富士登山と身体の記憶と高山病について | 東京・横浜物語

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西麻布に生まれ育ち、現在は横浜に居住する筆者が、
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「富士登山と身体の記憶と高山病について」

 

先ほど、マラソンなどのトレーニングをしていると、

身体が記憶していて、再度同じ事をした時に、

その記憶によりイージーと言うよりは安心して臨めるため、

結果的に向上に繋がると言う意味の記事をアップしました。

 

富士登山についても明らかにあるなと思い出したので、

改めて書いてみたいと思います。

 

富士登山に臨む場合、成功させるためにはいくつかのハードルがありますが、

最終的に「運」に左右されるものが2つあります。

 

それが天候と高山病です。

 

天候は日をずらす事で人によっては対処可能ですが、

日本国では富士登山でのみしか見られない深刻な高山病問題があります。

 

初めて富士登山に臨んだ一昨年、

私はランニング能力を35kmにし、

体力的にはクリアしていると思っていました。

 

また、様々な情報を得て、

登山装備も完璧にして実行しました。

 

それでも最後まで悩まされたのはもちろん天候リスクと高山病リスクです。

 

これは最終的に行ってみないと分かりません。

 

もちろん天候リスクについては、

台風や低気圧が来るのが分かっていたら即座に中止するのは言うまでもありませんが、

晴天と言われていても降る場合もあります。

 

そして高山病。

 

色々な体験談を読んでもなかなか壮絶であり、

若い元気のあるアスリート級の人ですらも、

罹る人は罹ってしまい登れない話をいくつも知りました。

 

一昨年は一番人気の吉田ルートから登りましたが、

やはり標高3000mを超える辺りからはちょっとした動作でハーハーし、

いよいよ来たなと思っておりました。

 

周囲を観察していると既に五合目から頭痛がしている人も散見しましたし、

想像以上に危ない問題だなと感じました。

 

最終的には八合五勺の3450m地点で手が痺れて来て、

ヤバいなと思いましたが幸い頭痛や嘔吐は無かったので登山を続行しました。

 

九合目辺りでは周囲でもまともに口が利ける人はいませんでした。

 

誰もがハーハー状態で、場合によると数分進んで数分休む状態。

 

まあそれでも何とか登頂出来た訳であります。

 

その翌年の昨年、今度は私は富士宮ルートから登りました。

 

すると何が起こったのかと言いますと、

同様に相変わらずキツいと言えば凄くキツいのでありますが、

少なくとも高山病の感覚は分かるので、

今の標高をしっかり把握していれば、

おおよそこうなると言う身体の記憶を思い出す事が出来たのであります。

 

これは大変な安心感をもたらしました。

 

一度登っていれば、

体調不良や天候不良ならともかくも、

イケる、と言う感覚はあります。

 

昨年はさらにWOXと言う、山本由伸投手などが愛用している酸素水にクエン酸を入れた飲料を1リットル用意しまして、

それを八合目から頂上までの最大の山場に投入しました。

 

これが効果覿面でもあり、

意外にも楽に登山を終える事が出来ました、

 

富士宮ルートは登り始めは吉田の2倍キツいと思ってましたが、

終わってみるとそれなりに余裕がありました。

 

もちろんメチャクチャ疲れましたが、

やはり身体の記憶に助けられた感は凄くあります。

 

一般的に経験は脳であり意識でありますが、

身体の感覚の記憶はハードな事になればなるほど生きて来る感はあります。