原丈人氏講演を聞いて
早稲田大学グローバルCOEプログラム 「アメリカ発金融危機の総点検」 というシンポジウムを聞きにいった。会場へは遅れて到着したため、途中から聞いたが、一番の目的だった原丈人氏の講演は全て聞くことができた。
結論から言うと、かなり良かった。相当インスパイアされた。
帰ってきて積読されていた原氏の著書「21世紀の国富論」も一気に読んだ。
未来の日本、世界のあるべき姿のひとつが、まだぼんやりとだが見えた気がした。
そして、自分の将来のビジョンも・・。
<参考記事>
とんでもない原丈人さん 第1部
特別連載 第3部とんでもない原丈人さん
特別連載 第2部とんでもない原丈人さん
原丈人さんと初対面
~全て”ほぼ日刊イトイ新聞より”~
- 21世紀の国富論/原 丈人
- ¥1,470
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MADE IN JAPAN―わが体験的国際戦略
MADE IN JAPAN(メイド・イン・ジャパン)―わが体験的国際戦略 (朝日文庫)/盛田 昭夫
ぼくがこの本を読んで驚いたことは、20年以上前に既に盛田昭夫氏が成果主義、株主至上主義の弊害をあげ、経営者だけではなく現場も巻き込む日本企業の強みは、中長期的視点に立った意思決定ができることあると論じていることである。
なんだよ・・20年以上前から提言されてるのに何で・・
この本に書かれてる、日米の企業経営の違いと、その相違から来る日本企業が有する強みは、いまはもう失われつつある。原因は、バブル崩壊後、BIS規制で銀行の体力が弱る中で導入した、あるいは押し付けられた、規制緩和、成果主義の導入、時価会計、株式の持合解消、外国人投資家の増加、年功序列・終身雇用の崩壊、派遣労働の増加、等々にある。時価会計なんてアメリカはいま自ら捨てようとしている・・
しかし、経営者から現場従業員までがひとつの共同体としての意識をもつという戦後の日本企業が有してきた特徴は、強みとして残しておきたいものだ。この意識があるからこそ、経営者や従業員個人が利己主義に立たず、長期的展望で、組織全体の利益を考えた意思決定ができ全社一丸となれるのだから。個人が利己主義に走り、自らの短期的利益ばかりを追い求めるから、行き過ぎた成果主義や株主至上主義は、企業の中長期的価値を蝕むのだ。これはアメリカ企業が有する弱みだと、既に20年前から盛田昭夫氏は言っている。なぜ日本は直近の10年でこのシステムを導入し自らの強みを破壊してきたのか・・・。憤懣やるかたない・・。
ぼくがこの本を読んで驚いたことは、20年以上前に既に盛田昭夫氏が成果主義、株主至上主義の弊害をあげ、経営者だけではなく現場も巻き込む日本企業の強みは、中長期的視点に立った意思決定ができることあると論じていることである。
なんだよ・・20年以上前から提言されてるのに何で・・
この本に書かれてる、日米の企業経営の違いと、その相違から来る日本企業が有する強みは、いまはもう失われつつある。原因は、バブル崩壊後、BIS規制で銀行の体力が弱る中で導入した、あるいは押し付けられた、規制緩和、成果主義の導入、時価会計、株式の持合解消、外国人投資家の増加、年功序列・終身雇用の崩壊、派遣労働の増加、等々にある。時価会計なんてアメリカはいま自ら捨てようとしている・・
しかし、経営者から現場従業員までがひとつの共同体としての意識をもつという戦後の日本企業が有してきた特徴は、強みとして残しておきたいものだ。この意識があるからこそ、経営者や従業員個人が利己主義に立たず、長期的展望で、組織全体の利益を考えた意思決定ができ全社一丸となれるのだから。個人が利己主義に走り、自らの短期的利益ばかりを追い求めるから、行き過ぎた成果主義や株主至上主義は、企業の中長期的価値を蝕むのだ。これはアメリカ企業が有する弱みだと、既に20年前から盛田昭夫氏は言っている。なぜ日本は直近の10年でこのシステムを導入し自らの強みを破壊してきたのか・・・。憤懣やるかたない・・。
徳+資本主義
資本主義の本質は、「ナニワ金融道
」や「ヴェニスの商人
」の中に描かれている思想だ。
”金の貸借(契約の履行)が全てで、そこには情など一切ない”というものだ。金を工面できないために、ある女性はやむを得ず身体を売り、またある男は金が工面できない場合は自らの肉をよこせと詰められる。これが本質だ。特にいま瓦解している新自由主義型資本主義の本質はここにある。
日本の偉大な先人経営者が実現しようとした資本主義は上記とは異なる。松下幸之助は、天理教と資本主義の思想をミックスさせたといわれる。この松下翁の思想はあまりにも有名だ。京セラの稲盛和夫氏は、確かPL教を参考に企業哲学を作り上げ、徹底した組織への刷り込みを行った。晩年自ら仏門に入り、かついまも精力的に想いを世の中に発信している。
これらの根底にある思想は、道徳・倫理観と資本主義のミックスだ。世のため人のために役立つことをして、その対価として正当な利潤をいただくという思想だ。そして、仕事を通して自らの人格を磨き上げるのだという”修行”の思想も含まれている。くさい言葉で言うと、そこに”愛”があるのだ。
この二つの資本主義の違いを理解しておくことは重要である。
”金の貸借(契約の履行)が全てで、そこには情など一切ない”というものだ。金を工面できないために、ある女性はやむを得ず身体を売り、またある男は金が工面できない場合は自らの肉をよこせと詰められる。これが本質だ。特にいま瓦解している新自由主義型資本主義の本質はここにある。
日本の偉大な先人経営者が実現しようとした資本主義は上記とは異なる。松下幸之助は、天理教と資本主義の思想をミックスさせたといわれる。この松下翁の思想はあまりにも有名だ。京セラの稲盛和夫氏は、確かPL教を参考に企業哲学を作り上げ、徹底した組織への刷り込みを行った。晩年自ら仏門に入り、かついまも精力的に想いを世の中に発信している。
これらの根底にある思想は、道徳・倫理観と資本主義のミックスだ。世のため人のために役立つことをして、その対価として正当な利潤をいただくという思想だ。そして、仕事を通して自らの人格を磨き上げるのだという”修行”の思想も含まれている。くさい言葉で言うと、そこに”愛”があるのだ。
この二つの資本主義の違いを理解しておくことは重要である。
