【大家MASA】大家MASA選書No.145 「なぜアメリカは対日戦争を仕掛けたのか」 | 大家MASAの世界まるごと不動産投資

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「なぜアメリカは対日戦争を仕掛けたのか」をご紹介します。


なぜアメリカは、対日戦争を仕掛けたのか(祥伝社新書287)/祥伝社
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人それぞれ歴史観があると思うので
興味のない方は読み飛ばして下さい。

著者は、福田・中曽根内閣で首相特別顧問の加藤氏、
フィナンシャルタイムズ東京支社長を歴任したH・S・ストーク氏です。


両氏ともに英米で学位を修め、英米と日本を知り尽くした識者であり、
本書は多くの方の歴史認識をひっくり返すことでしょう。
個人的にフィルタリングされまくっている義務教育の歴史教科書に
本書のエッセンスを加えるべきと思います。

戦後のGHQ統治を経て、平和を謳歌しバブル崩壊まで
経済発展を成し遂げてきた日本。

アメリカとは同盟国として政治経済、防衛等の分野で
切っても切り離せない関係でありますが、
アメリカには日露戦争で日本が勝利した時から日本を支配するプラン、
オレンジ計画がありました。

アングロサクソンの優れた長期的思考については、
『「超」入門 失敗の本質』 が参考になります。

アメリカの日本支配のシナリオは、
ペリーが種を蒔きマッカーサーが収穫したと言えるのです。

ペリーが来航した江戸末期以降、西欧の日本の評価は以下の通りです。
江戸は世界最大の都市にして文化水準も高く欧米人の評価は大変高かったのです。

・日本は七大文明の一つ byサミュエル・ハンティントン
・「貧乏人は存在するが貧困は存在しない」byモース

当時驚くべきことに多くの国民の識字率が高く、富国強兵でいち早く工業化に成功。
清、ロシアとの戦争に勝利し、瞬く間に列挙の仲間入りを果たしましたが、
アジアの有色人種の国家の成功に対して、欧米が歓迎する時代ではありませんでした。

現に、第一次世界大戦後のパリ講和会議で、日本は人種差別撤廃提案を行いました。

16か国中11か国が賛成しましたが、当時のウイルソン大統領はあろうことか
無効(国際法違反)としました。
このため、アメリカに有色人種の大統領が現れるのはこの時点から
100年近く待つことになります。

時は流れ、日本がパールハーバーに奇襲して太平洋戦争が勃発した事に
なっていますが、米側は日本側の暗号を既に解読しており奇襲されるのを
知っていました。

その後、“リメンバー・パールハーバー”と反日活動が展開されましたが、
そもそもアメリカは歴史的に宣戦布告などしたことがありません。

ルーズベルトはハワイの同胞を見殺しにした挙句、米国民を欺き開戦する
口実を作りました。
また、米は太平洋戦争以前から蒋介石政権に資金と空軍力で
サポート(国際法違反)しており、日米は事実上の交戦状態であったとも言えるのです。

東京裁判(これも国際法違反)の自虐的歴史観がそのまま続いている
日本人の歴史認識ですが、かのマッカーサーですら、日本はやむを得ずに
自衛の戦争を行ったと語っています。
「モナコのような小国でもアメリカに立ち向かっただろう」と
弁護する西欧側の識者もいたくらいです。

マッカーサーについては、トミーリージョーンズ主演の
映画「終戦のエンペラー」が参考になります。

一方で、著名な歴史家のトインビーは、「日本は第二次世界大戦において、
自国ではなく、大東亜共栄圏の国々に恵みをもたらし、
帝国主義、植民地主義、人種差別に終止符を打つ事を成し遂げた」と評しています。

日本は、英米、オランダ領などを制圧しましたが、単なる支配ではなく、
現地人を軍事を含めた教育、インフラ整備などを行いました。

何百年間も欧米に支配されてきたアジア諸国は独立のマインドを培い、
独立運動に勇気をもって臨んだのです。

これら各国が親日である理由は、単にODAの資金援助や工場誘致で雇用を
促進するだけでなくこのような歴史的背景があるのです。

ちなみに、外交上優位に立つために「歴史認識」を外交カードにするのは、
中国、韓国、北朝鮮のみだそうです。
特に“南京大虐殺“は、当時、現地にいた欧米のメディアに虐殺の目撃者はおらず
虐殺自体無かった可能性が高く、こんな不確定な歴史的事象に戦後70年を経ても
外交カードを握られ続けるのはなんともおかしな話で、
主権国家が心情的謝罪を外国にする例はありません。

日本の政治家も軽々しく謝罪するものではありません。

この点は、「国家の品格」の著者でもある藤原正彦氏の
「日本人の誇り」も参考になります。

事実、ベトナムはフランスに、インドはイギリスに、ポーランドはドイツに、
「歴史認識」を問いません。
ちなみに、“カチンの森事件”はナチスの仕業とされていましたが、
実はスターリンの仕業であったことを
ゴルバチョフ大統領が1990年に認めています。

以上、本書の書評をあえてブログに出しているのは、日本の先人は
対米戦争をやむなく行った事、結果として、アジア・アフリカ諸国の独立や
人種差別の終止符に大きく貢献したという事、海外には日本の理解者がいる
という事を多くの人に知っていただきたかったためです。

また、国際情勢は、各国が自国の利益を最優先するきれいごとが通用しない
非情な世界であるという事です。

現状の在米の中華系が346万人、韓国系が250万人、対して日系はたった
39万人という現実があり、今や、中国や韓国の方が日本よりも米国内では
発言力があるのです。

過去日本が躓いてきたこと、それは語学面のコミュニケーション能力であったり、
長期的な戦略策定の欠落です。

良いか悪いかは別にしてグローバルスタンダードが立ちはだかる
非情な世界で伍して戦えるエリートの育成が急務です。

矛盾に満ちた戦後問題を引きずりながら、集団的自衛権、憲法改正の問題に
フォーカスがあたる今日です。

例えば、イラク戦争は有もしない化学兵器を理由に開戦しましたが、
集団的自衛権の行使をするのであれば日本もこのような類の戦争に付き合わなければ
なりません。

このような歴史的経緯を踏まえて、
日本が進むべき道を決めなければならないと思うのです。





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