ことわざだったら「文殊の知恵」となるところですが、やっぱりライブハウスという場所柄、そういった“模範解答”だと少々スパイスが足りないという感じでして(笑)
ということで、今回はこちらのお三方による“スリーマンライブツアー”の千秋楽。
“ツアー”という名の通り、ここに至るまでに大阪と名古屋でも公演が組まれておりまして、この日6月30日の代官山NOMADさんでの公演がLast Day。お三方のうち、ウーパー・リサさんが当日記ではお初になります。
“スリーマンライブツアー”そのものは、他の現場でもお見受けすることはありますが、同じ演者さんによるそれが5年も続くというのは、やはり根強い人気があるからなわけでして。それぞれの演者さんもオモシロイところ
がたくさんありますが(一部想像を含みます。。)、3人寄った時に果たしてどうなるかが、この公演の見ものという感じです。
果たしてどうなったか。
まずはお三方それぞれのソロステージから。
1番手に登場するのは佐川真由さん。当日記での前回はというと、こちらのように筆者の数年ぶりの関西紀行中でして、この日のチケットも実は佐川さんから大阪で入手しております。
(2024年5月3日@大阪道頓堀)
https:/
この時は、聴衆とステージとの間を遊覧船が行き来するという、ある種シュールな環境だったわけですが、今回はというと、幾分“ドジっ子選手権”のような様相を呈しておりました
。
もちろん、ステージそのものは幾分アイドルさん的な要素を加えつつも、お綺麗でかっこいいもの(最後に“3人寄れば”のコーナーがあるので、ソロパートはみなさん4曲ほどと幾分短めです)。一昔前のNOMADさんだとあんまりなかったと思われるジャンルですが、このような新しい組み合わせというものも、また楽しいものであります。
ではなぜ“ドジっ子…”となるかといえば、ご自身が暴露されてるんですねぇ。。。
曰く、「お財布忘れた」「(衣装の)ワンポイントを忘れた
」「××を忘れた
」
…と、続くわけで。もっとも、これでステージという“お仕事”には支障はごくわずかというのも、今更ながらキャッシュレス時代の本格的な到来を実感するステージ?だったかなと(笑)
真ん中2番手にウーパー・リサさん。
お姿も可愛らしいひとなのですが、ステージネームの一部に“ウーパー”と付きますので、もしや…と思っていると、やっぱりというかあの動物から取ったそう(笑)。愛嬌があるという点は共通していますね。
さて、お初のこのひとですが、まずもって歌っている時と喋っている時のお声が相当に違うというのが、強烈な印象として頭に残っています。歌っている時は、弾き語りを含むセットでもあったことから、実にしっかりとしたパフォーマンスなのですが、おしゃべりに入るとちょこっとたどたどしい雰囲気に様変わり。このあたりが“いかにも”というところなのでしょう。
1曲だけの弾き語りが結構情熱的だった一方で、他のハンドマイク曲での聴衆の煽り方が曲によって違っていて、先ほどは“愛嬌”と書きましたが、“大人っぽい”ところもあるみたい。振り幅が広めな方のようです。
ラストに珠希美いなさんが登場してきます。“メンバーカラー”が紫色と、高貴な色を掲げているだけあってか、この日のお三方の中では幾分大人な雰囲気のステージになりました。
(ちなみに、メンバーカラーは、真由さんが青、リサさんが赤という割り振り)
夏らしさに振った新曲(君と夏しよう)をラインナップに含む4曲のセットなのですが、人気者の証か、「(今月はライブが多くて)自分のうたに飽きた」と、周囲を笑かしながらの爆弾発言
。めちゃくちゃ綺麗な方なのですが、当日記でのバイアスがかかるからなのか
、はたまたやっぱりということなのか
、オモシロイ方向へ振られるステージによく出会うような気がします
。
aikoさんのカバーである「カブトムシ」の後に、定番の盛り上げ曲である「らーメンつけメン彼ダメんず」でご自身のステージは締めていかれました。
全体の締めは、お三方揃ってのステージ。
スリーマンライブツアーを名乗るからして、やはりここがクライマックスなわけで、“3人寄った”状態でのオリジナルソングが披露されていきます(「ハート型ウイルス」→「1、2、3 君とのHappy days」)。
ますますアイドルさん方向へと向いていくわけですが、人気の組み合わせであるだけに、前日29日のRYTHEMさん同様、来年さらにパワーアップして帰ってくることがすでに決定とのお知らせが登場(キャパが大きくなり、Yokohama mint hallさんでの開催になるようです)。
おめでたい話題のはずなのですが、これを1曲目の途中でくす玉割りをやって発表するはずだったのがうまく出ませんで…(笑)
“事件”という名のお祭り騒ぎはラストシーンまで続いたのでした。
こんなふうに、”第5回”のお祝いもされていたみたいです。
本来の漫才のように“笑いを取りに行く”わけではないけれど、なぜか“笑わせる要素をたくさん持った”方々の組み合わせ。パフォーマンス自体は真面目も真面目なのですが、“模範解答”には備わっていないスパイスがふんだんに使われたみたいです。もちろん、楽しくさせる方向へ。
さて、今後どうなりますことやら(笑)
ありがとうございましたぁ。