正確に言えば5類になるのは
“急性呼吸器感染症”という疾患名です。
※急性呼吸器感染症
(ARI:acute respiratory infection)の定義
咳嗽、咽頭痛、呼吸困難、鼻汁、鼻閉
のどれか1つの症状を呈し、
発症から10日以内の急性的な症状であり、
かつ医師が感染症を疑う外来症例(発熱の有無を問わない)。
…この定義では発熱は関係ありません。
くしゃみ、鼻水、咳、咽頭痛、といった
ポピュラーな症状を示し
アレルギーでないと判断されたものはすべて含まれます。
※5類感染症
Covid-19、インフルエンザをはじめとした以下の疾患。
RSウィルス感染症、アメーバ赤痢、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、感染性胃腸炎、日本脳炎、水痘、麻しん、風しん、手足口病、百日咳、マイコプラズマ肺炎、性器ヘルペスウイルス感染症
・・・など。
※一般的には1類が感染力のひじょうに強いく致死率も高いもの(ペスト、エボラ出血熱など)であり、5類はそこまで危険ではないものの大流行する可能性があり注意を要するもの、とされています。
これらの疾患と“ふつうのかぜ”を
同列に並べるのは違和感がありますが
どうしてこのような変更になったのでしょうか。
5類になると
流行状況の監視(サーベイランス)や発表の対象になります。
たとえばインフルエンザでは
国立感染症研究所のHPで週ごとの発生数が発表され、
流行マップやインフルエンザ注意報(警報)が出されます。
現実には、“かぜ”で病院に行ったとして
とくにこれまでと変わったことはありません。
病院側も変わりはなく、指定医療機関のみに
「定点把握」として発生数の届け出義務があります。
5類へ変更した理由としては
「未知の感染症を早期に把握するため」とされています。
多数の反対意見があったにもかかわらず、決定されました。
そもそも5類感染症の対象疾患は
大臣のみの判断で決めてよいのだそうです。
(知らなかったー)
じつは昨年7月に
前任である武見厚生労働大臣が方針を示していました。
大臣の発表に対するパブリックコメントでは
3万件超の異例の反対意見が寄せられたそうな。
ニュース番組ではほとんど目にすることはなかったですよね。
私が日頃見ている医療系サイトでは
ほんの少しとりあげられただけ、
購読している雑誌にはまったく触れられていませんでした。
反対意見が大きなムーブメントにならないように
メディアはあえて報道しなかったのかも??
いったい何のためにこういうことをするのでしょう。
お上の決定には何かしらウラがある(たいていお金)
と決まっています。
もしくは、何かのカムフラージュ、目くらまし、
distractionとしてのことなのかもしれません。
5類になると
「特定感染症予防指針」にも位置付けられることになり
ワクチン開発にかかわる「ワクチン大規模臨床試験等支援基金」の対象になることができます。
多額の開発費がなければ
新規の薬やワクチンをつくることはできません。
開発するのはすべて営利企業ですから
完成したものの使うアテがないような
(=売れるアテがない)ワクチンであれば
よほどの熱意と余裕がないかぎり着手しないでしょう。
「特定感染症予防指針」に位置づけられるということは
完成した際の大規模使用が見込まれるということです。
おそらく臨床試験で認可されれば
早々に“定期接種”になるのではないでしょうか。
図式としては
“かぜ”が5類に
→ワクチン開発に補助金が出る
→私たちの税金から業者にお金が流れる
以前とりあげたRSウィルスワクチンも
ある意味“かぜ”のワクチンですが、
もっと軽症でありふれた“かぜウィルス”
(100種類とも200種類とも言われる)
のワクチンを作る方向にお金が流れそうです。
期待するレベルで有効なワクチンが可能とは思えませんが
何かしら完成したら「ものは言いよう」?ですから
接種希望者を増やすべく
あの手この手の戦略が組まれるのでしょうね。
ところで“定期接種”になっても強制力はないので
ワクチンを打ちたくない人もあまり心配しないで大丈夫です。
現行の予防接種法の範囲では強制力はありません。
※定期接種とは
法律に基づいて市区町村が主体となって実施するもので、
公費の対象(一部自己負担あり)になります。
接種勧奨や努力義務のあるもの(小児の定期接種ワクチン全般)ないもの(インフルエンザ、コロナ、高齢者の肺炎球菌や帯状疱疹)があります。
そして今後もし新たなパンデミックが生じた場合
人々の恐怖と混乱に乗じて
強制力を持つワクチンが認められるような
法改正(改悪)がおこなわれないことを祈ります。



