「砂糖、塩、バター、酒で罵られる話」
酒好きで晩年は不摂生の塊だった父亡き後、
家族に男がいなくなった。
すると明らかにかつてとは全く違う感じになっている。
そもそも私の直近の家族は全員、健康にうるさい。
中でも酒については「最強の毒物」「飲むヤツは人間のクズ」とでも思っているのか?と感じられるほどうるさい。
特に母がうるさい。
私が砂糖、塩、バター、酒のいずれかでも口にしているのを見ると、
物凄い勢いで叱って来る。
オマエはだからダメなんだ、と。
まあ、数年前、確かに死にかかった身故、
反論は出来ないのだが。
しかしよくよく考えると、
砂糖、塩、バター、酒とは最も美味しい物に使われている代表選手であり、
これ抜きに美食は語れないほど。
今の私は取り敢えず医師から食事制限も飲酒制限もされていない。
だからたまに食べたり飲んだりするのはいいと思うのだが。
コーヒーに砂糖をほんのちょっと入れてるのを見られただけで罵って来る。
「だから砂糖の減りが早いんだ。
オマエが使わなければ減らない。
見ろ、この減り方を。」と。
ちなみに砂糖については妹も言う。
そのくせ割と饅頭やらケーキを自分では食べる。
さすがに今の私は、
数年前の死に損ない事件により、
かつてのような食生活に戻りたいとは思っていない。
だが、フルマラソンを走った後くらい、
ビールやらワインやら日本酒やら焼酎やらウィスキーやらカクテルを飲むのは「あり」だと思う。
そしてしてみた結果、
見事にデブ化した、と。
はい、禁酒中、食事制限中です。
(T0T)