緊急地震速報のスイッチを切る人:災害時の危険行為 | 東京・横浜物語

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「緊急地震速報のスイッチを切る人:災害時の危険行為」

 

このジェンダーフリーの時代にふざけた事を言うなとお叱りを受けそうではあるが、

命に関わる災害対策の事なのでご容赦頂きたい。

 

こらから書く事は女性に特有の現象に見えるからだ。

 

男性でもおそらくいるのだろうが、周囲には存在していない。

 

それが掲題の緊急地震速報のスイッチを切る人、となる訳だ。

 

昭和時代、まだ子供だった私は、

おそらくアメリカ映画と思われるものを盛んに見ていた。

 

その中で、かなりの頻度で男性と女性のグループが、

何者かに追われていて、見つかったら殺されると言う場面があった。

 

このようなシーンでは当時の非ジェンダー時代の典型的な演出として、

必ずその中の女性の1人が恐怖に耐えられず大声を上げてしまい、

グループを一気に恐怖のどん底に叩き落していた。

 

ちなみに男性の場合の非ジェンダー時代のアメリカ映画における恐怖の描き方は、

実は令和時代の今でも変わらず、

「勝ち目がないのに取り敢えず発砲してあっさり殺される」だ。(笑)

 

まあ、それはともかくとして、

危機的な状況において女性が悲鳴を上げる行為が頻発すると言うのが事実なのかどうかはこの際どうでもいい。

 

問題は、私達は昭和時代とは違い、

地震においては不完全ながらも緊急地震速報と言う新しい手段を手に入れている。

(震源の真下だと効力がほとんどない欠点はあるにせよ)

 

震源からそこそこ離れた位置にいた場合、

あと何秒で地震が起こるのかを警報と共に知らせてくれる。

 

だが東日本大震災においては、

そこまで大きく揺れなかった関東地方であるが、

警報が頻繁に鳴って、事実震度4クラスが多発した事もあり、

ノイローゼ状態になった人が多数出たのも有名な話だ。

 

中でも緊急地震速報を聞きたくないがために、

スイッチを切った人も大勢いた。

 

本来なら揺れが到達する前に分かると言う素晴らしい技術を自ら手放した人達。

 

実は私はこの行為が、

前述したアメリカ映画における女性のパニック悲鳴と被ってしまうのである。

 

肝心要な時に最も必要な事を拒絶するどころか、

正反対の最もやっていはいけない事をしてしまう行動。

 

おそらく心理学や精神科では解明されている行動パターンと思われる。

 

ここで問題なのは、解明されていても全然大丈夫なんかではないと言う酷い現実である。

 

北朝鮮からミサイルが多く飛来した時、

政府はJアラートなる警報を鳴らすようにした。

 

すると「朝から警報が鳴ってうるさい」と言う苦情が巻き起こりかけた。

 

特定の政治信条を持つ連中による拒絶反応だった。

 

これなんかもある種の上記のヒステリーとかパニックの1形態だと思われる。

 

はっきり言って百害あって一利なし、なのだが。

 

何故か人間の集団には一定数、この種の事をしでかす存在が必ず出現する。

 

おそらく長い人類史の中で、生き延びるための1つの選択肢なのかも知れないが。

 

厄介な事にこの種の行動は現代科学的には最悪の結末しかもたらさないのも分かっている。

 

非常に厄介な問題だと思っている。