字面通りにハートフルで和気あいあいとしたステージ。でも、これを「英語の勉強の和訳」ではなく「読みものとしての翻訳」していくと、また楽しい意味がそこに加わるみたいです。
ということで、こちらの4人による「Heartful Days」の第3弾。
当日記では、小平加奈さん・小野亜里沙さんのお二人が4月の2回目。そして椛島恵美さん・季子さんのお二人は、昨秋のこの企画第2弾以来になります。
(2021年11月3日@横浜)
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昨秋のわりと大きめな会場に比べると、場所は六本木と都内に移り、幾分こじんまり。そして「ホール」ではなく「ライブレストラン」ですので、雰囲気はとてもゴージャスに変わりました。こういうものを手元に添えて楽しむのですが…
確か、前回第2弾の締めでは“次回は運動会”などとどなたかがおっしゃっていたような…。しかも、この六本木C*Lapsさん、少なくともステージ上を走り回るような造りの場所ではありません。
だけど、おそらくやっておかないと落ち着かないんだろうなぁ~、こんなノリを(笑)
はい、このお題恒例?の順番決めゲームが最初にドーンとやってきます。。イタリアンを手元に添えながら見守るものは、あっち向いてホイ
前回同様、ここに順番がかかってきますから、皆さん必死(笑)。パズルとかではないので(前回の順番決めゲームは「マジカルバナナ」)、確かに運動会っぽい決着のつけ方。
ちなみに、この稿をあげてまもなくすると(5月8日)、小平加奈さんの産休前ラストワンマンが同じ場所で行われます。しかし、この時点で展開されているのは「あっち向いてホイ」という名の“運動会”。めったにお目にかかれないであろう光景をしかと見届けることになります。
で、やっと本編。「あっち向いてホイ」の戦績によって決まった順番で登場してきます。
前回と同じく1番手だったのは小野亜里沙さん。「負けそうな予感がした」そうで、「セットを2種類用意した」んだそうです。。さすが…なんだけど、思わずがこぼれます。
そのうちの“1番手バージョン”のセットは、運動会の雰囲気を引き継いで、「マカロン」→「わらびもちのうた」と、アップチューンな場内に仕立て上げていきます。このあたりは人懐っこい亜里沙さんのお姿が満載。久々に後ろ向きでピアノを弾く特技も披露され、ここまでは本当にお祭りモード。
そして、もうひとつの本当にシリアスなお姿も、また亜里沙さんらしさに溢れるところ。コロナ禍の象徴でもあった「感染予防のためには●●は控えましょう」に対して、ようやく過剰な部分が取り除かれようとしているご時世。ポジティブに生きることを取り戻していける環境が戻ってきたという感もあるようで。後半は「手のひら」→「ありがとうは奇跡の言葉」→「また会おうね」と、潤いのある世界が続くことを願うようなセットになっていました。
こちらも前回と同じく、2番手にはえみちこと椛島恵美さん。
わりと華やかなステージという印象がありますが、過去の登場回を振り返ると、意外と爆笑も混じるお題のものも多いみたい。。「楽屋が超賑やか」「女子高生ノリで超ヤバい仲間」(←あくまでもえみちの表現)だったらしいですが、こういう雰囲気で繰り出されるパフォーマンスが楽しくないわけがないのです。
そして、その裏打ちには、過去に発声障害を発症して一時活動を休止されていた等々の辛い経験があることもまた確か。昨年のワンマンでのタイトルチューンでもある「Voice Smiling」がセットの最後に組まれますが、一言でまとめるならばまさにここに尽きるのでしょう。一緒に歌っていたい、もっと大きく、楽しくという心意気も、大いに必要と感じられるものであります。
今回は3番手に登場されたのは季子さん(ちなみに「あっち向いてホイ」の結果は優勝)。
当初のメジャーシーンでのご活躍を含めると相当に長きにわたる活動の中では、いろんな感情が入り混じるもの。
活動初期の頃のご家族との交わりを題材にされた「平行線」、やはりひととの交わりのなかで生まれた「天使の約束」とセットが進みます。昨今の状況下で改めて大事なものと認識されたコミュニケーションがテーマにある曲。それぞれの曲にあるエピソードが語られながら披露されると、思いを新たにするわけです。
コミュニケーションといえば、ご近所付き合いもそのひとつ。小平加奈さんとは実際にご近所さんだそうでして、そこでは笑い話も展開されていきます。純粋に笑える話なのですが、あくまでも「笑ってリスペクトする」というのがやはりミソ。一般人の生活としても大いにヒントになりますね。
さて、産休を前にされた小平加奈さんが今回はトリを務められます。全曲ハンドマイクスタイルで、吉田さんのピアノとの2人編成です。
トリということは、当然ながらほかのお三方のステージのあとのご登場。「いちファンとして聴いていました」との語りに、まずは周りへのリスペクトというあたたかさを感じますね。
すでに2人のお子さんのお母さんでもある加奈さんのセットは、このような感じ。もうすぐ生まれてくる3人めのお子さんを含めて、“お母さん”としての心意気が随所に。。
歌う理由(2022年新譜)→キスをしよう→いたいのいたいのとんでいけ→気がつけば→パレット
「キスをしよう」がこの中に?という感もしますが、ちょうど2人めのお子さんが“おかあさんにチュッ”を覚えた頃らしい(笑)。あくまでもこの日のセットではお子さんとのエピソードに沿ったセレクトです。もちろん筆者の家族ではないけれど、こういうご近所さんがいると楽しそう
本編が終わると、再びおもしろ…、いや、楽しい方向へと舵は切られ。。
今度の順番決めは「腕相撲」とか…
「ファニーなキーホルダーを作って物販に置いてみた」を実行された演者さんがいたり(これは筆者以外にも相当ウケていた…)
まぁ、面白いことが好きそうなひとびとと思われますので、ほぼ笑ってばかりのお時間に
もっとも、締めるところはちゃんと締めるのがやっぱりアーティストさん。
産休に入られる加奈さんへのはなむけに、オリジナルTシャツ(足の部分まである赤ちゃん用らしい)が用意され、アンコールでの楽曲は「未来へ」(Kiroroカバー)。ジャストタイミングなセレクションです。。
そんなわけで、運動会…じゃなかった、Heartfulで穏やかな時間を過ごしたのであります。
お店の前でのお揃いの写真を添えて…
また腕相撲…もとい穏やかな時間をすごしにいきたいと。ありがとうございましたぁ。