デートに使える女社長の東京グルメ日記 -38ページ目

【和食】 梅園 (浅草)

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創業から1年半、うちの会社には営業はいなかった。なんだかんだで仕事依頼が舞い込んできていたからだ。しかし、その問い合わせにも急がしくなり、はじめて営業という役職の社員を雇った。ご注文頂くのに答えるだけで手一杯なので、コンペの類はほぼ出たことがなかった。


その営業の彼が入社間もなく、意志の強い目で

「どうしても、コンペに出たいんです。この企業のウェブサイトの仕事をしたい」

という。参加することを例外として許して欲しいと。

「やりたいようにどうぞ」

と言うと、彼は提案の前日、夜通しで一生懸命企画書を書いた。初の提案なので一緒に朝まで付きあった。


甲斐あって、プレゼンの感触は絶好調だった。帰り道は浅草のお寺をまっすぐに横切る。ふと見えた浅草「梅園」の看板。創業1854年のみつまめとあんみつの老舗だ。気は早いが内諾のお返事をいただいたと考え、乾杯することにした。徹夜明けでフラフラだった疲れた腹に沁みこむ、甘いご褒美。どしりと黒い餡は、小豆の味が濃い。甘みは強いが、くど過ぎもしない。しばしの疲れを癒し、お寺の境内で賽銭を弾んで会社の息災を祈願した。


梅園 (浅草)

 東京都台東区浅草1-31-12
 
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【イタリアン】 HiRo PRIMO ヒロ プリモ (東京)

新幹線の終電まであと60分。空腹のお腹と、企画の束を手で押さえながら『HiRo PRIMO』に駆け込む。トマトの冷製パスタイタリアンのリストランテヒロのカジュアル店。クールなステンレスのテーブルに背もたれのないスツールが並ぶ。

リストランテ hiro ヒロプリモ

寿司屋のごとくサラっと、それでも美味しいものが食べたい時に重宝する。サラダ、烏賊とカラスミのぺペロンチーノと生ハムと玉ねぎのカルボナーラ。繊細な味の系統はそのままで、そつなくうまい。HiRoのパスタは味は濃くても、重くこってりしておらず、スルスルと軽く入ってしまうところが好みに合っている。なんて考えながら食べていたら、あっという間に皿が空になっていた。まだちょっと口寂しい。


「新幹線の発車まであと20分なんだけど」

告げると、さっとカフェ・マッキャートを出してくれた。舌が灼ける熱いフォームドミルクを流し込んで改札へ。新幹線改札まで徒歩2分。地方へ戻る仲間を見送って、茅場町のオフィスまで歩いて帰った。東西線の大手町から茅場町までの2駅分はあっという間だ。



そのまま、珍しく明け方までコンペ用の企画書を書く。

ペンは新幹線のように早く走った。

HiRo PRIMO(東京駅 構内)

 千代田区丸の内1-9-1 キッチンストリート内
 03-5219-5607
 11:00~23:00(L.O. 22:00)


【伊&仏 創作】 フレーゴリ (恵比寿)

黒い板にチョークで書かれた日替わりメニューから、慣れた様子でオーダーした日経BPの編集者の某氏。その滑らかな流るるような単語たるや堂に入ったもの。馬の生ハム、フォラグラのペースト、馬のくちびるを炒めたもの、トリッパと白インゲン豆の煮込み、ウニのパスタなどなど。


フレーゴリ』はイタリアンをベースに、フレンチをミックスしたような創作レストラン。恵比寿から10分ほど離れた場所にあり、八月の暑気が続く夜にはやや長い道のり。うっすらと汗ばむ。細い路地の薄暗闇に、紛れこんでしまいそうなオレンジの光がこぼれる扉。押すと小さな店内は人でぎっしりと詰まっていて、活気と熱気がざわめいていた。こういうレストランで赤いワイン片手に夜更かしするのは、好きだ。


九州男児のシェフと支配人という男性たちが奏でるイタリアンはストレートでウマく、家に招いてもらって振舞われる料理のようにどこかホッとさせるものだった。一緒に食卓を囲んだのは、社長仲間であるコーチングの会社の須子ちゃんと、エステのチェーンを経営している徳原ちゃん。同じ28歳だ。みんな天然系というか、裏表がなくおっとりしているため、一見社長には見えない。しかし、2人とも仕事を海外に求めて飛び出して、体当たり滞在をしていた過去などは共通している。肝がすわった人々である。


最後のシメに、手作りのティラミス、アップルパイ、ガトーショコラ。お腹がいっぱいだったのに、手作りの味にたっぷりとたっぷり乗った真っ白なクリーム(あまさ控えめで、フレッシュで美味しかった)とともにどんどん胃に収まった。気のあう仲間と、気のいい店員さん、活気ある食事。いい夜だった。


■フレーゴリ(恵比寿)