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今回、「国家の品格」の著者でもある藤原正彦氏の「日本人の誇り」をご紹介します。
- 日本人の誇り (文春新書)/文藝春秋
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日本の将来を危惧、不安視する論者が多い中、ペリー来航から100年間、
日本人は何を行い世界に影響を与えてきたのか、
本書を通じて日本人の歴史認識を改め、誇りをまた取り戻すきっかけになるものと思います。
正月早々、ちょっと硬い内容となりますが、ぜひ、皆様に読んでほしい一冊です。
日本に対する欧米人の評価は歴史的に大変高かったんです。
・日本は七大文明の一つ byサミュエル・ハンティントン
・「貧乏人は存在するが貧困は存在しない」byモース
外交上優位に立つために「歴史認識」を外交カードにするのは、中国、韓国、北朝鮮のみだそうです。
特に“南京大虐殺“は、当時、現地にいた欧米のメディアに虐殺の目撃者はおらず、事件自体無かったのではないかという説があり、こんな不確定な歴史的事象に戦後70年を経ても外交カードを握られ続けるのはなんともおかしな話で、主権国家が心情的謝罪を外国にする例はありません。
ベトナムはフランスに、インドはイギリスに、ポーランドはドイツに、「歴史認識」を問いません。
ちなみに、“カチンの森事件”はナチスの仕業とされていましたが、実はスターリンの仕業であったことをゴルバチョフ大統領が1990年に認めています。
アメリカには対日戦争を想定したオレンジ計画というものが日露戦争後に策定されていました。
北米大陸を制覇し、ハワイを併合、フィリピンからスペインから奪い、いよいよ中国大陸へ進出しようとする際に、日本は想定外に存在感が高まっており、一戦交えることを相当前から計画されていたわけです。
さすが、長期的な戦略に長けたアングロサクソン型思考です。
アングロサクソンの優れた長期的思考については、『「超」入門 失敗の本質』 を参考にして下さい。
http://ameblo.jp/masacb2001/entry-11279429319.html
ペリー来航から太平洋戦争での敗北の百年戦争の結果、日本は大敗北しましたが、
植民地を食い物にしていた西欧帝国諸国に断固として立ち向かう事で、百年戦争後には、
100か国以上の独立国を生み出しました。
事実、アメリカの人種差別の解消にも大きな影響を与えました。
日本は、帝国主義、植民地主義さらには人種差別というものに終止符を打つという偉業に貢献し、世界史の大きな転機をもたらしました。
戦後の教育方針の中で、アイデンティティの喪失が意図的に行われ、歴史的断絶があるかのような価値観を多くの日本人が持っています。
しかしながら、論理や合理だけでは人間は動かない。
筆者は、百年戦争の大殊勲を国民が胸に刻み、憲法を新たに作り、主権国家として誇りを取り戻す事だと言います。
(詳しくは本書をお読み下さいね)
そういえば、年末年始に親戚などに会っても私の2世代前ぐらいにあたる戦争経験者が減って、
戦争の事を聞く機会も減りました。
先の大戦に関して触れる事は、何かタブーのような風潮が未だにありますが、
今後、アジア各国とビジネスでも投資でも深く付き合っていかなければならない日本人にとって、
正しい歴史認識をもって取り組むこと。
自己を過小評価せず、日本人は以外と海外で尊敬されている、アジアの歴史を作った貢献国という事実を確認し、誇りを持つべきだと思います!
目次
第一章 政治もモラルもなぜ崩壊したか
第二章 すばらしき日本文明
第三章 祖国への誇り
第四章 対中戦争の真実
第五章 「昭和史」ではわからない
第六章 日米戦争の語られざる本質
第七章 大敗北と大殊勲と
第八章 日本を取り戻すために
世界中に中華街を作る中国人のパワーはすごいと思います。