養老鉄道養老線 撮影その② 令和元(2019)年5月6日(月・振替休日) | ふなたんのブログ

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令和元年5月6日(月・振替休日)養老鉄道の訪問・撮影記録。その②では,4月27日(土)より営業運転を開始した7700系,引退する在来車,一部の駅舎や初代養老鉄道創設に携わった立川勇次郎氏の顕彰碑などを紹介させていただきます。

 

▲養老鉄道全通100周年4月27日(土)から営業運転を開始した養老鉄道の新形車両7700系。その7700系の1本TQ03編成(ク7903-モ7803-モ7703),「西大垣」行(920列車 大垣駅9:57発-西大垣駅9:59着)が朝の運用を終えて大垣車庫が隣接する西大垣駅に到着します。

 

▲7700系TQ03編成(モ7703-モ7803-ク7903),「回送」。大垣車庫へ入庫するため,運転士がエンド交換(ク7903の乗務員室からモ7703乗務員室へ)を終えて入換運転に備えます。

 

▲西大垣駅構内に咲く綺麗な花(名前判らず)の横を通り引上げ線へ向けゆっくりと進む7700系TQ03編成(ク7903-モ7803-モ7703)。配線の関係から本線から大垣車庫へ直接入庫出来ないため引上げ線を経由して入出庫が行われます。

 

▲引上げ線に停車中の7700系TQ03編成(ク7903-モ7803-モ7703)。運転士が再びエンド交換を行っています。踏切傍にはポイントの切り替えや運転士に誘導合図を送る検査員の姿も見受けられます。

 

▲運転士のエンド交換が終わり,検査員の手旗信号により大垣車庫へ向けて間もなく動き出す7700系TQ03編成(ク7903-モ7803-モ7703)。ポイントも既に大垣車庫方へ切替わっています。

 

▲ゆっくりとした速度で大垣車庫に入庫して行く7700系TQ03編成(ク7903-モ7803-モ7703)。大垣車庫入庫後,車両の検査や車内の清掃などが行われます。

 

以上5点,西大垣駅にて(駅員の許可を得て撮影)

 

▲7700系TQ03編成(モ7703-モ7803-ク7903),「大垣」行(1121列車 西大垣駅11:33発-大垣駅11:36着)。この日の運用は朝で終了と養老鉄道のホームページでアナウンスされていましたが,車両運用の変更が起きたのか詳細は不明ですが,大垣車庫から出庫しこの列車から再び運用に就きました。「西大垣」行(920列車 大垣駅9:57発-西大垣駅9:59着)でこの日の運用は終了と思っていた自分にとっては嬉しい誤算となり,撮影出来る機会が増えたと喜びを嚙みしめました。

 

西大垣駅にて(構内踏切より遮断桿が下りていない状態で周囲の安全を確認したうえで撮影

 

▲7700系TQ03編成(モ7703-モ7803-ク7903),「大垣」行(1351列車 桑名駅13:25発-大垣駅14:33着)。養老鉄道の新形車両7700系1本目として平成31年1月9日(水)付で竣工しました。編成両数は東京急行電鉄(現 東急電鉄)と変わりなく3連編成で運用されています。

新天地では,東急7700系時代には走行する機会が無かった山間部や単線の路線,農耕地を見ながら第三の活躍を行っています。

 

▲7700系TQ03編成(ク7903-モ7803-モ7703),「大垣」行(1351列車 桑名駅13:25発-大垣駅14:33着)。こちらも東急時代には見る機会が無かったと思われる2灯式出発信号機(黄色と赤色を現示)の横を通り大垣駅へ向かいます。外観は東急時代の面影を色濃く残すTQ03編成ですが,車内は養老鉄道オリジナルの物に交換されているので,東急時代の面影は薄くなっています。

 

以上2点,美濃山崎駅にて

 

▲7700系TQ12編成(モ7712-モ7812-ク7912),「大垣」行(1253列車 桑名駅12:45発-大垣駅13:53着)。東急時代の「赤歌舞伎」から養老鉄道オリジナルの「緑歌舞伎」に変更されたので,TQ03編成より東急時代の面影が外観・車内とも薄くなっています。

 

養老駅にて

 

▲桑名駅へ向けて発車を待つ7700系TQ12編成(モ7712-モ7812-ク7912),「桑名」行(1150列車 大垣駅11:06発-桑名駅12:18着)。7700系投入第1弾となった7912編成は,東急テクノシステムから陸送で近鉄塩浜検修車庫へ直接搬入され,養老鉄道向けの改造を行い平成31年3月25日(月)付で竣工しました。

 

大垣駅にて

 

▲610系D14編成(モ614-ク514),「大垣」行(1051列車 桑名駅10:05発-大垣駅11:13着)。近鉄名古屋線用1800系1804編成(モ1804-ク1904)を平成6年5月にワンマン運転化改造などを行い養老線へ転籍しました。

モ612形614(Mc)の台車は狭軌の南大阪線用6800系の台車(KD-39)に交換しています。のちに南大阪線用6000系1~3次車のKD-48台車に振替られ,電動機出力が135㎾に統一されました。

ク510形514の台車は南大阪線用6800系のKD-39を電装解除のうえ流用されています。

平成14年に車体更新工事,平成25年に保安装置の更新(ATS-P化)が実施されました。

近年パンタグラフがシングルアーム式に換装されています。610系で唯一シングルアーム式パンタグラフ搭載編成です。

 

▲平成21年8月からオレンジ色に白帯の「ラビットカー」塗装となっている600系D06編成(ク506-モ606)。600系最後の編成として平成6年11月に登場したD06編成は南大阪線用6800系の増結用モ6850形(Mc)6858・6857の2両から6858を電装解除のうえ制御車化,ワンマン運転化などの改造を行い養老線へ転入しました。のちにモ606形606の台車は種車のKD-39から南大阪線用6000系のKD-48に振替えら電動機出力が135㎾に統一されました。

平成21年に車体更新が施工され,同時に6850形を前身とすることから同車両の登場当時の「ラビットカー」塗装を再現しています。

平成25年に保安装置の更新(ATS-P化)が実施されています。

 

▲「ラビットカー」塗装を再現するにあたり「ラビットマーク」(ステッカー)も再現されています。前身となる6850形時代には無かったシングルアーム式パンタグラフとの組合せも新鮮です。

 

以上3点,西大垣駅にて

 

【駅・設備関係】

▲大垣車庫が併設される西大垣駅の木造駅舎。養老鉄道の本社も併設されており,養老線業務の中核的な存在です。

 

西大垣駅駅舎の改札口付近。西大垣駅は有人駅です。窓口では養老鉄道の記念グッズ等の販売も行われています。改札口は普段は閉められており,列車が到着する約15分前位に駅員が来て開けて改札をします(列車別改札)。改札口は今では珍しくなった木製です。

 

▲西大垣駅に掲出されていた新形車両7700系導入をPRするポスター。7700系導入記念グッズの一つフリーきっぷは珍しいステンレス製です。

 

以上3点,西大垣駅にて

 

▲養老鉄道の大垣駅(岐阜県大垣市)駅舎。大垣駅にはJR東海の東海道本線,樽見鉄道が乗り入れています。養老鉄道の駅舎は独立した地上駅舎を持ちますが,ホームは中間改札を挟んでJR東海の東海道本線とつながっています。

 

▲大垣駅は頭端式ホーム1面2線を有し,1番線が養老・多度・桑名方面,2番線が揖斐方面の乗り場となっています。桑名方面から揖斐方面へはスイッチバックとなります。当駅をまたいだ営業列車の設定は無く,それぞれの方面へは乗換となります。

 

以上2点,大垣駅にて

 

▲養老駅駅舎内にある観光案内所。開業時の蒸気鉄道時代には2・3等合造車もあり,養老駅には2等待合室がありました。かつての2等待合室は喫茶店を経て観光案内所として使われています。

 

▲美濃山崎駅の桑名方面ホーム。駅舎はありませんが,桑名方面のホーム上には待合室が設けられています。待合室の前には乗車票を発券する機械が置いてあります。乗車前に乗車票を発券のうえ列車に乗ります。柵には「乗って残そう養老鉄道」のフラッグが掲げられています。

にて

 

▲▲近鉄名古屋線,JR東海の関西本線との連絡駅となる桑名駅の養老鉄道ホーム。駅施設改良工事のため側線へ向かう線路は分岐器の直ぐ直後で切断されています。(車内より撮影) ▲駅舎改築・自由通路の新設工事が進んでいます。 

令和2年8月30日(日)から橋上駅舎と自由通路の供用が開始され,自由通路接続箇所には養老鉄道専用の改札口が新設されています。

 

▲桑名駅北方に位置する桑名台車振替場。

養老鉄道養老線車両の列車検査(10日を越えない期間ごとに主要部分について外部より行う検査),状態・機能検査(3ヶ月を越えない期間ごとに車両の状態および機能について在姿状態で行う検査)は大垣車庫で行われますが,おおがりとなる重要部検査(4年または走行距離が60万㎞を越えない期間のいずれか短い期間ごとに重要な装置の主要な部分について行う検査)・全般検査(8年を越えない期間ごとに車両の主要部分を取り外して全般について行う検査)は,近鉄に委託し塩浜検修車庫にて行われます。近鉄名古屋線と養老線の線路幅が異なるため塩浜検修車庫への入出場回送は,画像の桑名台車振替場にて台車交換を行い,電動貨車モト90形に挟まれ塩浜検修車庫へ回送されます。(車内より撮影)

 

▲養老鉄道養老線と近鉄名古屋線との接続となる東方(ひがしかた)信号場。旅客営業を行わない貨物駅でしたが,貨物廃止後の平成3年に現在の東方信号場に変更されました。桑名台車振替場が設けられています。(車内より撮影)

 

▲岐阜県大垣市出身で,京浜急行電鉄の創業者で,初代養老鉄道を設立した立川勇次郎氏の顕彰碑が,養老駅傍に建立されています。