*リンゴダイエットについて

 

消化管を浄化する。(1622-1)

体内浄化の食事療法(2423-1)

肝臓と腎臓と全身の活動が浄化するため(1850-3)

 

なぜりんごなのか?の理由は不明です。

 

注意点としては

・(やっているあいだ)馬車馬のように働いてはならい!

 (307-14)

・ヒマシ油パックを行っているときは、体内浄化法としてのリンゴダイエットを行ってはならない。(543-27)

・少なくとも毎日5~6個のリンゴを食べなければならない。 (1409-9)

・食事を再開した時には、がつがつ食べてはならない。

あまりこってりしたものや味付けの濃い食べ物は避けること。(1850-3)

 

意外な活用法

自分でサナダムシの有無を検査したければ

3日間、生のリンゴだけで生活することだ! (567-7)

 

きっとサナダムシが出てくるんですね♪

 

 

*りんごは種類によって違う!

 

ジョナサン種か、ジェネティング種がよい。(294-182)

ジェネティング種のリンゴであれば加熱調理すれば与えても良いだろう。(142-5)

デリシャスはジョナサン系である。(780-12)

リンゴの中には酸性のものもあるが、そうでないものもある。(4834-1)

 

品種によって酸性かどうかまで違うとは!

おすすめの2種は酸性ではないというのが理由らしい。

 

ほかにもリーディングにはこんなに多種類が登場していました。

アーカンソーブラック、オレゴン・レッド、シープノーズ、デリシャス、アーカンサス・ラセット、ベン・デイビス、ワインサップ・・・りんごファミリー多彩すぎる・・・

 

 

*ナマで食べたいならこの品種!

 

生のリンゴは、ジェネティング種以外は、あまり良くない。(820-2)

ジョナサン系のリンゴが手に入るのでない限り、生のリンゴは食べない。(3423-1)

3日間リンゴだけ(できればジョナサン系のものを)食べる。 

これにはデリシャスも含まれる。デリシャスはジョナサン系である。(780-12)

 

ナマはぜったいダメと言われた人もいるいっぽう

緩い制限にとどまる人もいます。

消化力に合わせて、ということなのでしょうね。

 

 

*現代日本で食べるなら?

 

・ジェネット種(jenneting)

さかのぼるとRall's Janetといい、いろんな亜種があるらしい。日本では「国光(こっこう)」

 

・ジョナサン種(Jonathan) 

日本では「紅玉(こうぎょく)」

 

国光は知っているけど東京のスーパーではあまり見かけません。

紅玉は早い時季に出回り、ジャムやアップルパイ用というイメージ。わりと口当たりが軟らかいです。

 

デリシャスはジョナサン系(780-12)

という記述があることを考えると、以下2品種もOKかも?

「ふじ」=「国光」×「デリシャス」

「ジョナゴールド」=「ゴールデンデリシャス」×「紅玉」

 

 

*もしかしてこんな理由も!?


ケイシーは敬虔なクリスチャンで

あちこちに聖書からの引用があります。

りんごNGにはこんな理由も関係していたりして。

もっとも旧約聖書には、智恵の樹の実がりんごだと

書かれているわけではないようですが・・

バナナ説もあるらしいし。

 

1日1粒のアーモンドは、リンゴよりもさらに人を医者いらずにする力がある。 なぜなら、リンゴは堕落に導いたが(創世記)、アーモンドはそうではないからだ――なぜなら、あらゆるものが死に絶えた時(ノアの洪水を指すのか?)、アーモンドが花を咲かせたのである。(3180-3) 

 

 

*余談:「りんごがぼける」ってわかります?

 

方言って自分じゃ当たり前すぎて

通じないときにビックリしますよね。

 

「りんごがぼける」「ぼけりんご」

食べ頃を逃してシャクシャク感がなくなり

ボワッとした食感になることを言います。

新潟県上越地方と長野県北信地方でしか

使われない表現のようです。(はせがわ調べ)

 

りんごのあの状態を表現するのに

これ以上に適した言葉はないと思うのですが。

 

2025年4月から“かぜ”が5類感染症になります。

正確に言えば5類になるのは

“急性呼吸器感染症”という疾患名です。

 

※急性呼吸器感染症

(ARI:acute respiratory infection)の定義

咳嗽、咽頭痛、呼吸困難、鼻汁、鼻閉

のどれか1つの症状を呈し、

発症から10日以内の急性的な症状であり、

かつ医師が感染症を疑う外来症例(発熱の有無を問わない)。

 

 

…この定義では発熱は関係ありません。

くしゃみ、鼻水、咳、咽頭痛、といった

ポピュラーな症状を示し

アレルギーでないと判断されたものはすべて含まれます。

 

 

※5類感染症

Covid-19、インフルエンザをはじめとした以下の疾患。

RSウィルス感染症、アメーバ赤痢、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、感染性胃腸炎、日本脳炎、水痘、麻しん、風しん、手足口病、百日咳、マイコプラズマ肺炎、性器ヘルペスウイルス感染症

・・・など。

 

※一般的には1類が感染力のひじょうに強いく致死率も高いもの(ペスト、エボラ出血熱など)であり、5類はそこまで危険ではないものの大流行する可能性があり注意を要するもの、とされています。

 

 

これらの疾患と“ふつうのかぜ”を

同列に並べるのは違和感がありますが

どうしてこのような変更になったのでしょうか。

 

5類になると

流行状況の監視(サーベイランス)や発表の対象になります。

たとえばインフルエンザでは

国立感染症研究所のHPで週ごとの発生数が発表され、

流行マップやインフルエンザ注意報(警報)が出されます。

 

 

現実には、“かぜ”で病院に行ったとして

とくにこれまでと変わったことはありません。

病院側も変わりはなく、指定医療機関のみに

「定点把握」として発生数の届け出義務があります。

 

 

5類へ変更した理由としては

「未知の感染症を早期に把握するため」とされています。

多数の反対意見があったにもかかわらず、決定されました。

 

 

そもそも5類感染症の対象疾患は

大臣のみの判断で決めてよいのだそうです。

(知らなかったー)

じつは昨年7月に

前任である武見厚生労働大臣が方針を示していました。

大臣の発表に対するパブリックコメントでは

3万件超の異例の反対意見が寄せられたそうな。

 

 

ニュース番組ではほとんど目にすることはなかったですよね。

私が日頃見ている医療系サイトでは

ほんの少しとりあげられただけ、

購読している雑誌にはまったく触れられていませんでした。

反対意見が大きなムーブメントにならないように

メディアはあえて報道しなかったのかも??

 

 

いったい何のためにこういうことをするのでしょう。

お上の決定には何かしらウラがある(たいていお金)

と決まっています。

もしくは、何かのカムフラージュ、目くらまし、

distractionとしてのことなのかもしれません。

 

 

5類になると

「特定感染症予防指針」にも位置付けられることになり

ワクチン開発にかかわる「ワクチン大規模臨床試験等支援基金」の対象になることができます。

 

 

多額の開発費がなければ

新規の薬やワクチンをつくることはできません。

開発するのはすべて営利企業ですから

完成したものの使うアテがないような

(=売れるアテがない)ワクチンであれば

よほどの熱意と余裕がないかぎり着手しないでしょう。

 

 

「特定感染症予防指針」に位置づけられるということは

完成した際の大規模使用が見込まれるということです。

おそらく臨床試験で認可されれば

早々に“定期接種”になるのではないでしょうか。

 

 

図式としては

“かぜ”が5類に

→ワクチン開発に補助金が出る

→私たちの税金から業者にお金が流れる

 

 

以前とりあげたRSウィルスワクチンも

ある意味“かぜ”のワクチンですが、

もっと軽症でありふれた“かぜウィルス”

(100種類とも200種類とも言われる)

のワクチンを作る方向にお金が流れそうです。

 

 

期待するレベルで有効なワクチンが可能とは思えませんが

何かしら完成したら「ものは言いよう」?ですから

接種希望者を増やすべく

あの手この手の戦略が組まれるのでしょうね。

 

 

ところで“定期接種”になっても強制力はないので

ワクチンを打ちたくない人もあまり心配しないで大丈夫です。

現行の予防接種法の範囲では強制力はありません。

 

 

※定期接種とは

法律に基づいて市区町村が主体となって実施するもので、

公費の対象(一部自己負担あり)になります。

接種勧奨や努力義務のあるもの(小児の定期接種ワクチン全般)ないもの(インフルエンザ、コロナ、高齢者の肺炎球菌や帯状疱疹)があります。

 

 

そして今後もし新たなパンデミックが生じた場合

人々の恐怖と混乱に乗じて

強制力を持つワクチンが認められるような

法改正(改悪)がおこなわれないことを祈ります。

 

 

 

ユング教授は夢と器質的疾患について

とても慎重な態度で発言をしています。

今回は補足です。注と訳注について。

 

**********

 

 

イングランド、タヴィストックでの講義

「The Symbolic Life」講義Ⅱのディスカッション

 

 

注15

 

T. M. Davie「脳室周囲病変によるてんかん(Periventricular Epilepsy)の症例に関するコメント」
British Medical Journal、第 3893 号 (1935 年 8 月 17 日)、293 ~ 297 を参照

 

その夢はDavieの患者によって次のように報告されている:


「私のそばにいた誰かが、何かの機械に油をさすことについて、しきりに私に尋ねてきた。牛乳が最もよい潤滑剤として提案された。どうやら私は、ドロドロした粘液のほうがよいと考えていたようだ。その後、池の水を抜くと、粘液の中に絶滅した動物が 2 匹いた。ひとつは小さなマストドン。もう1匹は何だったか忘れてしまった」

 

Davieのコメント: この夢をユングに提出し、どのような解釈をするかを尋ねるのは興味深いと思った。彼は、この夢は何らかの器質的な障害を示しており、この病気はおもに心理的なものではない、と言ってはばからなかった。池の水がなくなるのは、脳脊髄液の循環が堰き止められているのだと彼は解釈した。

 

 

訳注
マストドン:絶滅した大型哺乳類でマンモスに近い。アメリカ大陸などほとんどの大陸に棲息。恐竜より後の時代。

 

 

 

心理物理学的並行性(psychophysical parallelism)

についての説明

 

68  B. D. Hendy医師

 

ユング教授は、ご自身が定義したように、感情は特徴的な生理学的状態によって引き起こされると言うのでしょうか、それとも、この生理学的変化は、いわば侵入( invasion)の結果であると言うのでしょうか?

 

69  Jung教授

 

身体と精神の関係は非常に難しい問題です。ジェームズ・ランゲ理論では、感情は生理学的変化の結果であると述べられていることはご存じでしょう。

 

身体と精神のどちらが優位な要因であるかという問題は、常に気質の違いによる、と答えられます。気質により身体優位の理論を好む人は、精神プロセスは生理学的化学の付随現象であると言うでしょう。精神をより信じる人は反対のことを言うでしょう。彼らにとって、身体は精神の付属物にすぎず、原因は精神にあるのです。

 

これは本当に哲学的な問題であり、私は哲学者ではないので、決定を下すことはできません。経験的にわかるのは、身体のプロセスと精神のプロセスが、私たちにとっては謎めいた何らかの方法で一緒に起こるということだけです。身体と精神はひとつであり同じものであると考えることができないのは、私たちの最も嘆かわしい心のせいです。おそらくそれらはひとつのものですが、私たちはそれを考えることができないのです。

 

現代物理学も同じ困難に直面しています。光に起こる残念なことを見てみましょう。光は振動のように振舞い、また「微粒子」のようにも振舞います。「微粒子」。振動と微粒子は、異なる条件下で観察される 2 つの現象でありながら、究極的には同じひとつの現実であるという可能性を人間の心に思い浮かべるには、M. ド・ブロイによる非常に複雑な数式が必要でした。あなたはこれを想像することができませんが、仮定としてそう認めざるを得ません。

 

70  Jung教授

 

同様に、いわゆる心理物理学的並行性は解決不可能な問題です。たとえば、心理的随伴症状を伴う腸チフスの場合を考えてみましょう。精神的要因が原因と誤解されると、とんでもない結論に達するでしょう。私たちが言えることは、明らかに精神障害によって引き起こされる生理学的状態と、引き起こされずに単に心理プロセスに付随する別の状態があるということだけです。

 

身体と精神は生物の 2 つの側面であり、私たちが知っているのはそれだけです。したがって、私は、2 つのことが奇跡的に同時に起こると言いたいのですが、それ以上は言わない方がよいでしょう。なぜなら、私たちはそれらを一緒に考えることはできないからです。

 

私自身が使用するために、この同時性を説明するために造語を作りました。つまり、世界にはシンクロニシティという特異な原理が働いており、物事は何らかの形で同時に起こり、あたかも同じであるかのように振る舞うけれども、いまだ私たちにとってはそうではない、ということです。おそらく、いつか私たちは、そうであるに違いないことを証明できる新しい種類の数学的方法を発見するでしょう。しかし、今のところ、身体と精神のどちらが優勢なのか、あるいは両者が共存しているだけなのか、私にはまったくわかりません。

 

 

 

(引用)

Jung, C. G.. Collected Works of C. G. Jung, Volume 18: The Symbolic Life: Miscellaneous Writings (The Collected Works of C. G. Jung) (English Edition) . Princeton University Press.

 

 

*************

 

 

 

ところで医療もDX化の波に逆らえません。

自分の気持ちはずっとアナログでついていけない・・

でもでも

このような海外の文献を

安価に電子書籍で入手できて

コピペして

Google先生やDeepL先生に即翻訳してもらえて

なんとありがたいことでしょう。

デジタル社会にも素晴らしい点は確実にある。