“2022年書き初め稿”の最終回でございます。
…ようは、2021年分の記述がこれで完了ということですね。
年末の当日記筆者の出動パターンには、それが毎年の最終回ではないにしても、「このステージは必ず…」というものが存在するみたいです。
その最初は、Sugar blessingさん・山本さくらさん・furaniさんによる「シュガーチェリーフラペチーノ」。基本的にクリスマスのお題で、グランドピアノが鎮座していた四谷天窓.comfort(現在は閉店)で、このお三方がおしゃれに絡み倒すというステージ。しかし、のちに会場が小田急線沿線の箱に変わり、開催日も平日となってしまった結果、以後ご無沙汰状態に…
。
入れ替わるように、ここ数年は、クリスマス前々日の12月23日がお誕生日である、岡田茜さんのバースデーワンマンが新たに定番となっておりました。なにしろ平成の間は「天皇誕生日
」という祝日でしたし(したがって「お誕生日当日の開催」まで固定されていたのです)、“客席乱入
”という切り札のパフォーマンスがある茜さんならではの賑やか空間がはじけ飛ぶ、忘年会的なステージ。ですが、昨年秋をもってお姿を畳まれてしまったため、2020年のそれが最終回に…
。
聴く方もそうですが、演者さんのほうも“忘年会”のほうが弾けやすいのか(笑)、「新年恒例」よりは「年末恒例」のステージのほうが目立つ感があります。ということで、昨年2021年の当日記筆者“おと”の最終出動は、Yokohama mint hallで執り行われたこちらのステージでございました。
この看板ではVol.4とありますが、ほんとうは今回で5回目という立石純子さん主催の年末恒例ステージ。松岡里果さん・清野あやね(Ex. 絢音)さんとの3人で…というのも定例だそうであります。ちなみにチケットにも“Vol.4”とあり、純子さん曰く「間違えた」そうですが、これすらも後刻ネタに使われます…。“年末恒例”の典型的パターンでしょうか^^
場内は1席おきのレイアウトが最後列まで全て埋まった状態。まだまだ「定員いっぱい」にはしづらい状況ですが、それなりに活気があります。まずは企画者たる純子さんのごあいさつがあったのち、1番手の清野あやねさんが登場してきます。サポートギターの辻村崇さんとの2人編成のステージ。
「また明日」→「リナリア」と続く入りの部分は、きわめて真面目な雰囲気。少々の間をおいて3曲目の「エクスペディション」まで進んだのち、2人一緒に2021年の振り返り…。
実際、絢音さん→清野あやねさんとステージネームを変更されるという節目の年。苗字を考えるという、そう頻繁には遭遇しない光景を見るにつけ、やはり相応の覚悟を持ってのもの。さらに、ことし2022年は10周年イヤーだそうですから、まさしく節目にふさわしく…というフレーズがぴったり。
ほかにも「親知らずを抜いた」(←お疲れさまです…)とか「運転免許取得中
」等々、数々の節目が重なった年のようで、“おんがく”も“それ以外”も多彩だったと思われるのですけれど、
…「年末恒例」のステージでは、そのあたりはやっぱりネタへの布石でもあるわけで(笑)。
新曲「くらげ」→「君が好き」→「拍手を贈ろう」とさらに続いて全部で6曲というセットは、後半に入ってもやっぱり真面目。「拍手を贈ろう」や「くらげ」あたりは、本来はそれぞれにテーマがある曲ですが、コロナ禍2年目の年の暮れには、そこにいろいろな意味が入ってきます。
2番手は松岡里果さん。サポートピアノの吉野ユウヤさんとの2人編成です。
普段はセットのラストに入ることも多い「水彩」が1曲目という、これも珍しい光景からスタートします。すべてをコロナ禍だし…と扱ってしまうとなんだかという感じはしますが、制約が続くなかでもリアルなパフォーマンスの機会がそれなりに回復してきた2021年を振り返るには、この曲からというのもさもありなん。なんたって里果さんの唄い手さんとしての生きざまを示すアイコンのような曲ですからね。
そんな振り返りもあったのでしょう。全部で6曲のセット中、4曲ぶん一気に進んでいきますが…
「(持ち時間は)いつまでだっけ」
突如飛び出すボケネタ(笑)。ユウヤさんも完全にはフォローしきれず(笑笑)。
意外なことに、里果さんのステージ、旧「Yokohama O-Site」から現在の「mint hall」に変わってからは初めて…だそうで。ちょこっと興奮されたかな
トリに企画者の立石純子さんが登場。サポートヴァイオリンのMIZさんとの2人編成。最初のごあいさつから衣装を変えられて、青系のドレスに身を包んでおられます。
「雲の上の舞踏会」→「変幻自在ストーリー」と、ひとつ前、そして出来立てほやほやのNewアルバムからの選曲で、純子さんらしいふんわり感を場内に漂わせたあと、ほっこりに振れ過ぎないうちに?まじめなMC
曰く、「夜公演で恒例のステージができました」
…そういえば、コロナ禍以降の“夜公演”は、それまでと比べると若干早まっているものが大多数。帰途の足の問題もありますし、余韻を楽しむにしてもスーパーかコンビニ以外のお店は閉まっている
…となると、これはこれで結構挑戦的だったのかもしれません。ちなみに、終演21時、物販という名のご挨拶完了22時半だったこの公演。筆者は“クルマで参戦”し“物販を全員ぶん”回って、“夕食を横浜で取ってから帰宅”という感じ。電車ではないので“お酒片手にくつろぐ”はオミットする結果に
。横浜での“夜公演”だと、このようなパターンが増えてくるかもしれません。
…閑話休題
この日の3人でずっと続く恒例のステージでは、いろいろとシンクロするのも特徴的。打ち合わせたわけではないそうですが、ステージ衣装は3人とも青系統。そして、まだタイトル未定の新曲をはさんだあとの「だけといつか」は、あやねさん、里果さんからのリクエスト。波長が合うんでしょうね。大事なことです、はい。
そして、Newアルバムのタイトル曲「名前のない未来」→「page」と続いて本編はおしまい。
ん?
お三方の「年末恒例のステージ」に行ってきたと言うわりには、なにか淡々と書いていないかい??
いや、本編あってのアンコールということはわかっているけれど、、、
ここからのぶっ飛び具合が圧巻(笑)。
まずは、最初に少し触れた“回数ネタ”からスタート^^
仕掛けとしては、「里果さんにだけその事実を知らせず、そのまま里果さんが気づかずにいられるか」というものだったのですが、
里果さん、これに見事に引っかかり
場内に響き渡る、事実を知ってしまった里果さんの驚愕の叫び(笑)。
そこに対抗する、ときとしてご自身で“ぽんこつ”を自認される純子さん(笑)。
里果さんと純子さんに相通じるものがあるのか、ボケネタを次々と出してはお二人の間に“だけ”「それ分かる」が繰り返される15分間^^
いや、あやねさんも結構ネタをお持ちだったりするのですが(なんでも、免許の教習中にしゃべりすぎて“おさけに酔ってる”と勘違いされたらしい…)、里果さんと純子さんのハイレベルな戦い?にはついていけず、仕方なく??ツッコミ役に回ります。
でもって、アンコール時もサポートされるMIZさんが、この間ひたすら微笑みながらステージのすみっこで待ちぼうけ(笑)。
なるほど、これでしたか。いちだんとほっこりする仕掛けが、ぶっ飛ぶようなレイアウトで配置されていました
お写真がOKのかたは、一応、物販でのご挨拶の際に写してはいるのですが、頂いてきたチェキのほうが雰囲気が出そう…ということで、
このアルバムを出された純子さんに…
ぶっとびを象徴するような表情をされるお二方(笑)
(あやねさん)
(りかさん)
さしずめ昔の“年忘れお笑い特集”のような雰囲気で締める2021年の最終出動でございました。
果たして、当日記3代目の“年末恒例出動イベント”になるでしょうか