- 2022―これから10年、活躍できる人の条件 (PHPビジネス新書)/PHP研究所
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最近の日本は暗いニュースばかりですよね。増え続ける国の債務、少子高齢化、年金崩壊、原発問題、教育問題。。
失われた10年はいつの間にか20年になり、30年目を迎える事もほぼ確実といえます。
でも、本当に日本の将来は暗いのか、変える事は出来ないのか、と日々思っていたのですが、一つの答えが本書だと思います。
出来事そのものではなく、出来事が起こる背景を読む
自身の反省も含めて多くの日本人は画一的なマスコミの報道に踊らされていますし、海外情報がシャットダウンされて
海外の投資情報がきちんと入手できません。単なる英語力の問題かもしれませんが、、、
歴史は70周年周期で巡っている
これを知った時、背筋が凍りそうなショックを感じました。歴史は偶然ではなく必然なのだと。以下は過去起きた出来事に対応する約70年後の出来事です。
1931 満州事変⇒ 2001 9・11アメリカ同時多発テロ
1936 2・26事件 ⇒2006 ライブドアショック
1940 大政翼賛会設立 ⇒2009 民主党政権交代
1941 太平洋戦争勃発 ⇒2011 東日本大震災
筆者の言う、70年間で4世代のバトンタッチのサイクルを「志(創造者)・能(実務者)・公(管理者)・商(放浪者)」であるとするならば、ちょうど、私の世代が次の時代(2015年以降)の創造者となります。この70年前の志(創造者)は本田総一郎であり、井深大でした。
何もないところから新たなものを作ることが求められるわけです。私に何ができるかな、、とにかくまじめに考えなければなりません。
今後の筆者の予測ですが以下の通りです。まさに破壊と創造。国内は団塊世代ジュニアがある程度消費をけん引するとはいえ海外の成長のエンジンである
東アジアでの結びつきをより強くする事が必要となります。
1945 終戦 ⇒ 2015 東京直下型大地震、大企業の相次ぐ破たん
1946 金融緊急措置令、財閥解体 ⇒ 2016 インフレ、預金封鎖、新政治体制
1950 朝鮮特需 ⇒ 2020 新産業が芽生える
・日本は2020年以降、一気に下り坂
・中国、韓国の勢いは2025年ごろまで
・東南アジアが勢いづくのは2030年ごろから2050年
・インドは2050年ごろには世界最大のGDP国に
日本がアジアのリーダーとして自覚した途端、世界は変わる
この考え方に非常に共感できるのですが、希望的観測を多分に含んでいます。国際経験の充実、英語、中国語といったツールが使える事が前提だと思ますし、学校教育、企業研修など根本的に変えていかないと現状のままでは難しいですね。
いずれにしても、社会、世代、個人といった単位にサイクルという考え方が存在していて、現時点でどのような立ち位置にあるのか客観化、意識しながら取り組む事は非常に有効です。
ちなみに個人に関しては、以下のサイトでご自身の季節を確認する事ができます。個人的にこの季節判定に基づいた2050年までのロードマップを作っています。
http://www.seasons-net.jp/wss/hantei/hantei.html
今の私の季節は、、、、冬!
以下のお言葉を胸にがんばります。
経営コンサルタント の 神田昌典先生 曰く、
「 冬は決して悪い時期ではない。クリスマスも、お正月もあるし楽しい時期 」
アストロロジャー の 來夢先生 曰く、
「 冬はランニングで走りださなければ、凛とした空気の中、明確な目標がみえてくる時期 」