大家MASA選書 No.5  これからの10年 団塊ジュニア1400万人がコア市場になる! | 大家MASAの世界まるごと不動産投資

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これからの10年 団塊ジュニア1400万人がコア市場になる!―マーケティング戦略の狙い目はここだ!/中経出版
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ビジネスのサイクルは10年で会社の寿命は30年と言われていますが、前者は8年、6年と縮まっていると思います。

特に本書に記載されている、15歳周期で見えてくる世代と消費傾向のチャートは重要です。

神田先生も既におきている未来と人口動態の事を表現する程、重要なんです。


このチャートには各世代の出生数と消費傾向が示されており、各世代の幼少期、青年期、、などのそれぞれの時期にどのような環境であるか分かれば価値観がある程度つかめるようになります。という事は5年後、10年後には、その価値観を持つ人がどの程度のボリュームを持つか予測が容易になるのです。


特に、団塊ジュニアは第二次ベビーブームの197174年生まれのニセ団塊ジュニア世代と真正団塊ジュニア世代を合わせた1400万人が今後の消費を牽引するという事です。

個人的にも私は、団塊ジュニア世代であり父親が団塊世代ですので、前述のチャートに照らし合わせて見ると、新人類世代をはさんで世代交代を行ったかたちになるわけです。



ハリー・S・デント氏は「バブル再来」で日本市場の行方を予測しており、日本では多くの主要先進国のように50年代から60年代前半にベビーブームが起きなかったため、新世代の支出は、米国よりも20年ほど早い80年代後半にピークを迎えたとしています。


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関連して、藻谷氏の「デフレの正体」という著でも、人口の波で動く経済の動きを説明されています。ここでは、マスコミが流す一般論ではなく、データに基づき、現象をクリティカルに論を展開されており、日本の抱える問題の解決策を示唆するなど投資家は必読の書だと思います。



また、日本の人口特性の変化による個人消費の減少傾向は終わりつつあり、今後2009年まで緩やかな成長が見られ、2020年まで好況が続くだろうとの我々が希望の持てそうなコメントもありますが、団塊ジュニア世代の多くがこれから40代後半から50代前半の最も支出が大きくなる時期に達した際に、安心して支出できる環境にあるか否かがキーになると思います。

個人、人、社会、国家、製品、、、全ての単位においてサイクルという観点から見てみると物事が理解しやすいばかりか、長期的な視野に立ち未来を予測しやすくなるのです。