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JR北海道はキハ40形(国鉄時代に製造・引き継いだ)など一般形気動車の老朽化取替用として,動力伝達方式に電気式を採用したH100形電気式気動車を開発し,量産先行車2両を導入しました。
H100形電気式気動車の量産先行車は川崎重工業兵庫工場で製造され,2018(平成30)年2月10日(土)から13日(火)にかけて川崎重工業兵庫工場-兵庫駅-神戸貨物ターミナル駅-吹田貨物ターミナル駅-秋田貨物駅-青森信号所-五稜郭駅-札幌貨物ターミナル駅-苗穂駅の経路で甲種鉄道車両輸送で配置となる苗穂運転所へ搬入されました。 輸送番号:甲216 けん引機は川崎重工業-吹田貨物ターミナル駅間がJR貨物岡山機関区所属吹田機関区常駐DE10形1561号機(ディーゼル機関車),吹田貨物ターミナル駅-青森信号所間はJR貨物富山機関区所属のEF510形8号機,青森信号所-五稜郭駅間はJR貨物五稜郭機関区所属のEH800形形6号機,五稜郭駅-苗穂駅間はJR貨物五稜郭機関区所属のDF200形4号機でした。なお吹田貨物ターミナル駅-秋田貨物駅間で機関車とH100形の間に車掌車ヨ80000形が連結されていました。川崎重工業の社員が車両に異常がないか確認するため全区間添乗しています。
▲川崎重工業で製造されたH100形量産先行車2両(手前からH100-2+H100-1)が配置となる苗穂運転所へ向けて甲種鉄道車両輸送で輸送されていきます。H100形はJR東日本GV-E400系と基本仕様を合わせた電気式気動車(ディーゼルエンジで発電した電力を使い電車と同じようにモータを駆動するシステム)です。愛称名は「Diesel Electric Car with MOtors」から「DECMO」と名付けられました。車体はグリーンとホワイトのラインで自然との調和を表現し,形式名と車両愛称名も描かれています。
JR西日本東海道本線高槻駅にて
▲JR貨物岡山機関区所属吹田機関区常駐DE10形1561号機のけん引で川崎重工業兵庫工場を出場して先ずは吹田貨物ターミナル駅へ向かうH100形試作車(量産先行車)2両(機関車側からH100-1+H100-2)。H100形はJR東日本GV-E400系と基本仕様は共通ですが,北海道向けの耐寒耐雪仕様(客室側窓・乗降扉の窓にガラスとポリカーボネートの複層構造窓を採用)などを加えた車両です。客室はGV-E400系と同じく中央に1+2列のクロスシート,乗降扉付近にロングシートが配置されていますが,カラーリングが異なっています。
JR西日本東海道本線甲南山手駅にて
▲吹田貨物ターミナル駅でJR貨物富山機関区所属のEF510形8号機にけん引機が交換されたH100形の甲種輸送列車。機関車次位に車掌車ヨ8000形ヨ8794号車が秋田貨物駅まで連結されました。機関士は途中で交代しますが,EF510形8号機は大阪府の吹田貨物ターミナル駅から青森県の青森信号所までのロングランとなっています。
JR西日本東海道本線高槻駅にて