こんにちは、大家MASAです。
成長著しいASEAN諸国ですが、貧富格差が拡大しているようです。
突然ですが、ジニ係数をご存じでしょうか?
これは所得格差を表す係数で範囲は0から1です。
係数の値が0に近いほど格差が少ない状態で、逆に1に近いほど格差が大きい状態です。
0.4を上回ると社会不安が起きる危険水域とされています。
ちなみに、香港は0.54、マレーシアは0.45、中国は0.42とASEAN主要国共通の問題になっており、政治不安の一つの要因となっています。
(Source:アジア開発銀行)
さて、日本はどうでしょうか?
今のところ、0.3程度との事ですが、過去1984年は0.25でした。
このジニ係数から見える問題は、この数値が年々上昇していることなのです。アメリカは既に0.4を軽く超えています。
一昔前まで日本は「一億総中流」と言われて、貧富の差が一番少ない国であると言われていました。(実は社会主義の賜物ではないかと思いますが、)
それが、高度成長期を過ぎたあたりから格差はじりじりと拡大してきたのです。
ちなみに2009年の地球上全体のジニ係数は0.707であり、この地球上の人口の14.7%を占める集団がGNPの85.3%を保有しており、
この集団と残りの集団の間には、34倍の所得格差がある社会であると言えることになります。現在はもっと広がっているかもしれません。
OECDの統計を見る限り、欧米の先進国でも過去20年間でジニ係数が下がった国はほとんどありません。
古今東西、少数の支配者階級が大多数の民衆を支配する図式は変わっていないようですね。