あ、どーもこんにちは。メリーさんです★
ただ今、夏休み中のメリーさんにとっては久しぶりのブログです。
さて、休みを利用して、前から読もうと思っていた本、
「国家は破綻する」を読みました。
原題は「THIS TIME IS DIFFERENT」。
つまり、「今回は違う」です。
この本は、過去(主に西暦1800年以降)の全世界の危機について、
統計データを駆使して、今回(サブプライム問題)の危機を分析したものです。
本書を読んでいて思ったことを一言にまとめると、
歴史は繰り返す
です。
サブプライム問題当時、
「100年に一度の金融危機」と、盛んにメディアで取り上げてましたが、
逆に言うと、100年に一度は繰り返しているということ。
だとすると、数百年分のデータを元に分析すれば、
今後起こりうることが予想できるのではないでしょうか。
そんな視点から書かれた本なんだろうなと思います。
さて、日本はどうなるでしょうか?
日本の財政赤字は1000兆円(うち90%超は国内債務)ほど。
それはGDP比200%超。
借金を返済するための原資はもちろん税金です。
歳入よりも歳出が多いため、今も借金を増やしている。
返済するつもりなんて毛頭ありませんよね、ここまでくると。
権力者が、富豪などから大きな借金をした場合に取りうる選択肢は、
◆借金を目減りさせる(金含有量を減らしたり、インフレ誘導)
◆債権者を抹殺するなどして借金を踏み倒す
◆新たな植民地などから得た大金を充当する
などでしょうか。
いつの時代も究極的には金よりも権力や武力の方が強いです。
日本政府は今、インフレ誘導策をとっています。
インフレということは、通貨の価値が下がり、物価が上がる。
ちなみに、通貨の価値が下がれば金利は上がります。。
ただ、これだけ借金頼みの国政ですから、
金利が上がっては困るので、日銀協力のもと金融緩和策も並行する。
緩和策で金利を抑えつつ、インフレ誘導していく。
相矛盾することを同時並行して行った結果、どうなるか?
誰もやったことがないから、「壮大な実験」なんでしょうね。。。
メリーさんには、
金利を押さえつけている様子が、圧力鍋のようにしか見えません。
ニュースで安倍さんが「大胆な」とか「実験」という言葉を使う度、
「圧力鍋が壊れる前に早く終わってくれ」と、叫びたくなります。
とは言え、金融危機やデフォルトで命までは奪われません。
命まで奪う戦争とは全く違います。
だから、一定の安心感は持っていられます。
圧力鍋の圧力はいつ抜くのでしょうか?
アメリカは量的緩和策QE3の出口を探りつつあります。
さて、日本は?
ではでは、今日はこの辺で★
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