「デウス/侵略」 | 定年後の風景

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2022年英国作をアマプラ426作目となります。見た感じエイリアン的セットと雰囲気で、地味なのは英国作でしたか。でも面白くて楽しめましたよ。感動は無かったですが、それなりにSFマインドは味わえました。

 

宇宙船の中で宇宙論を展開するなどは無く、ちゃんとそれらしき未知の異星人の構造物らしきが出て来て、もろファーストコンタクトして、異星人らしき女神様の映像も現れて、英語か脳に直接かは知りませんが、遭遇者に分る内容で話しかけてきます。

 

あまりにモロなので、一種笑いそうになるところが、本作のネタでもあった訳ですわ。しかしそれが何であっても、いざ初めて異知性体に接触するのは、常に胸がドキドキできるのはよいことです。え~ともう忘れかけてますが、これは確か火星の軌道上に、突如未知の巨大球体が出現して、これを6人の搭乗員が、調査対応に行きます。

 

まことに以ってシンプルで、ファーストコンタクトそのもので面白そうですが、この余りのシンプルさに、地球の会長と言う総統ごとき老獪人物が居って、調査隊長のベテラン優秀女性がそれと戦うハメになるとそう言う話になります。

 

例によって無重力無視、地球と火星を光速無視して瞬間通信してました。まあこれらは重力制御、光速越える通信を達成と見るのは可哀想でしょうか。単に予算の関係です。また壮大な恒星間飛行では無く、単に太陽系内だけの話と言うのも可愛らしいものでした。その割には宇宙船は、超巨大でしたけどね。

 

(以下ネタバレします)まあ火星軌道上の、その未知の巨大球体に着陸して探検すると、巨大な門が建っており、そこから信号が発せられ、それを受信すると、ホログラム映像が現れて、何とも美しい女神様が現れ、「わらわはデウスと名乗る知性体じゃ。以後わらわの言う通りに従うのじゃ」とのたまいます。

 

隊長女性は、畏怖の念はあり、それなり緊迫感があったので、この言葉に決して笑いはしませんでしたが、見ている人は畏怖の念など殆どありませんから、あ、これは地球人だとすぐ分ってしまいます。余りに出来過ぎていて、想像する異星知性体そのまんまだったからです。

 

ここからの展開は、もう忘れててネットを彷徨うと、いつも頼りにしている、怒りくまさんの詳細正確ブログを発見して、いつもお世話になります。他にあらすじなどのサイトはありません。これ読むと、もう全部忘れてました。

 

思い出すと、何やらゼウスの声を聞くと、調査員全員がおかしくなって殺し合い、残った4人が地球の会長に瞬間通信すると、地球にも同じ球体が何万個と出現して、えらいことになってると知らされます。

 

女神が言うには、球体の門をくぐると、天国に行けて、人類は救われ、拒絶すると人類は滅ぶわよと、訳の分らない脅しをかけて来て、要は思い出しましたが、巨大化した人類160億人の内、100億人を自ら望んでこの地球の門を通らせて殺し、地球人口を適正60億人にしようと言う地球総統の会長の陰謀だと主役隊長は見抜きます。

 

それを責め立てると、瞬間ホログラムの会長はその通りと白状したのでした。なので、そんな陰謀許すかいと女性隊長は激怒して、軌道上の球体そのものを破壊壊滅させて、会長の陰謀を打ち砕いたとそう言う話だったと思います。

 

よくもまあこんな壮大な球体を、軌道上に建設したものだと呆れると同時に、ひょっとしてこれらも全て洗脳幻影では無いのかの気もしましたけどね。そしてどうせ多分人口100億は殺す気だったですが、やっぱり強制殺戮せずに騙して、人類に善行として何としてでも残したかったのですね。新興宗教でした。

 

こう言う欲望妄想が強ければ、これもありかもと思わせる位の納得度はあったでしょうか。会長の企みは、地球で実行されてるので、この陰謀を阻止するために、男性隊員は自ら核を抱いて火星の球体の破壊に向かいます。

 

女性隊長は、会長の陰謀暴くために地球に帰還せよと、この突撃隊員に逆に、帰還船に閉じ込めて、隊長はこれから地球へ7ケ月の旅に出るところで映画は終わってました。確か火星に到着する時は冷凍睡眠してた気がしましたが、あれはきっと本船の方にしかなくて、生活しながら帰るしかなかったですな。

 

なのでファックユーとAIに文句言ってると、喋る女声AIは「性行為はしません」と応えてました。流石に本作だと緊迫感は漂い、SF好きだと途中で寝ることは無かったですな。却って30分夜更かしして、どうなるかと見てしまいましたよ。しかし最近作としては、かなり古色感がして、英国映画は最近低調と感じましたよ。