皆様、こんにちは。桃の節句も過ぎ春らしくなってきました。

 

有限会社 三島石装石材の三島正行です。

ご縁をいただいたお客様に感謝の気持ちを込めて石屋だよりをお届けさせていただきます。

御蔭様で4周年です。

 

今回は、「墓と重さ」についてです。     

                                                                                                                    参考文献「日本石材工業新聞」

 英語で墓を意味するトゥーム(tomb)と「子宮」を意味するウーム(womb)はよく似ており、

語源的にも関連があると言われています。

そこから死と生が表裏一体のものであることが考えられます。

 

また、墓を表す言葉としてトゥームのほかにグレイブ(grave)が使われており、

墓地はグレイブヤード、墓石はグレイブストーンとなります。

このグレイブという言葉が形容詞として使われる場合には、

重々しい、重大な、厳粛なといった意味を持ち、精神的な「重さ」を表していることがわかります。 

 

グレイブと同じ語源を持つのは、グラヴィティ(gravity)という重力を意味する言葉があります。

重力は物理的な「重さ」に関係するが、

重大さ、厳粛、沈着といった精神的な「重さ」を表す場合にも使われています。

物理的な意味が転じて、精神的な意味を表すようになったわけです。

 

 悲観と訳されるグリーフ(grief)という言葉もグレイブやグラヴィティと同じ語源を持つ言葉で、

ラテン語のグラウィス(gravis)から派生しているといいます。

グリーフとグレイブは綴りも発音も似ており、

ともに死に深く関係した言葉であるが、なんと同じ語源を持つもつのです。

 

これは、フランス語、イタリア語、スペイン語、ポルトガル語、ドイツ語にも言えるのだが、

英語の語源を探ろうとする場合には、やはりラテン語まで遡る必要が出てくるようです。

ラテン語となると一気にハードルが上がってしまいますが、

昨今よく耳にするウイルス(毒)もコロナ(王冠)もラテン語です。

 

私たちがそうだと知らずに使っているラテン語も少なからずあるようです。

話を戻すとラテン語のグラウィスから派生した、グレイブ、グラヴィティ、グリーフという言葉が、

ともに「重さ」に関係していることを見てきましたが、

この通りとりとめのないオチをつけるとしたら、「墓は重くなければならない」ということになります。

 

 これでオチがついたかわかりませんが、

フランス語で墓を意味するトンブ(tomb、英語でトゥームにあたる)という言葉を動詞で使う場合、

落ちるという意味を持つと聞いたことがあります。

グレイブとは語源が異なるが、ここでも重さが関係しているようです。

 

 墓は重くなくてはならないことは、日本神話の中からも読み取れます。

イザナギとイザナミが黄泉の国で大喧嘩して、

逃げてあの世とこの世の境界を千引石という巨大な石で塞いでしまいます。

 

そして二人は、この千引石をはさんで最後の会話をしました。

つまり、千引石には、あの世とこの世を分ける境界としての意味があり、

これが墓石の始まりといわれる由縁です。

 

この千引石は字のごとく千人で動かす石ですから重いわけですね。

また、このように石をはさんで話しをする光景は、

現在のお墓参りにおける故人との対話の原点となったとも言われています。

 

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