2112年のドラえもんの生誕が、いつの間にかあと90年…にまで迫ってきましたが、2022年2月20日の新宿のとあるライブハウスには、こんな風情の“ドラえもん”と、のび太くんならぬ“のび子ちゃん姉妹”がひとあし早く登場したみたいです。。。
そんなわけで、初めからオチをドーンとという感じですが(笑)
まぁ、やっぱりひいらぎ繭さんに鈴音さん、そしてピアニスト糸井光さんという3人が揃うと、こういうノリは定番中の定番。ステージ中にはいろいろと大事なフレーズとかキーワードとかがあったはずですが、何が目立ったかといえば…ね。
さて、筆者の環境で1月、2月に予定に入れていた、ひいらぎ繭さん×糸井光さんによる“爆笑系”ステージ2連発。。。ですが、1月末の予定だった小平加奈さんを迎えてのそれは、4月に延期。
オミクロン株が主体とされる現在の新型コロナウイルスの猛威の前には、延期や中止を選択される演者さんも多いのが実情。感染力が強く、症状が「普通の風邪と見分けがつきにくい」となると、演者さんご本人が感染して延期…というケースも、もう珍しくなくなってしまっています。
スーパーとコンビニ以外がほぼ全て休業になってしまった2年前のコロナ禍当初のそれに比べると、まだマシなのかもしれませんが、一般市民がなすすべなく振り回されるという構図は全く同じ。。もうちょっとどうにかならんものかな…と思うところはあります。遅れに遅れた本稿(すみませんです、ハイ…)ですが、3月も3分の1にかかろうかという本稿のアップ時点でも、当日とあんまり変わっていませんしねぇ。
こういう状況下ではあるものの、この日2月20日の鈴音さんを迎えてのそれは、こんなふうにどうにか執り行われました。
なにしろ、客席には糸井さんの妹さんがいらっしゃるという特別な日ですので、やっぱりウイルスには負けていられない…という想いの方が優ったという感じでしょうか。
先攻はひいらぎ繭さんから。
まずは「あの虹を越えたら」で明るくスタート。この曲自体は以前からのアップ系の定番ですが、1月にニューアルバムを出されたばかりのこのタイミングでは、本業でのネタもたっぷりと。
その中から「ビデオレター」。
唄い手さんとしてのライフワークでもある、東日本大震災からの復興支援からのインスピレーション。
アルバム収録曲からは、ほかに「My Dream」と「星になりたい」の2曲。ここ2年余りのコロナ禍のご時世だからということもありますが、タイトルチューン(星になりたい)と、繭お姉さまとしては比較的レアな島優典さん(当日記では如月愛里さんのサポートとしてのご登場がよく目立ちます)の作曲(My Dream)と、チャレンジが感じられるナンバーであったりします。久々の音源ですし、パワーのかけ方もひとしおです。
セットの中にはカバー曲もいくつか(イルカさんの「なごり雪」など)。これはこれで、当然のことながらもとの唄い手さんが最も唄いやすいものであるわけで、ワンクッションになると同時に、ご自分の持ち歌とは異なる音域の“トレーニング”にもなるらしい。アレンジも当然違ってきますから、「繭お姉さま+マスコット糸井さんの“それ”」という新しい作品にもなりえます。
このように、唄っているときは盤石のコンビ。ですが、お題ではあくまでも“マスコット”にされている糸井さん。
こんなに盤石なはずなのに、この日と、先述の4月延期分が終わると、「仕事はないよーん」ってことらしい(笑)
かわいそう…というか、糸井さんのあまりの心の広さに対して、場内からは爆笑という形でリアクションが返ってきます^^
後攻は鈴音さん。
あれ、こんなキャラクターでしたっけ?と思うくらい、鈴音さんによるいじりもパワーアップしています(笑)
何しろ、繰り出される単語が繭お姉さまよりもさらに強烈^^。鈴音さん×糸井さんコンビのステージは、すでに“芸風”と呼べるくらい洗練され、師弟関係(もちろん、鈴音さんが“師”)も強固らしい。。。鈴音さんのリクエストに応えて、ジャンプしながらピアノを演奏する糸井さんは、すでにそんなのはお手のものといった風情を、そうではないっぽく見せるすべをお持ちでした。
一方で、そのパワーアップも、ある種わざとそうしているのではと思うような場面もたびたび。慣れないからではなく、現下の新型コロナウイルスに引き続き翻弄されがちな状況を、いかにして乗り切っていくか。そんな想いを乗せるステージでもあります。
特に中盤のセットには「明日、雨が上がるなら」→「忘れゆくように」と並び、その想いが改めて場内全体に伝わっていく時間になりました。
…ま、とは言いつつ、掛け値なしで(笑)がたくさん入るステージであることは確かなのですが^^
鈴音さんのステージは、一部の曲が撮影可になっていましたので、ささやかに雰囲気をどうぞ。。
そして、俗に“アンコール”と称する冒頭の写真のシーンへと突入していきます。
糸井さん抜きで「見上げてごらん夜の星を」…と、ムーディーにキメるエンディングになるはずだったのが、ドラえもんの全身着ぐるみを着用して唄いながら登場する糸井さんを迎えることに。
お約束がありそう…と分かってはいても、今回の“全身着ぐるみ”はやはり気合?の入り方が違っているみたい。。
唄ってもいるし、ドラえもんならぬ「イトえもん」とオリジナル?な名前も付けて、最後に全部ネタを持っていかれる“してやったり”な糸井さん…もとい、イトえもんの雄姿がそこにはありました。
そんなわけで、これからもお三方仲良く、ね^^
ありがとうございましたぁ。