近畿日本鉄道 奈良線・京都線系統 平成31年1月8日(火)撮影 | ふなたんのブログ

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平成31年1月8日(火),近鉄の「新春おでかけ 京阪奈1dayパス」(有効区間:大阪府・京都府・奈良県内の近鉄線)を使い南大阪線・田原本線・奈良線・橿原線の撮影へ出かけました。続いて奈良線・橿原線編です。

 

▲▲12200系12240編成+22600系22653編成,「特急 橿原神宮前」(1119列車 京都駅11:10発-橿原神宮前12:04着) 「特急 京都」(4218列車 橿原神宮前駅12:30発-京都駅13:26着)。12200系は12000系「スナックカー」の増備車として昭和44年から製造が始まりました。軽食などの提供を行っていた「スナックコーナー」を拡大した車両で,昭和51年までに合計168両が製造されました。昭和46年に早くも事故により2両が廃車となりましたが,166両の大所帯で標準軌の近鉄特急網の各線で活躍してきました。新形特急車両投入などから平成12年より廃車が本格的に始まり,現在は74両に減少しました。一部の車両は団体専用車両に改造されています。

12240編成のモ12240はひし形・モ12040は下枠交差形と編成内で異なる形の集電装置を搭載しています。

▲▲12200系12253編成+22000系22128編成,「特急 橿原神宮前」(4119列車 京都駅11:40発-橿原神宮前12:35着)。12200系は2両編成から廃車が始まり,2両編成は現在は画像の12253編成も含めて3編成を残すのみとなっています。▲橿原神宮前駅で南大阪線・吉野線の吉野行特急に連絡する列車に充当され,それをアピールする「吉野連絡」と吉野山が描かれたマークを掲出しています。12200系とこのマークとの組合せが見られるのもあと少しとなりました。

 

以上4点,橿原線橿原神宮前駅にて

 

12200系12253編成+22000系22128編成,特急 京都」(1318列車 橿原神宮前駅13:00発-京都駅13:56着)。大阪線・名古屋線などの特急では古参の車両となった12200系は,令和2年3月運用開始の新形名阪特急80000系「ひのとり」投入により74両全車が引退となります。

 

橿原線畝傍御陵前駅にて

 

▲▲▲▲30000系30202編成(第2編成)が「特急 京都」(4606列車 奈良駅16:30発-京都駅17:04着)に充当されるため西大寺車庫を出庫し大和西大寺駅を経由して奈良駅に回送されます。30202編成は30000系で最後まで現行塗装で残った編成でした。30000系は平成8年から行われた車体更新・リニューアル工事により「ビスタEX」の愛称が付きました。 ▲▲▲▲モ30250形モ30252。奈良駅方先頭車で制御装置を搭載,サ30150形寄に下枠交差形パンタグラフを1基搭載。車内設備は平成22年施工の2回目のリニューアル工事で座席を「ゆりかご式リクライニングシート」へ交換(第2編成から)・赤い座席表布には「LIMITED EXPRESS VISTACAR」「BON VOYAGE」のメッセージを入れたポップな図の柄背ずりとしました。平成28年8月に乗務員室方のデッキを挟んだ客室側部分に喫煙室を新設,座席定員が60人から48人に減少。サ30150形寄車端部に洋式トイレ・男性用トイレ・洗面所を設置。塗装は平成8年からのリニューアル工事により先頭車側窓部をブルーからオレンジ色とし,窓下部にブルーとホワイトの帯を配置したものに変更,サ30150形寄はビスターカーの「V」デザインが入れられています。車体更新に併せ2基搭載の集電装置を中間車に母線を引き通すことで,中間車寄に1基搭載と削減されています。 ▲▲サ30150形サ30152。2階建て付随車で補助電源装置を搭載。平成8年から行われた車体更新・リニューアル工事で2階建車両の全面改造が行われました。2階の床から上を取り払い,新たに側構・屋根構を新造し置換える大規模な工事です。屋根自体が高くなり客室の天井も高くなりました。2階席端部の固定座席を回転可能とするため座席数を減らし,シートピッチを980mmから1,000mmへ変更しました。側窓を大型曲面ガラスの連続窓に変更しました。塗装は下半分を白色に変更し2階建てを強調するものとなりました。平成22年8月施工の2回目のリニューアル工事で2階の座席を「ゆりかご式リクライニングシート」へ交換,平成23年1月に階下席をヨットのキャビンをイメージしたグループ専用席に変更。化粧板を木目調,座席生地を濃い青色に,天然木を使用した大型テーブルを設置,定員が5名に変更されました。 ▲サ30100形サ30102。大阪方先頭車次位の2階建て付随車で床上(階下部分)に電動空気圧縮機を搭載。客室やリニューアル工事はサ30150形サ30152と同じ内容・施工。KD-83A台車2階建て中間車用の付随台車で,重心が高い2階建て車用に平屋車両用のKD-83台車とは細部の設計が異なります。 ▲モ30200形モ30202。大阪方先頭車で制御装置,後位側に下枠交差形パンタグラフを1基搭載。客室設備は,乗務員室次位に車内販売準備室・後位側にトイレ・洗面所となっています。

 

以上5点,奈良線大和西大寺駅にて

 

▲奈良線の特急列車は平日ダイヤでは通勤などのラッシュ時に設定されています。朝の上り特急1本(3616列車 奈良駅6:51発-大阪難波駅7:30着)は10両編成で運転されます。この日は全て22000系による運転でした。手前から22000系22108編成(2両)+22000系22126編成(2両)+22000系22116編成(4両)+22000系22124編成(2両)タッチの差で入線シーンを撮影出来ませんでした(泣)。 ▲編成の最後部の車両22108編成(2両)は平成27年11月よりリニューアル工事新塗装が開始されましたが,旧塗装(現行塗装)・未更新で残存していた数少ない編成でした。

 

▲22000系22114編成,「特急 京都」(4118列車 橿原神宮前駅11:30発-京都駅12:27着)。平成29年にリニューアル工事・新塗装化・モ22414に喫煙室設置などが施工されました。

 

橿原線八木西口駅にて

 

▲▲12400系12403編成,「特急 京都」(1218列車 橿原神宮前駅12:00発-京都駅12:56着)。橿原線橿原神宮前駅にて12400系12402編成,「特急 橿原神宮前」(4519列車 京都駅15:40発-橿原神宮前駅16:36着)。橿原線大和西大寺駅にて 12400系は2代目「ビスターカー」となる10100系老朽化取替用として昭和52年に4両編成3本が投入されました。122000系のマイナーチェンジ車で走行機器や主要電機品は12200系と同等ですが,客室のアコモデーション向上に力が注がれました。1978年鉄道友の会のブルーリボン賞を受賞しています。第1・3編成は下枠交差形パンタグラフに交換されていますが,第2編成は登場当時のひし形パンタグラフを搭載しています。

 

▲8600系8619編成,「急行 京都」(1260列車 橿原神宮前駅12:15発-京都駅13:35着)。8600系は8400系ベースの奈良線初の冷房車として昭和48年に登場しました。昭和54年までに4両編成20本と6両編成1本の合計86両が製造されました。第19編成は新製時からの6連で組成され8600系唯一の6両編成です。 橿原線八木西口駅にて

 

▲8810系8925-8926編成+1233系1238編成,「急行 天理」(1567列車 京都駅15:27発-天理駅16:25着)。8810系は奈良線向け界磁チョッパ車の基本形で昭和56年から昭和59年にかけて4連編成8本が製造されました。本系列から車体断面を変更し,全体的に角張ったデザインとなりました。第5編成(8819の編成)から車体の強度計算をやり直し,車体の軽量化が図られています。

8810系8918編成,「普通 大和西大寺」(1443列車 京都駅14:58発-大和西大寺駅16:08着)。8810系は各線区に展開されていた界磁チョッパ車の奈良線版で,車体形状は同時期に登場した大阪線用1400系・名古屋線1200系・南大阪線6600系と同じで車体デザインを一新,1990年代の中盤までの通勤車の基本となりました。

 

▲5800系5804編成,「普通 尼崎」(4670列車 大和西大寺駅16:13発-尼崎駅17:30着,大阪難波駅-尼崎駅間1781列車)。5800系は平成9年から平成10年にかけて4両編成1本・6両編成7本の合計46両が製造されました。4扉でラッシュ時はロングシート,閑散時はクロスシートに出来るデュアルシート「L/Cカー」の試作を2610系2621編成で行い好評だったので,5800系に本格採用されました。名古屋線系統に4両編成,大阪線系統に6両編成2本,奈良線系統に6両編成5本が運用されています。大阪・名古屋線用はトイレ付で,奈良線用は全車が阪神との乗り入れ可能車です。車体はアルミ製・走行機器は1437系・1620系と同一です。平成8年にデュアルシートが通産省から「グッドデザイン賞」,平成10年に鉄道友の会から「ローレル賞」をそれぞれ受賞しています。

 

▲8600系8619編成,「急行 京都」(1562列車 橿原神宮前駅15:37発-京都駅16:48着)と8810系8925-8926編成,「急行 天理」(1567列車 京都駅15:27発-天理駅16:25着)の並び。近鉄の一般車両(通勤形車両)は1148両に及び,様々なタイプが存在しています。

 

▲阪神1000系1201-1251編成,「区間準急 大和西大寺」(7553列車 尼崎駅15:01発-大和西大寺駅16:11着,尼崎駅-大阪難波駅間は1580列車)。1000系は阪神・近鉄相互直通乗り入れ用として平成18年から平成23年にかけて基本6両×13編成・増結2両×9編成の合計96両が製造されました。阪神の次世代標準車両です。1201-1251編成は1000系のトップナンバーとなります。

▲1000系1209編成,「快速急行 奈良」(4535列車 神戸三宮駅15:02発-奈良駅16:24着,神戸三宮駅-大阪難波駅間は1520列車)。「快速急行」の列車種別表示の色は近鉄が「赤色」,阪神が「青色」と異なり,阪神・近鉄の乗務員交代が行われる阪神なんば線桜川駅でそれぞれの表示色に変更されます。尼崎駅以東では増結1000系2両を連結し,8両・10両で運転される列車も存在します。

▲5800系5804編成,「普通 尼崎」(4670列車 大和西大寺駅16:13発-尼崎駅17:30着,大阪難波駅-尼崎駅間1781列車)と1000系1201編成,「区間準急 大和西大寺」(7553列車 尼崎駅15:01発-大和西大寺駅16:11着,尼崎駅-大阪難波駅間は1580列車)。近鉄・阪神相互直通運転対応車両同士の並び。平成31年3月で相互直通運転開始から10周年を迎えましたが,奈良県内で阪神の車両を見ると未だに新鮮に感じています。

 

以上7点,奈良線・橿原線・京都線大和西大寺駅にて