南海電鉄・泉北高速鉄道 平成30年9月21日(金)・23日(日) | ふなたんのブログ

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【南海本線】

 

8300系8703編成(2両)+8300系8701編成(2両)+8300系8301編成(4両),「空港急行 関西空港」行。南海本線用7000系・7100系取替用として平成27(2015)年10月から営業運転を開始した8300系は当初4両編成+4両編成で8両の運用にも就いていましたが,翌年2両編成が新製ならびに1000系2両編成と連結して6両の運用が増えて8300系の8両を見る機会は減っていましたが,平成30年8月中旬より画像の編成が登場しました。この組成は取替用7000系・7100系でも見られますが,8300系は初めてです。撮影時点でこの組成は1編成のみで,組成されたのを知り撮影したいと思っていましたがタイミングが合いませんでしたが,この日初めて撮影出来ました。

 

8300系8710編成+8300系8309編成,「普通 和歌山市駅」行。8300系は7100系の一部以来となる近畿車輛が製造を担当,平成27年より導入開始以降毎年増備が行われ,平成30(2018)年も12両(4両編成・2両編成各2本)が投入されました。画像の車両は平成30年度の増備車で,撮影時点で一番新しい車両です。

 

8000系8005編成+8000系8003編成,「空港急行 関西空港」行。平成年月ダイヤ改正で空港急行列車の8両運用が増えたため,8000系による8両編成を見る機会も一段と増えました。8000系は平成20(2008)年から平成26(2014)年にかけて既存の通勤車両取替用として4両編成13本52両が製造されました。関東の私鉄車両のように他社採用の標準品使用・標準工法を関西の私鉄で初めて採用し,コストダウンが図られました。

 

1000系1005編成,「普通 和歌山市」行。1000系は既存の通勤車両取替用として平成4(1992)から平成13(2001)年にかけて76両が製造され,南海本線・高野線の両線に配置されました。南海本線・高野線の共通仕様という考え方を南海で初めて採用した形式です。1005編成は平成30年に車内案内表示器をLED式から液晶ディスプレイ(LCD)に交換,前面・側面の種別・行先表示器を幕式からフルカラーLED化,座席表布を8300系と同じ茶色・青色(優先座席)に交換されました。

 

3000系3555編成+3000系3517編成,「普通 和歌山市」行。南海高野線と相互直通運転を行っている大阪府都市開発泉北高速鉄道(現・泉北高速鉄道)から3000系14両(4連編成3本・2連編成1本)を購入し,塗装,列車無線・防護無線,種別行先幕の変更などを行い新形式3000系としました。3555編成は泉北時代に先頭車化改造が施工され前照灯まわりのデザインが異なります。3555編成+3517編成は6両固定で使用されるため,3555編成の3555と3517編成の3516は先頭に立たないので中間車塗装となり転落防止幌が取付られています。

 

2000系2001編成,「普通 和歌山市」行。2000系は既存の「ズームカー」21000系・22000系取替用として平成2(1990)年から平成9(1997)年にかけて4両編成9本・2両編成14本の計64両が製造された南海初のVVVFインバータ制御車両です。高野線橋本駅から終点高野山下(極楽橋駅)までの山岳路線(急カーブが連続)で使用されるため全長17m級の2扉車両です。難波駅-極楽橋駅間直通の「急行」列車で主に使用されていましたが,平成17(2005)年10月高野線ダイヤ改正で直通列車が大幅に削減され24両が余剰・休車となり,平成19(2007)年に高野線から南海本線へ24両が転属,7月ダイヤ改正から南海本線・空港線の普通列車の運用に就いています。画像は高野線から南海本線に転属して約11年が経過した2000系のトップナンバー2001編成。 

 

2000系2031編成+2000系2032編成,「普通 難波」行。平成19(2007)年に高野線から南海本線へ24両が転属した内訳は4両編成5本・2両編成2本で,2両編成は画像のように常に連結して運用に就いています。南海本線は指定席連結特急以外は20m4扉の車両が基本でしたが,平成19(2007)年8月のダイヤ改正で2扉の2000系が普通列車の一部に運用されはじめました。南海本線に転属に伴い主制御器のプログラムの変更が行われています。従来の南海本線にはない車両のため前面窓内に「2扉車」と大きく表示されています。

 

7100系7163編成+7100系7179編成+7100系7169編成,「空港急行 関西空港」行。7100系は架線電圧1500V昇圧に向けて昇圧対象外の在来車の取替を図るため,昭和44(1969)年から昭和48年にかけて152両が製造されました。平成元(1989)年から平成8年にかけて2次車~6次車の全車116両に更新修繕が施工されました。 8300系増備により数を減らしつつある南海本線の車両では最古参となる7100系。8300系導入前は画像の組成を日常的に見る事が出来ましたが,8300系増備によりこの組成を見る機会も減ってきています。

 

画像は全て9月23日(日)高野線萩ノ茶屋駅にて

 

【高野線・泉北高速鉄道】

 

6000系6003編成+6000系6013編成,「区間急行 難波」行。6000系は南海初の高性能4扉通勤車で昭和37(1962)年から昭和44(1969)年にかけて72両が製造されました。車体はアメリカのバッド社との技術提携による東急車輛製造のオールステンレス構体で,20m車両としては日本で初めてです。製造から56年が経過(撮影時点)して今なお全車健在ですが,平成30(2018)年7月に中長期経営計画で令和5(2023)年度にかけて全72両を新車両に置き換えが発表されました。

6003編成は6000系初期車で前面貫通扉窓が大型で黒Hゴム押えが特徴となっています。これは6001編成~6007編成が該当します。 9月21日(金)

 

6000系6009編成+6300系6334編成+6300系6331編成,「準急 難波」行。6009編成の中間には先頭車を中間車化改造を行ったサハ6610(前から3両目)が連結されています。サハ6001形サハ6610は更新修繕と冷房化改造(昭和60(1985)年~平成元(1989)年)の際にクハ6901形クハ6901の前照灯・標識灯を閉塞,車内は運転台・車掌台の機器を撤去などの改造を昭和63年に行いサハ6001形サハ6610に形式変更・番号変更が行われています。6000系唯一の中間車化改造車両です。 

 

6200系6511編成,「各停 難波」行。6200系4両編成は平成21(2009)年から平成24年にかけて制御装置を抵抗制御から主回路素子にIGBTを使用したVVVFインバータ制御に換装,補助電源装置をBLMGからSIV装置に交換,制動装置を発電ブレーキ併用電磁直通空気ブレーキから,回生ブレーキ併用全電気式電磁直通ブレーキ・全電気ブレーキに置き換え省エネ化,客室は床敷物や壁面化粧板など内装の更新,バリアフリー対応工事などの更新工事が行われました。更新工事前は搭載機器による冗長性確保の観点から4両単独で運転出来ませんでしたが,更新工事後は単独運転が可能となり柔軟に運用されています。

 

6200系6517編成,「各停 難波」行。6200系は車両性能の向上・イニシャルコストの低減・機器集約化・保守軽減などを考慮した高野線用のフルモデルチェンジ車両として昭和49(1974)年から昭和60(1985)年にかけて52両が製造されました。 6517編成は泉北の準急10両運転化に備えて各種機器の容量を増加させ昭和56年に竣工しました。 9月21日(金)

 

1000系1002編成,「各停 金剛」行。高野線で1編成のみ在籍する1000系6両編成の1002編成。1000系1次車(初期車)で車体幅が狭いのが特徴です。前照灯がLED化されています。 

9月21日(金)

 

1000系1051編成+1000系1032編成,「各停 難波」行。平成30年5月に南海本線から高野線に転属した1051編成。1000系唯一の4両編成・ステンレス無塗装・シングルアーム式パンタグラフ搭載(南海初)・主回路素子をIGBT使用のVVVFインバータ制御装置・全電気ブレーキ方式を採用など仕様変更が行われた車両です。高野線転属後は高野線所属の1000系の2両編成1032編成と連結して運用に就いています。

 

泉北3000系3509編成+3000系3519編成,「区間急行 難波」行。3000系は泉北ニュータウンの建設進歩に伴い,路線の延長および乗客の増加に対応するため昭和50(1975)年から平成2(1990)年にかけて60両製造されました。車体や機器類は同時期に製造された南海6200系とほぼ同じです。平成18(2006)年から老朽化により廃車が始まりました。3509編成は在籍する3000系で最若番車両で,内部構体は普通鋼製・外板はステンレスのセミステンレス構造です。3519編成は4両編成3本が在籍する後期車の1本で,車体がオールステンレスとなっています。乗降扉戸閉装置が新型に交換され,平成29年に泉北7020系に準じた内装へのリニューアル工事が行われました。 9月21日(金)

 

泉北7000系7507編成+7000系7503編成,「準急 難波」行。7000系は100系の老朽化に伴う取替用および輸送力増強用として「人にやさしい車両」を基本方針に設計し,平成8(1996)年から平成10年にかけて26両導入しました。車体前面形状は,貫通ホロを収納式としてスイング式プラグドアのホロカバーを設置,前面窓は三次曲面ガラスを使用し,ホロカバーの窓を含めて一体化して見えるようになっています。集電装置は泉北初のシングルアーム式を搭載しています。

 

以上,特記以外9月23日(日)撮影 画像は全て高野線天下茶屋駅にて

 

【ラッピング車両】

 

50000系50503編成,特急「ラピートβ号 関西空港」行。南海電鉄と台湾・台北の桃園メトロを運行する桃園捷運など日台4社は平成30年2月1日(木)から8月31日(金)まで,関西国際空港および台北の桃園国際空港のアクセス鉄道で相互に利用出来る鉄道企画切符を発売。これを記念して南海は特急「ラピート」用50000系50503編成にラッピングを施し,2月19日(月)から運転を開始しました。 50503編成に紫色ベースの「Meet Colors! 台湾」ラッピングを施しています。

 

高野線萩ノ茶屋駅にて

 

50000系50504編成,特急「ラピートβ号 難波」行。南海は2025年開催の万博誘致をPRするべく大阪ミナミの玄関口難波駅と関西空港駅を結ぶ特急「ラピート」用50504編成の車体側面下部に,日本語と英語で万博誘致応援の文言を,端部にエンブレムを掲出した『空港特急ラピート万博誘致号』を平成30年2月26日(月)から運転しています。大阪開催決定後も引き続き運転されました。

 

泉北7000系7509編成,「区間急行 難波」行。平成29年10月から運転を開始した「フロンティア号」。ラッピングは宇宙と時空飛行船「フロンティア号」をイメージしたデザインで,飛行船のクルー「ベアル」と「メロウ」,泉北沿線の大形児童館「ビッグバン」のキャラクター「ワニタン」が乗客の皆さんをお出迎えする設定です。編成両端の車体全体および乗降扉部分の濃紺のラッピングがポイントです。

 

泉北5000系5503編成,「準急 難波」行。泉北高速鉄道は泉北沿線および南大阪地域の活性化を目的として,桃山学院大学・桃山学院教員大学・プール学院短期大学と協力し,各校のスクールカラーやロゴをデザインしたラッピングした電車の運転を平成30年2月13日(火)から開始しました。

 

画像は全て9月23日(日)撮影 特記以外天下茶屋駅にて

 

【ヘッドマーク取付・ステッカー貼付け車両】

 

9000系9511編成,「普通 和歌山市」行。南海はグループ会社の泉北高速鉄道が平成30年10月6日(土)光明池車庫で開催の「せんぼくトレインフェスタ 2108」をPRするため南海本線・空港線用9000系9511編成,高野線用6200系50番代6553編成に9月中旬から特製ヘッドマークを取付て運転しました。図柄は泉北5000系に掲出されたステッカーと同じデザインとなっていました。

 

9月23日(日) 高野線萩ノ茶屋駅にて

 

泉北5000系5505編成,「区間急行 和泉中央」行。泉北は平成30年10月6日(土)光明池車庫で開催の「せんぼくトレインフェスタ 2108」をPRするため5000系5505編成・5507編成の2本に特製ステッカーを前面窓と乗降扉脇に貼付け告知しました。 

 

泉北7000系7509編成『フロンティア号』,「準急 和泉中央」行と「せんぼくトレインフェスタ」をPRする特製ヘッドマークを掲出した南海6200系50番代6553編成,「各停 難波」行が離合します。

 

以上,2点 9月21日(金)高野線天下茶屋駅にて