大家MASAの世界まるごと不動産投資 ブログ読者の皆様
「そして日本経済が世界の希望になる」をご紹介します。
- そして日本経済が世界の希望になる (PHP新書)/PHP研究所
- ￥840
- Amazon.co.jp
経済の現場とかけ離れた経済学者の読み物といった感じで、- ？？と思う部分はあるものの、日本のアベノミクスの成功
期待を持っているという点で賛同します。- 過去ご紹介しているグッチーさんの見解と、
- 円安やインフレに関して全く逆のことを述べているのが興味深いです。
- さて、本書の内容です。
- 周知の通りアベノミクスによって日本経済の風景は一変しました。
黒田日銀総裁による「異次元の金融緩和」は人びとの興味関心を引きつけ、
その黒田日銀が打ち出す「2年間で2パーセントの物価上昇」という
インフレターゲットを最初期に提唱した人物こそ、
ノーベル賞経済学者であるポール・クルーグマン氏だそうです。
バブル崩壊以降、政府・日銀の無為無策をクルーグマン氏は批判しつづけ、
1998年に論文「It’s Baaack!」でも批判した著者が、
「異次元の金融緩和」で劇的に変化しはじめた日本経済にいま、
熱い期待を寄せています。
失われた20年は人為的な問題であり、日本人があまりに
お金を使わなかったことが大きな要因。
日本経済自ら流動性の罠に陥った格好。
一方で個人資産は拡大し、企業の内部留保も高まった。
インフレターゲット２％（筆者は4％が適切と言います）を達成できれば、
実質金利は低下し日本の財政の好転に貢献できる
⇒この好転に具体的な言及がないのが気になります。
確かに名目GDPが上がり、GDPに対する国の債務比率が下がることで
財政出動策も不要になるとは思いますが、、
個人支出が伸張し、建設支出が増える事でマンションや自動車などの
購入商品の購入につながるとの事ですが、
こちらも賃金の上昇を伴わないと絵に書いた餅になります。
円安効果はいかなる懸念にも勝る、輸出企業が凄まじい利益を得ている。
⇒この論には、輸出依存率が15％程度の日本においては、
一時的な現象ですし手放しで賞賛するには違和感を感じます。
持続的な成長を牽引するには、大前研一さんの提唱する
エクセレントカンパニーを育成し、国家はクオリティ国家を
目指すべきと思います。
著者の三本の矢に関する見解
「第一の矢」：大胆な金融緩和。国民にインフレ期待を続けさせることが重要。
「第二の矢」：財政出動＝公共事業だけではない。
「第三の矢」：民間投資を喚起する成長戦略
法人税の減税とGDPの成長に強い相関はない。
最終章に論じられている、女性の活用促進、他国の失敗に習った
金融規制緩和といったといった施策については、
賛成ですが、ノーベル経済学賞の学者である著者に言われてなくとも、
当たり前過ぎて多くの日本は分かり切っていますが、
実現できない事が問題なんです。
本書のハイライトは、最後のエピローグにあります。
日本には政策に影響を与える学者がいない、アメリカ人がほとんどで、
あとはイギリス、カナダにいるくらい。
しかし、今回のアベノミクスで変化が起きており、
先進国で最も高い経済成長を見込んでいます。
いまの日本が学べるものは少なくない。
そして日本経済の未来のみならず、10年後のアメリカ、中国、
そして新興国の未来までをも本書は射程に収めている。
この政策実験がうまくいけば、まさに日本は世界各国の
ロールモデルになることができる。
世界最高の知性がアベノミクスのもつ世界史的な意義までを見据え、
本当にデフレから脱却できるのであれば、
将来同じ状況に陥った国に対しても大きな示唆となると締めくくっています。
それよりも、アメリカの財政大丈夫なのか？と思ふ、今日この頃です。
■香港行きで読破しました。
■羽田の国際線のお土産といえば、チャンピオンの肉ロールです！！
■■読者様限定 イーブック＆セミナー映像プレゼント中！■■
ぜひメルマガにご登録下さい。投資に役立つ情報満載です！
http://www.mag2.com/m/0001546250.html