ロシア正教の役割
NHKスペシャルの「揺れる大国 プーチンのロシア」
を興味深くみています。
昨日はロシア正教にフォーカスしたプログラムでした。
見ながら感じたのは、
「あ~これは日本の高度経済成長期における創価学会と同じ役割を果たしているんだなぁ」
ということでした。
以下ご参考です。
<内容紹介>
強い国家を目指すプーチン時代に、新たな役割を担い、完全復活を遂げているのがロシア正教だ。格差が広がるロシアでは庶民の荒廃が猛スピードで進み、各地 の教会には連日悩みを抱えた人たちが殺到している。極寒の12月、モスクワ市の繁華街の教会では、ホームレスや年金生活者が給食サービスに列をなしてい た。また教会の救済講座には、家族を捨て犯罪に走った中小企業の元経営者や、生きる望みを失ったソ連時代の著名科学者らが神に助けを求めてもがいてい た…。さらなる求心力の強化を狙う政権側は、このロシア正教に接近。教会側も、小学校での愛国道徳教育や独自メディアを使った大量布教を目指してまい進し ている。番組は、ロシア正教に救いを求める庶民たちに完全密着し、人々がロシアの伝統に回帰し、強い国家を求め始めている現実をルポルタージュする。
創価学会 島田裕巳著より抜粋P61~P63
~中略~
都市では、農村にいては得られない現金収入を得ることはできたものの、都市へ出てきたばかりの元農民たちには、学歴も技術もなく、官公庁や大企業、あるいは大規模な工場などに職を見つけることができなかった。官公庁や大企業の労働者になれば、総評や同盟などの労働組合に加入できたし、そもそも官公庁や大企業自体の保護を期待できた。ところが、未組織の労働者は、その恩恵にあずかることができず、不安定な地位のまま、いつ収入の道を立たれるかわからない状態にあった。まさに鈴木の指摘するように転落の可能性があった。
その際、都市に出てきた人間たちの受け皿となったのが創価学会だった。あるいは立正佼成会や霊友会といった日蓮系、法華系の新宗教であった。数ある宗教の中で、とくに日蓮系、法華系に人々が救いを求めたのは、そうした宗教においては、(~中略~)徹底した現世利益が説かれたからだった。(~中略~)都市の下層に組み込まれた人間たちは、慣れない都市において、豊かな生活を実現したいと強く願っていた。創価学会をはじめとする日蓮系、法華系の教団は、その期待にこたえようとしたのである。
創価学会は座談会という武器を持っていたし、立正佼成会や霊友会は「法座」という武器を持っていた。どちらも、会員たちが集まって、自分たちの悩みを打ち明け、その解決策をアドバイスしてもらったり、励ましを受けたりするための場である。そうした場に集まった人間の間には、同じ境遇から来る親近感が生まれ、教団組織に一体感をもつことができた。
こうして、創価学会は、他の日蓮系、法華系の新教団とともに、高度経済成長時代に急速に勢力を拡大し、巨大教団へと発展していった。高度成長によって、都市化が起こり、都市に農村部から出てきたばかりの人間たちが大量にあふれるという事態があったからこそ、短期間に急成長が可能であった。創価学会が、今でも農村部より都市部、とくにそのなかでも庶民の集まる下町で強いのはまさにそのせいである。戦後社会の大きな変化が、巨大教団を生み出したことになる。
昨日はロシア正教にフォーカスしたプログラムでした。
見ながら感じたのは、
「あ~これは日本の高度経済成長期における創価学会と同じ役割を果たしているんだなぁ」
ということでした。
以下ご参考です。
<内容紹介>
強い国家を目指すプーチン時代に、新たな役割を担い、完全復活を遂げているのがロシア正教だ。格差が広がるロシアでは庶民の荒廃が猛スピードで進み、各地 の教会には連日悩みを抱えた人たちが殺到している。極寒の12月、モスクワ市の繁華街の教会では、ホームレスや年金生活者が給食サービスに列をなしてい た。また教会の救済講座には、家族を捨て犯罪に走った中小企業の元経営者や、生きる望みを失ったソ連時代の著名科学者らが神に助けを求めてもがいてい た…。さらなる求心力の強化を狙う政権側は、このロシア正教に接近。教会側も、小学校での愛国道徳教育や独自メディアを使った大量布教を目指してまい進し ている。番組は、ロシア正教に救いを求める庶民たちに完全密着し、人々がロシアの伝統に回帰し、強い国家を求め始めている現実をルポルタージュする。
創価学会 島田裕巳著より抜粋P61~P63
~中略~
都市では、農村にいては得られない現金収入を得ることはできたものの、都市へ出てきたばかりの元農民たちには、学歴も技術もなく、官公庁や大企業、あるいは大規模な工場などに職を見つけることができなかった。官公庁や大企業の労働者になれば、総評や同盟などの労働組合に加入できたし、そもそも官公庁や大企業自体の保護を期待できた。ところが、未組織の労働者は、その恩恵にあずかることができず、不安定な地位のまま、いつ収入の道を立たれるかわからない状態にあった。まさに鈴木の指摘するように転落の可能性があった。
その際、都市に出てきた人間たちの受け皿となったのが創価学会だった。あるいは立正佼成会や霊友会といった日蓮系、法華系の新宗教であった。数ある宗教の中で、とくに日蓮系、法華系に人々が救いを求めたのは、そうした宗教においては、(~中略~)徹底した現世利益が説かれたからだった。(~中略~)都市の下層に組み込まれた人間たちは、慣れない都市において、豊かな生活を実現したいと強く願っていた。創価学会をはじめとする日蓮系、法華系の教団は、その期待にこたえようとしたのである。
創価学会は座談会という武器を持っていたし、立正佼成会や霊友会は「法座」という武器を持っていた。どちらも、会員たちが集まって、自分たちの悩みを打ち明け、その解決策をアドバイスしてもらったり、励ましを受けたりするための場である。そうした場に集まった人間の間には、同じ境遇から来る親近感が生まれ、教団組織に一体感をもつことができた。
こうして、創価学会は、他の日蓮系、法華系の新教団とともに、高度経済成長時代に急速に勢力を拡大し、巨大教団へと発展していった。高度成長によって、都市化が起こり、都市に農村部から出てきたばかりの人間たちが大量にあふれるという事態があったからこそ、短期間に急成長が可能であった。創価学会が、今でも農村部より都市部、とくにそのなかでも庶民の集まる下町で強いのはまさにそのせいである。戦後社会の大きな変化が、巨大教団を生み出したことになる。
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