「地球の歩き方 神奈川」Gakken | 東京・横浜物語

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西麻布に生まれ育ち、現在は横浜に居住する筆者が、
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「地球の歩き方 神奈川」Gakken

 

神奈川県・・・東京から引っ越して来て久しいのだがかなり理解が難しい県だ。

 
すると地球の歩き方の神奈川版が出たので買ってみた。
 
また、神奈川県のHPに載っている地域図も、
地球の歩き方の表紙と併せてアップしたので参考にして頂きたい。
 
先日のケンミンSHOWで神奈川県が取り上げられていたが、
神奈川県民でも海から離れた地域の情報は、
その地区に住む人以外はほとんど何も知らないのが面白かった。
 
地域図をご覧頂くと、
具体的に言うと、県の上方北側~西側の地区で海に面していない地域は、
相模原市、愛川町、大和市、綾瀬市、海老名市、厚木市、清川村、
伊勢原市、秦野市、松田町、中井町、大井町、開成町、山北町、南足柄町は、
一部東名高速の通過地点なので名前は知っている人は多いが、
何があるのかを知っている人は神奈川県民でもほとんどいない、
とテレビでやっていた。
 
これ、かなり当たっていると思う。
 
実際、綾瀬市の住民へのインタビューで、
綾瀬市の有名なものは?との問いに、
「何もない」と回答する人が非常に多かった。
 
また横浜や川崎の人に県の北部西部について聞いても首を傾げていた。
 
神奈川県民でコレだからして他県の人達はまるでご存じないのも当たり前かと。
 
さらに言うと県庁所在地がある横浜ですらも、
港町として有名な「いわゆる横浜地区」は驚くほど小さく、
図を参考にして言うと大きさとしては、
葉山町や逗子市と同じくらいの地域にすっぽりと収まってしまう。
 
それ以外の横浜は「いわゆる横浜」とはまるで違う。
 
川崎市も海側と山側はまるで違う。
 
おおよそ他県の人がイメージして期待を裏切らずに当たっているのは、
全て海に面している市や町のみだ。
 
また箱根は別格の高級リゾート地として神奈川県はおろか、
関東近県でも不動の地位を確立している。
 
さて、コロナ禍以降、
近場の旅行どころか地元重視が未だに流行っている感がある。
 
そんな中、とうとう地球の歩き方で神奈川を出して来た、と。
 
不思議に今までこの種の旅行書としては無かったような気がする。
 
横浜とか鎌倉、箱根だけで1冊の旅行書になるほどの人気観光地がある神奈川県なので、
個別の街についての本は沢山あるが神奈川県としてまとめたものは記憶にない。
 
おそらく無い訳では無いだろうが、
インパクトがあって活用されている本は今のところ知らない。
 
しかし地球の歩き方では実に480頁にも及ぶ大著として出版して来た。
 
完成度はかなり高いと思う。
 
神奈川県民でも知らない情報が沢山載っている。
 
大抵の人は、そこで生まれ育った人がその土地の事情に詳しいと思い込んでいる。
 
だが、完全に間違いだ。
 
勉強している者が一番詳しい。
 
もちろん地元の人ならではの情報はあるも、
大抵は生活に密着したものであり、
旅行者には関係のない情報ばかりだ。
 
さらに歴史や文化になると、
むしろ地元民の大多数はまるでご存知ないパターンの方が多いかと。
 
まあ最近の小学校では、
地域の歴史や文化を大切にする教育が行われているようではあるが。
 
この本はそこら辺をしっかり押さえて来る。
 
また神奈川県全域の情報なので、
横浜、川崎、鎌倉、横須賀、湘南、箱根情報だけでなく、
余り語られない山北地区、相模原地区、厚木地区の紹介もあり、
非常に斬新な感覚がある。
 
知ってるようで知らない地元。
 
特に神奈川県は前述したように非常に厄介な県だ。
 
基本を勉強するのにちょうどいい。
 
神奈川県とは横浜や鎌倉、湘南だけではない。
 
前述したように山や湖地区や、何も無い地区も存在している。(笑)
 
個人的には登山を再開したので、
山北地域こそが神奈川県のイメージが強い。(笑)
 
関東近県で登山をする人にとって丹沢の存在は巨大だ。
 
アプローチが良く比較的楽な山はこの地球の歩き方でも紹介してくれている。
 
さすがに旅行書なのでハードな沢登りや縦走登山については書いてないが。(笑)
 
まあともかく、よくも調べ上げたもんだと感心した。
 
余談:地元民の無知とプライドの高さについて
以前、まだYahoo!ブログ時代、
上野の美術館巡りにおいての有益情報を載せていた頃。
私が「上野の山」と書いたところ、
その表現が余程気に入らなかったらしく、
地元民からの抗議めいたコメントが来た。
おそらく普段から美術館巡りなど全くしていないタイプなのだろうなと直ぐに思われた。
何故なら台東区では美術館や博物館など地元発展のために無料で、
「上野の山の文化ゾーン」として大々的に地図を配布して宣伝していたからだ。
地元民は意外にも地元の歴史や文化について知らない。
もちろん郷土史として習っているのだろうが、
ほとんどの人は歴史や文化に興味がないから直ぐに忘れる。
まして普段から接していないと知らない上にプライドだけが高くなり、
どうにもこうにもショウもない連中が量産されてしまう。
地球の歩き方では、レストランやショップ情報だけでなく、
旅行書らしく色々な史跡などの紹介もしてくれている。