皆様、こんにちは。季節の変わり目ですので、お体には十分ご留意ください。
有限会社 三島石装石材の三島正行です。
ご縁をいただいたお客様に感謝の気持ちを込めて石屋だよりをお届けさせていただきます。
今月は「アマビエ、予言する獣」ついてお話し致します。参考文献「カドカワwebマガジン」
その妖怪、人々の心の奥底を映し出す鏡なり。
世界中で蔓延している新型肺炎。
これまで経験したことのない混乱の中、SNSでは、奇妙なブームが起きています。
人魚のような体、鳥を思わせるくちばし、魚とも、鳥とも思わせる半人半魚の生き物をかたどったこれを描き写し、広く拡散させるというのです。
そこには、今なお混乱著しい、コロナ禍が無事に収まるようにとの願いがあります。
この得体の知れない生き物、これこそが古く江戸時代から伝わる「アマビエ」。
かわいらしい生き物に描いている人が多いが、歴とした妖怪です。
人知を超えた存在である妖怪たちには、「予言獣」と呼ばれるものたちがいます。
人間の前にこつぜんと姿を現し、これから起こる災厄を予言し、それを避ける方策をも示す。
妖怪でありながら、人への親切心も持ち合わせています。アマビエも、この予言獣です。
「我こそは、アマビエと申す者なり。当年より六年の間は、諸国で豊作が続く。だが疫病もはやる。だから我の姿を絵にして描き写し、人々に早々に見せよ」
時は江戸時代、弘化三年(1846年)、肥後の国(現在の熊本県)で、ある日の夜、海中に光る生物が現れた。
役人が赴いて様子をうかがう。
すると、その半人半魚の生き物は、こう言って、海の中へ去っていったという。
このアマビエが、令和の今、コロナ禍によってよみがえった。
専門家によると、そもそも予言獣の「元祖」は、アマビエからさかのぼること三十年前、肥前の国(現在の長崎県、佐賀県周辺)に現れた「神社姫」。
その後に現れたのが「クタべ(クダンとも言う)」で、並み居る予言獣のなかでもアマビエは、「新参者」にすぎないのだと言います。
神社姫、クタべ、アマビエ、この予言獣なる妖怪たちに共通するのは、その予言内容です。
「神社姫は、『これから豊作になるけれども、疫病がはやるんだと。だから、私の姿を絵に描いて、それを見れば、疫病は避けることができるんだ』と、言って消えたと言われています。
これら妖怪は、何も日本に限ったものではなく、西洋には「怪物」の存在があります。
この怪物、すなわちモンスターの語源はラテン語で「monstrumモンストゥルム」、前兆とか警告という意味があります。
だから怪物が現れるのは、疫病がはやる、あるいは飢饉や戦争が起こるといった、これから起こり得るよくないことを告げるためだと考えるのだそうです。
危機を伝えるには、時としてセンセーショナルな方法を用いなければ、誰も耳を傾けてくれないことがあります。
人々が思っていることを、獣、それも人にとって怖い存在である妖怪の形を借りて、世の人々に、警告を発する存在、それが予言獣と呼ばれる妖怪なのでしょう。