皆様、こんにちは。有限会社 三島石装石材の三島正行です。ようやく過ごしやすい季節になりました。ご縁をいただいたお客様に感謝の気持ちを込めて石屋だよりをお届けさせていただきます。

 

 今月は仏教用語の「有頂天」についてお話し致します。参考文献「アクト伊豆国教化センター」

 

 有頂天というと、喜びが絶頂に達し、舞い上がり上の空になっていることを言われます。

 

元は仏教において、私たちが生まれ変わり死に変わりする六つの迷いの世界(六道=天上、人間、修羅、畜生、餓鬼、地獄)の中でも、最も楽しみの多い、天上界の頂点です。

 

 天上界に生まれるには想像を絶する努力が必要です。悪いことをせず、常に他を助ける善行を成し続けます。最近流行の言葉で言えば神対応を常に心掛ける様なものです。

 

 しかし天上界に生まれ地位、名誉、富等すべての望みが叶えられても、ここはまだ迷いの世界で大きな試練もつきものです。まさに最初に申し上げたような、舞い上がり上の空になり本当に大切なものを見失い、結局得たもの全てを失う地獄以上の苦しみの可能性を秘めています。著名人の中にも冷静さを欠き転落した方々を多く見ることができますが、私たちはそれらを滑稽な他人事としてではなく、先達からの教授と重く受け止めるべきでしょう。

 

 天上界を超えた遥か彼方なる岸に仏の世界(彼岸)があります。 間もなく秋のお彼岸です。

 

法華経には全ての命が彼岸に到る成仏の可能性が説かれています。迷いの世界によるまやかしの魅力に惑わされず、ご先祖様と自分と全ての幸せを願い、心静かに命と向き合い過ごしてみてはいかがでしょう。是非お墓参りをしてみて下さい。

 

 古代仏教の宇宙観を図にしたものによると、須弥山を円錐にしたものの頂点を有頂天としています。

 

須弥山の円錐の下に金輪、その下に水輪、更に下が風輪で、三層の円柱が積み重なっています。この金輪と水輪の円柱の境目を金輪際と言います。

 

金輪は大地で、金輪際は大地の最下底です。世界の果てで、その意味から底の底という意味で用いられるようになり、東海道中膝栗毛の中では「聞いたことは金輪際聞いてしまわねば気がすまぬ」と表現されていたそうです。

 

有頂天と金輪際は頂点と底だったとは知りませんでした。仏教用語から深い学びを頂きました。感謝

 

 最後までお読みいただき、ありがとうございました。皆様のご期待に応えられるよう一層努力してまいりたいと思います。また、ご感想などいただけましたら励みになります。お葉書やFAX、メールなどでお願い致します。残念ではございますが、このようなたよりは不要な場合もお知らせ下さい。今後とも宜しくお願い申し上げます。

 有限会社 三島石装石材

 静岡県伊東市松原本町2番3号