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「稼ぐ力: 「仕事がなくなる」時代の新しい働き方」をご紹介します。
- 稼ぐ力: 「仕事がなくなる」時代の新しい働き方/小学館
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本書を通じて感じたこと。
著者の大前研一さんだって、日々勉強しているのです。
常に第一線で活躍するビジネスマンは学習を止めたらいけません。
大前氏は、国内外のメディアを通じて常に新しい情報や知識をインプットしながら、いま世界で何が起きているのかを分析しています。
1日500本のニュースをチェックしているそうです。
世の中がこれほど激しく変化している時代に、
大学を出たらもう勉強しないというのは実に恐ろしいことだと言います。
本書では、そんな大前氏が、マッキンゼー時代から今に至るまで
指導してきた人材育成の要諦や採用基準、仕事力の鍛え方などを
織り交ぜながら、厳しい雇用劇変時代を生き抜くための考え方と
働き方を指南します。
従来は、このような仕事への心構え、キャリアプランを書した類は、
就職前の大学生が読むべきものでしたが、こんな時代だからこそ
既に社会人の方こそ読むべき書です。
基本的に起業家というよりは、企業内での働き方をメインとした
内容となっており、新しい処世術を中心とした内容です。
■第1章 日本企業は今、何に苦しんでいるのか
キーワードは”海外”。同業種のP&Gと花王の時価総額などに差がついているのは
海外売上高(花王は27%、P&Gは61%)の違いが大きな一因。
多くの企業はまだまだ1億2千万人の日本の巨大な国内市場に安住している。
また人材の採用も時代遅れであり、海外出身者が少ない故に海外の売上を
伸ばせないでいる。
欧米の経営者はプロ、アジアは世襲、日本は混在。
企業内では必要な人材の人事データベースをきちんと整理し、敗者復活戦ができるようにすることが必要。
■第2章 これからの日本企業に必要な人材とは何か
大卒程度の能力では食べていけない。稼げる人と稼げない人の二極化しており、
継続した学習をしたものが生き残れる。
仕組みさえきちんとすれば35歳で社長になることも可能。マッキンゼー出身者はこのレベル。
(若干、マッキンゼーのヨイショをしている章ですが、事実だと思います。)
人気ランキング上位の会社こそ疑え、逆に注目を浴びていない企業知名度はないが有望な企業を探すべき。
■第3章 世代別「稼ぐ力」をどう鍛えるか
会社人生の
第一フェーズはまずはきちんと仕事をこなすこと、受命・拝命(30歳まで)。
第二フェーズは管理職としての経験蓄積(45歳まで)、
第三フェーズは経営トップにふさわしい業績を残す(50歳まで)。
■第4章 産業“突然死”に備えるケース・スタディ
家電産業に代表される日本企業のハードウエア至上主義の誤謬、
IBMの脱コモディティから学ぶこと。
■第5章 求む! 日本と日本企業を強くする新世代人
最後は世界のどこでも生きられる力を提言しています。
国際バカロレアを日本語で取得しようとする日本の大学は世界から取り残される?
これは語学や知識といったテクニックではなく、子供を放浪させるドイツの教育に学ぶべきとしています。
先の世界大戦で310万人の国民が亡くなり、焦土と化した日本。
欧米各国に追いつき追い越していったことは
蛮勇に近いアンビションと気概に支えられていた。
今の日本の状況は、日本人の能力の低下がもたらしたのか、
というとそうではありません。
事実、芸術やスポーツの世界で活躍する日本人が大勢います。
彼らの共有点は、文部科学省の指導要領で教育されていない、
個別の教育・トレーニングを受けていること。
戦後、エクセレントカンパニーと言われたホンダ、ソニー、松下電器産業などの
創業者は盛田氏以外、大学を出ていません。
重要なのは、従順な国民を作るための偏差値教育ではなくその分野の能力を最大限に高め、”蛮勇”を振るうことが重要だということが証明されます。
「稼ぐ力」とは、余人をもって代え難いスキルと意欲のある人が持っている
力と締めくくられています。
その出発点は、アンビションと目線の高さ。
出身大学や家柄などで人生がある程度定められてきた戦後の時代と比べて、
かえって良い時代になったと思うのは私だけではないでしょう。
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