立候補者が56人もいたという東京都知事選挙が終わりました。
筆者は東京都民ではないので、外から眺めているしかない立場ではあったのですが、、、
現職がまぁ有利よね…というところまでは、ある程度想像はできるものの、それでも筆者が考えていた結果とは一部違っていました。
ざっくりといえば、「俺のいうことが全て、はい論破」という考え方が、これほどまでに広がっていることが、やはり「え…」と思うところがあるわけで。もし、そのほうが“正しい”のであるならば、多分当日記も成立しないものになってしまうでしょう。読んでくださっている方(どれほどいるのか?という話は傍に置いといて(笑))なら想像はつくかと思うのですが、少なくとも「必ずセットリストの順に全曲の感想を書く」…とは限らないというだけでも、当日記としてのバイアスがかかりますから。
誰さんの順位が、ということ以上に、そういった極端な話が現実として襲いかかってくるのでは?、と思わざるを得ないことの方が恐ろしく感じるわけです。
この前提でいけば、今年は日曜日だった7月7日の七夕。
昼間のステージではあるものの、こちらに集いしお三方の場合、「昼間だから大真面目」なところもあれば「昼間っからネタを大提供してあげよう(笑)」みたいな側面もあるわけで。
ね、どっかの知事選挙とはだいぶん違う、本来あって欲しい雰囲気がちゃんと漂っておりました。
ということで、大森真理子さんにひいらぎ繭お姉さま、そして松岡里果さんというお三方。
当日記では、ひいらぎ繭お姉さま(当時は「繭」名義)の初登場回が即座に思い浮かぶわけですが、、
(2014年9月13日@四谷 「天然祭り1」)
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今回の主宰は大森真理子さん。8月が誕生月であるこの方の“バースデーワンマンライブ応援企画”でして、この日が第1回目。したがって、長年にわたっての濃い関係?がいろんな形でステージ上に炸裂していくわけです。
そして、今回そんな場所に選ばれたのは、当日記でも久しぶりの、川口のSHOCK-ONさん。つまりはライブレストラン。したがって、こういったものをステージのお供にすることになります。
ね、少なくとも演説を正座して聞くような雰囲気の場所ではないことは、これだけでも分かるというものです。
では、そろそろステージのお時間。。
1番手の登場は、ひいらぎ繭お姉さま。そういえばこの組み合わせは比較的珍しいかもしれない、サポートピアノに山本佳祐さんを迎えた2人編成であります。
まずは「Shine!」→「サヨナラ~君にありがとう~」と、最近の曲から入っていきますが、2曲終わったところで、今回のお題の通り?真理子さんとの深~い関係が。その中には、「ギャルの格好をして一緒に出ていた」こともあったそうで、曰く
「今ならできないわ~~(爆笑)」
…とはいえ、
少なくとも、上述の“初登場回”の時点ではそういうお姿ではなかったので、個人的にはぜひ“復刻版”を期待したいところ。さらに爆笑方向なお姿を見ることになるかもしれないけど。
もっとも、もう関わり始めて15年くらいにはなるそうで、それだけの相互に強固なリスペクトがある間柄では、ワンマンに向けてのエールも極めてシンプルに深い。。
ラストに演奏された「あなたの生き方を否定する人はいない」が、まさにドンピシャリなエールソングになっていきました。
ね、どっかの知事選挙のとある候補者の言い分とは随分と違いますね。
2番手の登場は松岡里果さん。引き続いてピアノサポートに山本さんが入る2人編成でのステージです。
真理子さんと同じく、フルートを手にした歌い手さん。かつてはこの2人で組むユニットまであったくらいの、やっぱり強固な関係性がそこにはあります。
セットはこんな感じの全6曲。真理子さんをイメージした楽曲をセレクトするとこうなった、、という感じだそうで。
「愛しいものたちへ(インスト)」→「ジャカランダ」→「Dear, ピカソ」→「きみのうた」→「水彩」→「日日是好日」
“愛しいもの”へのメッセージに始まり、最後は明るく締める(日日是好日)という、王道な組み方かもしれません。
しかし、実際のステージは、歌だけが続くのではなく、当然ながらMCという名の“合間”があるわけで。
そこでは、真理子さんとの関係性だけでなく、サポートに入る山本さんとの関係性も同じように大事にされる里果さんが、やはり「らしいなぁ」というところ。
ちなみに、“お腹が出ている”といじられることが多い山本さん、ただいまダイエット中だそうでして。実に個人的なことですが、コロナ太りから一向に脱していない筆者にも、ぐさっときます。
「ダイエットせねば…(苦笑)」
ついでに、「(真理子さんは)黙っていたら“マリア様”、喋っていたら“マリオ”」というのも、同じく里果さんの弁(爆笑)。え…^^
ね、どっかの知事選挙の想定されたカオスと違って、思わぬところからネタが飛んできますよね。
最終3番手にダジャレンジャーこと、主宰の大森真理子さんが登場してきます。同じくピアノサポート付きの2人編成ですが、ピアニストは、このひとではお馴染みの安保一平さんに替わっています。
最高気温が38度とか39度くらいまで到達したこの日は、「早めにダジャレで冷やしてくれ~」と思わないでもありませんでしたが、ワンマンに向けての決意表明も重要なミッションなので、しばらくは我慢。
考えてみれば当たり前に思われるかもしれない「(日々は)人生最先端の日である」
確かにその通りなのだけれど、普段そう思っているかといえば、少なくとも筆者の場合はやっぱり怪しいわけで。
その意気込みを持って、まずは歌で“決意表明”をしていかれます。
(前半セットは「月のない夜も」→「Music Magic」→「Rainbow」→「Ribbon」)
主宰であるだけに、繭お姉さま、里果さんへのアンサーコメントもされますが、
これもまたお似合い?の安保さんへのいじりも忘れてはいませんでした(笑)
当然、使い方を間違えると、「いじり→いじめ」に変わってしまうわけですが、長年にわたる強固な信頼関係を築かれているこのお二人ならば、多分大丈夫(うん)。
そして、このひとの出自に想いを馳せるのが後半のセット。
(「千の羽に祈りをのせて」→「君の人生に拍手を」→「Everlasting Story」)
“本来なら”と前置きをする必要がないはずの「平和であるための」うたを、その通り歌詞に、メロディーに乗せて歌われていく真理子さんのお姿に、しばし息をのむわけであります。もう、筆者の耳にもすっかりとお馴染みになった出自がそこに加わると、とてつもない重みがそこには感じられます。あってほしくはないけれど、その経験はあまりにも強い…。
ね、どっかの知事選挙に、それでも少しはそういう人がいた“平和を重んじる”ことの大事さが伝わりますね。
それらを踏まえた上で、それでも3人揃ってのアンコールタイムは、上述の当日記での繭お姉さまの初登場回、つまりは「天然祭り」の雰囲気がやっぱり感じられるものでした。やっぱり自由ですからね、表現って。
こう書いた以上、随所に(爆笑)の文字が現れるシチュエーションなのですが、それが当たり前にある世界って、先人たちが経験してきたことの積み重ねなのかもしれない、と書いていて思った次第です。
短期的にはワンマンのご成功を祈ります、、なのだけれど、
こういうエールを素直に、そしていろんな形で贈ることができ続ける世の中でありますように、と強く感じます。
ありがとうございましたぁ。